
personの複数形はpeopleと習ったのに、駅やエレベーターではpersonsを見かけ、文章によってはpeoplesまで登場します。どれも「人々」なのでしょうか。
しゅみすけ(大山俊輔)
Contents
結論:日常の人々はpeople、公的な個人はpersons、複数の民族はpeoples
- people:日常的な「人々」。personの普通の複数形
- persons:一人ひとりを公的・法律的に数える硬い表現
- peoples:複数の民族・国民集団
「人数が複数ならpeople」と覚えておけば、日常会話ではほとんど困りません。personsとpeoplesは特殊な場面で使われます。

people:personの普通の複数形
一人ならone person、二人以上なら通常peopleです。形は大きく変わりますが、child → childrenなどと同じ不規則な複数形として考えられます。
One person is waiting outside.
一人が外で待っています。
Three people are waiting outside.
三人が外で待っています。
Many people use this app.
多くの人がこのアプリを使っています。
peopleは複数扱いなので、現在形のbe動詞はare、一般動詞には三単現の-sをつけません。
- People are friendly here.:ここでは人々が親切です
- People like this café.:人々はこのカフェを気に入っています
persons:一人ひとりを公的に数える
personsも文法的にはpersonの複数形です。ただし、日常会話の「人々」ではなく、法律、規則、警察発表、定員表示などで、個人を一人ずつ数える感覚があります。
Maximum 10 persons
定員10名
Unauthorized persons are not allowed.
許可のない者は立ち入りできません。
Two persons were injured.
2名が負傷しました。
最後の例は報道・公的発表らしい硬さがあります。普段の会話なら、次のほうが自然です。
Two people were injured.
二人がけがをしました。
しゅみすけ(大山俊輔)
personsがよく残る定型表現
- missing persons:行方不明者
- persons of interest:捜査上の重要参考人
- displaced persons:避難民・国内避難民など
- persons with disabilities:障害のある人々
こうした表現では、法令・行政・人権などの文脈で個人を明確に示すため、personsが使われます。ただし、自然な呼び方は分野や地域、当事者の希望によって変わることがあります。
peoples:複数の民族・国民集団
peopleには、「人々」だけでなく一つの民族・国民集団という意味があります。この意味ではa peopleと数えられ、複数ならpeoplesになります。
The Māori are an Indigenous people of New Zealand.
マオリはニュージーランドの先住民族です。
the Indigenous peoples of the Americas
アメリカ大陸のさまざまな先住民族
the peoples of the world
世界の諸民族・諸国民
ここで数えているのは一人、二人という個人ではありません。文化・歴史・言語などを共有する集団の種類です。
peopleには単数形がある?
普通の「人」という意味なら、単数形はpersonです。
- a person:一人の人
- people:複数の人々
一方、「民族」という意味ではa peopleが成立します。つまり、同じpeopleでも、見ている単位が違います。
- People are waiting.:複数の人が待っている
- They are a people with a long history.:彼らは長い歴史を持つ一つの民族である
日本人が間違えやすいポイント
three personsは間違いではないが、日常会話では硬い
ホテルやレストランで「3名です」と伝えるなら、普通はthree peopleです。
A table for three people, please.
3人用の席をお願いします。
A table for three persons, please.でも意味は通じますが、規則や書類のような響きになります。
peoplesを「たくさんの人」の意味で使わない
大勢の人を表したいときもpeopleのままです。
- many people:多くの人々
- hundreds of people:何百人もの人々
peoplesは「人数が多い」ことではなく、「民族・国民集団が複数ある」ことを表します。
people isではなくpeople are
日常的な「人々」のpeopleは複数扱いです。
- ○ People are busy.
- × People is busy.
会話でどう使い分ける?
日常会話では、次の二段階で判断すれば十分です。
- 一人? → person
- 二人以上? → people
personsは公的な表示や文章を読むときに意味が分かればよく、無理に会話で使う必要はありません。peoplesは歴史・文化・国際関係など、民族集団を話すときに使います。
How many people are coming?
何人来ますか。
Five people are coming.
5人来ます。
このような普通の人数確認では、迷わずpeopleです。
personとpeopleの形が違うのはなぜ?
現代英語では、単数のpersonと日常的な複数のpeopleが一組として定着しています。そのため、一般的な-sのルールだけでは作れません。
英語にはman → men、child → childrenのように、歴史的な変化を残す不規則複数形があります。まずは「一人はperson、複数はpeople」を一つのセットとして覚えるのが実用的です。
ただし、personsやpeoplesの使われ方には分野・地域・文体による幅があります。ここでは大人の英語学習者が使い分けやすい基本として整理しています。
しゅみすけ(大山俊輔)
まとめ
- peopleは、日常的な「人々」を表すpersonの普通の複数形
- personsは、法律・規則・公的文書などで個人を一人ずつ数える硬い表現
- peoplesは、複数の民族・国民集団
- 普通の人数を表すならtwo people、many peopleを使う










