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映画『グリーンブック』で英語学習|promise・ever・full ofの使い方

映画『グリーンブック』で学ぶ英語

映画『グリーンブック』(Green Book)は、1962年のアメリカ南部を旅する黒人ピアニストのドン・シャーリーと、運転手兼用心棒として雇われたトニー・“リップ”・バレロンガを描いたロードムービーです。

二人の会話には、約束を求める表現、最上級、感情や状態を表す句動詞など、日常会話へ応用しやすい英語が登場します。この記事では長い台詞を転載せず、短い表現と文型を中心に解説します。

映画『グリーンブック』のトニーとドン・シャーリー

映画『グリーンブック』のあらすじ

ニューヨークのナイトクラブで働くトニーは、店の改装で一時的に仕事を失います。家族を養うために紹介されたのが、著名なピアニスト、ドン・シャーリーの運転手でした。

シャーリーは、人種隔離と差別が色濃く残る南部で演奏ツアーを行おうとしていました。二人は、黒人旅行者が比較的安全に利用できる宿泊施設や飲食店を掲載した案内書を携え、車で旅に出ます。

育った環境も性格も異なる二人は衝突しますが、旅のなかで互いの強さと弱さを知り、少しずつ関係を変えていきます。

映画『グリーンブック』の演奏旅行

タイトルのGreen Bookとは?

映画のタイトルは、黒人郵便局員ヴィクター・H・グリーンが1930年代から発行した旅行案内書 The Negro Motorist Green Book に由来します。

当時のアメリカでは、黒人旅行者がホテル、レストラン、ガソリンスタンドなどの利用を拒否されたり、危険にさらされたりすることがありました。この案内書には、黒人客を受け入れる施設が掲載されていました。

したがって Green Book は、単なる小道具ではありません。二人の旅が置かれた社会状況を示す重要な存在です。

Promise me+文:「~すると約束して」

出発前、妻のドロレスはトニーに手紙を書くよう約束を求めます。ここで使える形が Promise me+主語+動詞 です。

  • Promise me you’ll write.
    手紙を書くと約束して。
  • Promise me you won’t tell anyone.
    誰にも言わないと約束して。
  • Promise me you’ll call when you arrive.
    着いたら電話すると約束して。

Promise me to write. よりも、誰が何をするのかを節で続ける Promise me you’ll write. のほうが自然です。

元記事の goring to はスペルミスで、正しくは going to です。ただし「未来形だけが入る」と暗記するより、Promise me+内容を表す文 と捉えるほうが応用しやすくなります。

映画『グリーンブック』の車内での会話

the best I’ve ever had:「今までで最高」

the best+名詞+I’ve ever had は「私が今まで経験したなかで最高の~」を表します。

  • This is the best meal I’ve ever had.
    これは今まで食べたなかで最高の食事です。
  • It was the best birthday I’ve ever had.
    今までで最高の誕生日でした。
  • That’s the best coffee I’ve ever had.
    今まで飲んだなかで最高のコーヒーです。

「過去から今まで」の経験を表すため、学習用の基本形としては I’ve ever had が分かりやすい形です。会話では the best I ever had のように単純過去が使われることもあります。

best ever time は「自己最高記録」の一般的な言い方ではありません。競技などの自己ベストなら personal best、最速タイムなら my best time と言います。

「いちばん」を表す比較の考え方は、比較級・最上級を基準との距離で理解する解説でも確認できます。

be full of:「~でいっぱい」

be full of+名詞 は、場所や物が「~でいっぱいである」、人が感情などに「満ちている」という意味です。

  • The restaurant was full of people.
    そのレストランは人でいっぱいでした。
  • The trash can is full of garbage.
    ごみ箱はごみでいっぱいです。
  • She is full of hope.
    彼女は希望に満ちています。
  • His stories are full of humor.
    彼の話はユーモアにあふれています。

garbage のつづりにも注意しましょう。元記事の garbege は誤りです。

映画『グリーンブック』のロードトリップ

make the first move:「最初の一歩を踏み出す」

make the first move は「先に行動する」「最初の一歩を踏み出す」という意味です。恋愛、仲直り、交渉など、誰かが動き始める必要のある場面で使えます。

  • Someone has to make the first move.
    誰かが最初の一歩を踏み出さなければなりません。
  • I was too nervous to make the first move.
    緊張して、自分から動けませんでした。
  • Why don’t you make the first move?
    あなたから声をかけてみたら?

ここでの move は物理的な「移動」ではなく、「行動・手」という名詞です。

映画『グリーンブック』のドン・シャーリーとトニー

『グリーンブック』はどこまで実話?

映画は実在したトニー・バレロンガとドン・シャーリーの旅をもとにし、トニーの息子ニック・バレロンガが共同脚本を担当しました。

一方、シャーリーの遺族は、二人の関係や家族との距離など、映画の描写の一部に異議を唱えています。そのため「すべてがそのまま事実」と見るのではなく、トニー側の証言を大きな材料に再構成された伝記映画として受け止めるのが適切です。

なお、トニーとシャーリーはいずれも2013年に亡くなりましたが、これだけをもって映画で描かれた関係のすべてが証明されるわけではありません。

英語学習に活かす見方

トニーのくだけた話し方と、シャーリーの明瞭で格調のある英語を比べると、人物の背景が言葉遣いにどう表れるかが分かります。

最初は日本語字幕で社会背景と旅の流れを理解し、次に英語字幕で promiseeverfull ofmake the first move を探してみましょう。一つの場面から一文だけ選び、自分の話に置き換えて音読するのがおすすめです。

実在の人物をもとにした作品や友情を描く映画を探したい方は、ヒューマンドラマ映画の英語学習まとめもどうぞ。

まとめ

『グリーンブック』では、Promise me+文the best I’ve ever hadbe full ofmake the first move など、日常会話で使いやすい英語を学べます。

作品の温かさを楽しみながら、旅行案内書が必要だった時代背景と、映画化に伴う視点の違いにも目を向けてみてください。

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