「浮上する」は英語で?rise to the surface・surface・emerge・come upの違いと簡単な言い換え

「浮上する」は英語で? 潜水艇が水面へ浮上するイラスト

「浮上する」は英語で、物が水面へ上がるなら rise to the surface、水面に出る・隠れていた問題が表面化するなら surface が代表的です。

一方、候補や事実が「有力なものとして現れる」なら emerge、会話で問題や名前が「話題に上る」なら come up が自然です。日本語の「浮上する」一語を、そのまま英語一語に置き換えないことがポイントです。

英語 中心的な意味 使う場面 代表例文
rise to the surface 下から水面へ上がる 物体・泡・潜水艇など The submarine rose to the surface.
surface 表面に出る、表面化する 人・物・問題・情報 New problems surfaced.
emerge 現れて目立つ、明らかになる 候補・事実・傾向 She emerged as the leading candidate.
come up 話題・問題として出る 会話・会議・予定 The issue came up in the meeting.

「浮上する」で一番自然な英語は?

水中の物が文字どおり上がるなら、動きがはっきり伝わる rise to the surface が最もわかりやすい表現です。

  • The diver slowly rose to the surface.(ダイバーはゆっくり水面へ浮上しました)
  • Air bubbles rose to the surface.(気泡が水面へ浮上しました)

ただし、ニュースで「新たな問題が浮上した」と言うなら surface、「彼が次期リーダー候補に浮上した」なら emerge as a candidate が自然です。会議の中で名前や問題が出ただけなら come up を使います。

しゅみすけ(大山俊輔)

「浮上する」という日本語から英単語を選ぶのではなく、「水面へ上がったのか、表に出たのか、話題に出たのか」を先に考えましょう。

日本語の「浮上する」と英語の意味のズレ

日本語では、潜水艇も、問題も、候補者も「浮上する」と言えます。英語では、実際に起きていることを区別します。

  • 位置が上がる:rise to the surface
  • 隠れていたものが表に出る:surface
  • 候補・傾向として現れる:emerge
  • 会話や検討の対象になる:come up

浮上するを表す rise to the surface、surface、emerge、come up の違い

各表現の使い方と語順

rise to the surface:水面へ浮上する

主語 + rise + to the surface の語順です。rise は自動詞なので、目的語を直接置きません。過去形は rose、過去分詞は risen です。

  • The whale rose to the surface to breathe.(クジラは呼吸するために水面へ浮上しました)
  • The oil has risen to the surface.(油が表面まで浮き上がっています)

surface:水面に出る・表面化する

主語 + surface で使える自動詞です。物理的な浮上にも、問題や情報の表面化にも使えます。

  • The swimmer surfaced near the boat.(泳いでいた人がボートの近くに浮上しました)
  • Several concerns surfaced during the discussion.(話し合いの中でいくつかの懸念が浮上しました)

emerge:候補や事実が浮上する

emerge as + 名詞 で「〜として浮上する」、emerge from + 名詞 で「〜から現れる」です。

  • He emerged as a strong candidate.(彼が有力候補として浮上しました)
  • A clear pattern emerged from the data.(データから明確な傾向が浮上しました)

emerge from の形を詳しく知りたい方は、「emerge from」の意味と使い方も参考にしてください。

come up:話題や問題が浮上する

主語 + come up で「話題に上る」「問題が持ち上がる」という意味になります。過去形は came up です。

  • Your name came up in our conversation.(会話の中であなたの名前が浮上しました)
  • A scheduling problem came up.(日程上の問題が浮上しました)

come up with + アイデア は「アイデアなどを思いつく」で別の形です。違いは「come up with」の意味と使い方で確認できます。

場面別:「浮上する」の英語例文

独り言・英語日記

  • The toy finally rose to the surface.(おもちゃがやっと水面に浮上した)
  • Another problem surfaced today.(今日、別の問題が浮上した)
  • A new possibility emerged.(新しい可能性が浮上した)

