「栄枯盛衰」は英語で?rise and fall・fortunes changeの意味と違い

栄枯盛衰は英語で?繁栄と衰退が移り変わる様子

「栄枯盛衰(えいこせいすい)」は、栄える時期も衰える時期もあり、その状態はずっと同じではないという意味の四字熟語です。英語では一語に決めつけず、何について話すかに合わせて the rise and fall of …fortunes changenothing lasts forever などを使い分けると自然です。

「栄枯盛衰」の意味とは

「栄」は栄えること、「枯」は衰えること、「盛」は勢いが盛んなこと、「衰」は勢いが弱くなることを表します。人、会社、国、流行などには繁栄と衰退があり、盛んな状態もいつか変化するという無常の考えを含みます。

単に「失敗した」という意味ではありません。よい時期と悪い時期が移り変わる、という長い時間の流れに目を向けた表現です。

「栄枯盛衰」は英語でどう言う?

直訳に近い代表表現は次のとおりです。

  • the rise and fall of …:〜の興隆と衰退
  • prosperity and decline:繁栄と衰退
  • the vicissitudes of fortune:運命・境遇の浮き沈み(硬い表現)

日常会話では、もっと身近な英語にほどくほうが伝わりやすいこともあります。

  • Fortunes change.:運勢や境遇は変わる
  • Nothing lasts forever.:永遠に続くものはない
  • Every business has its ups and downs.:どんな商売にも浮き沈みがある

主要な英語表現の意味と違い

the rise and fall of …

国、王朝、会社、人物などが「栄えてから衰えるまで」を客観的に述べる表現です。歴史やドキュメンタリーの題名にも合います。

The book describes the rise and fall of the company.
その本は、その会社の栄枯盛衰を描いています。

prosperity and decline

日本語の「繁栄と衰退」に近い辞書的な表現です。意味は正確ですが、日常会話では少し説明的・抽象的に響きます。

The town experienced both prosperity and decline.
その町は繁栄と衰退の両方を経験しました。

fortunes change

人や組織の状況、成功、運が変化することを短く表します。「よい時も悪い時もある」という含みを自然に出せます。

Fortunes change quickly in business.
ビジネスでは状況がすぐに変わります。

nothing lasts forever

よい状態も悪い状態も永遠には続かない、という教訓を会話で伝えたいときに便利です。四字熟語の構造を訳すのではなく、伝えたい意味を英語にした表現です。

しゅみすけ(大山俊輔)

英会話に慣れている人ほど、難しい四字熟語をそのまま英訳しようとせず、「会社が栄えた」「その後、勢いを失った」のように、目に見える変化へすばやく言い換えています。知っている基本語に分けることが、とっさに伝えるコツです。

「栄枯盛衰」をぱっと英語で言うなら

幅広い場面で短く言うなら、次の2つが使いやすいです。

Fortunes change.
状況や運は変わります。

Nothing lasts forever.
永遠に続くものはありません。

歴史的な繁栄と衰退を述べるなら、the rise and fall of … が最も分かりやすいでしょう。

初心者でも言える簡単な英語

抽象的な「栄枯盛衰」が出てこなくても、中学英語で状況を順番に説明できます。

  • The company was successful before.
    その会社は以前、成功していました。
  • Now it is losing customers.
    今は顧客を失っています。
  • Good times do not last forever.
    よい時期は永遠には続きません。
  • Things always change.
    物事はいつも変わります。

Good times do not last forever.で栄枯盛衰を簡単に表すイラスト

しゅみすけ(大山俊輔)

たとえば、繁盛していた店が静かになった場面なら、Good times do not last forever. と言うだけでも要点は伝わります。英会話では、難しい名詞よりも、was、lose、change、last などの基本動詞で状況を組み立てる力が役立ちます。

基本動詞・SVO中心の短文

主語+動詞を意識すると、さらに話しやすくなります。

  • The shop had many customers.(その店には多くの客がいました)
  • People changed their tastes.(人々の好みが変わりました)
  • The shop lost customers.(その店は客を失いました)
  • Times change.(時代は変わります)
  • Success does not last forever.(成功は永遠には続きません)

「栄枯盛衰」を使った英会話例

A: That brand was everywhere ten years ago.
B: Yes, but now only a few stores are left.
A: Fortunes change.
B: They do. Nothing lasts forever.

A:あのブランドは10年前、どこにでもありましたね。
B:ええ、でも今は数店舗しか残っていません。
A:栄枯盛衰ですね。
B:そうですね。永遠に続くものはありません。

「諸行無常」「盛者必衰」「波瀾万丈」との違い

  • 栄枯盛衰:繁栄と衰退が移り変わること。人・組織・国・流行などに使える
  • 諸行無常:世の中のすべては変化し続け、同じ状態にとどまらないという仏教的な考え
  • 盛者必衰:勢いが盛んな者も必ず衰える、という「衰え」に重点を置く教訓
  • 波瀾万丈:変化や事件が多い、起伏に富んだ人生や物語

「栄枯盛衰」は上昇と下降の両方を含みます。一方、英語の ups and downs は日常的な浮き沈みにも使え、必ずしも大きな繁栄と衰退を意味しません。

場面別の使い分け

  • 歴史・企業史:the rise and fall of …
  • 辞書的に説明:prosperity and decline
  • 運や境遇の変化:fortunes change
  • 日常会話の教訓:nothing lasts forever
  • 初心者が具体的に説明:The company was successful before. Now it is losing customers.

まとめ|「栄枯盛衰」は簡単な英語でも伝えられる

「栄枯盛衰」は、直訳に近く言うなら the rise and fall of …prosperity and decline です。日常会話なら Fortunes change.Nothing lasts forever. が自然です。

表現を思い出せないときは、The company was successful before. Now it is losing customers. のように、変化を短い文に分けましょう。難しい四字熟語も、基本動詞とSVOで十分に説明できます。

この記事を書いた人
しゅみすけ(大山俊輔)

b わたしの英会話および英語コーチングGRIT/be:RIZE代表。米国MBA取得、外資系企業4社での勤務経験を持ち、これまで多くの大人の英語学習を支援。日本語と英語の処理構造の違いに着目した「英語OS」の考え方をもとに、独学で伸び悩む人の学び直しをサポートしています。

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