日常会話

  • His name came up at dinner.(夕食のときに彼の名前が話題に上ったよ)
  • The seal surfaced right beside us.(アザラシが私たちのすぐ横に浮上したよ)

仕事・ニュース

  • New security concerns have surfaced.(新たなセキュリティ上の懸念が浮上しています)
  • Two companies have emerged as possible buyers.(2社が買収候補として浮上しました)
  • The budget issue came up during the meeting.(会議中に予算の問題が浮上しました)

似た表現との違い

appearとの違い

appear は広く「現れる」です。隠れていた問題が表面化した感じや、有力候補になった変化まで示したいときは surfaceemerge のほうが具体的です。

ariseとの違い

arise は問題・必要・疑問などが「生じる」という、やや改まった表現です。話し合いで話題に出たことを言うだけなら come up が会話的です。

沈殿するとの違い

液体中で粒子が下へ落ちる「沈殿する」は、浮上とは反対方向の変化です。詳しくは「沈殿する」は英語で?をご覧ください。

この英語を知らなかったら?【しゅみすけ式】

surfaceemerge が出てこなくても、「結局、何がどこに出たのか」を基本語で言えば伝わります。

  • It moved up to the top of the water.
    水の上まで上がりました。
  • We found a new problem.
    新しい問題が見つかりました。
  • Now people can see the problem.
    今はその問題が見えるようになりました。
  • People started talking about her as a candidate.
    人々は彼女を候補として話し始めました。
  • We talked about the issue in the meeting.
    会議でその問題について話しました。

しゅみすけ(大山俊輔)

難しい動詞が出てこなければ、「上へ動いた」「問題が見つかった」「みんなが話し始めた」と、起きた変化を基本語で説明すれば十分です。

よくある間違い

× rise the surface

rise の後ろには方向を示す to が必要です。rise to the surface とします。

× raise to the surface

raise は「何かを上げる」という他動詞です。「潜水艇が自ら浮上した」なら The submarine rose to the surface.。「乗組員が潜水艇を浮上させた」なら They raised the submarine to the surface. です。

× emerged as to a candidate

「候補として浮上した」は emerged as a candidateas の後ろに to は置きません。

come upとcome up withの混同

A problem came up. は「問題が浮上した」、We came up with a solution. は「解決策を思いついた」です。

「浮上する」の英語FAQ

Q1. 「問題が浮上する」は英語で?

A problem surfaces. が代表的です。会議や会話で問題が出たなら A problem comes up. も自然です。

Q2. 「有力候補に浮上する」は英語で?

emerge as a leading candidate と言えます。例:She emerged as the leading candidate.

Q3. 「水面に浮上する」はsurfaceだけでもよい?

はい。The diver surfaced. で「ダイバーが浮上した」です。上へ動く過程を明確にするなら rose to the surface を使います。

Q4. 「名前が浮上する」は英語で?

会話で名前が出たなら His name came up.、候補として注目されたなら He emerged as a candidate. が自然です。

Q5. 「疑惑が浮上する」は英語で?

Suspicions surface.New allegations emerge. と表現できます。単なる疑いなら suspicions、具体的な申し立てなら allegations です。

まとめ

「浮上する」は、何がどう表に出たかで英語を選びます。

  • 物が水面へ上がる:rise to the surface
  • 人や物が水面に出る/問題が表面化する:surface
  • 候補・事実・傾向が現れる:emerge
  • 話題や問題が会話に出る:come up

単語を忘れたら、It moved up to the top of the water.We found a new problem.We talked about it. のように、位置・発見・会話へ分解すれば伝えられます。

この記事を書いた人
しゅみすけ(大山俊輔)

b わたしの英会話および英語コーチングGRIT/be:RIZE代表。米国MBA取得、外資系企業4社での勤務経験を持ち、これまで多くの大人の英語学習を支援。日本語と英語の処理構造の違いに着目した「英語OS」の考え方をもとに、独学で伸び悩む人の学び直しをサポートしています。

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