
「嘘も方便」は英語でどう言えばよいのでしょうか。近い表現としてよく挙がるのは a white lie です。ただし、日本語の「嘘も方便」とまったく同じ意味ではありません。
英語では、相手を傷つけないための小さな嘘なら a white lie、よい理由があって本当のことを言わなかったなら tell a lie for a good reason など、状況を具体的に説明すると自然です。この記事では、直訳に近い表現から、中学英語で言える簡単な言い換えまで紹介します。
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「嘘も方便」の意味とは?
「嘘も方便」とは、嘘は基本的によくないものの、相手を守ったり、物事をよい方向へ進めたりするために、場合によっては必要になることもある、という意味のことわざです。
たとえば、誕生日のサプライズを秘密にする場面や、相手の気持ちを必要以上に傷つけないよう配慮する場面が考えられます。ただし、自分の利益のために人をだますことまで正当化する表現ではありません。
「嘘も方便」は英語でどう言う?
英語には、日本語の「嘘も方便」と完全に一致する決まったことわざはありません。まず覚えやすい候補は次の表現です。
- a white lie:相手を傷つけないための、罪のない小さな嘘
- Sometimes a lie can be justified.:嘘が正当化される場合もある
- tell a lie for a good reason:よい理由があって嘘をつく
- bend the truth:事実を少し曲げて話す
日常会話で「嘘も方便」に近いことをぱっと言うなら、Sometimes a little lie can help.(小さな嘘が役に立つこともある)が分かりやすいでしょう。
主要な英語表現の意味と違い
a white lie
a white lie は、礼儀や思いやりからつく、害の少ない小さな嘘です。
I told a white lie because I did not want to hurt her feelings.
彼女の気持ちを傷つけたくなかったので、罪のない嘘をつきました。
ただし「嘘も方便」より意味が狭く、主に相手への配慮を表します。詳しい使い方は、White lieの意味は?「悪意のない嘘・優しい嘘」の使い方でも紹介しています。
Sometimes a lie can be justified.
justify は「正当化する」という意味です。日本語の教訓を説明するには近い表現ですが、少し硬く、日常会話では説明的に響きます。
Sometimes a lie can be justified if it protects someone.
誰かを守るためなら、嘘が正当化されることもあります。
tell a lie for a good reason
特別な熟語を使わず、「よい理由のために嘘をつく」と行動をそのまま説明する表現です。簡単で誤解されにくいため、英会話初心者にもおすすめです。
bend the truth
bend the truth は「真実を曲げる」「都合よく話す」です。完全な嘘とは限りませんが、やや否定的に受け取られることもあります。「嘘も方便」の思いやりまで自動的に含む表現ではありません。
しゅみすけ(大山俊輔)
「嘘も方便」をぱっと英語で言うなら
会話で短く言うなら、次の3つが使いやすいです。
- It was a white lie.
悪意のない嘘だったよ。 - Sometimes a little lie can help.
小さな嘘が役に立つこともあるよ。 - I did it for a good reason.
ちゃんとした理由があって、そうしたんだ。
相手への思いやりが中心なら a white lie、ことわざの考え方を説明したいなら Sometimes a little lie can help. が自然です。
初心者でも言える簡単な英語
難しい justified や bend the truth が出てこなくても大丈夫です。何をしたのか、なぜそうしたのかを短い文に分けましょう。

- I did not tell her the truth.
私は彼女に本当のことを言いませんでした。 - I did not want to hurt her.
私は彼女を傷つけたくありませんでした。 - I wanted to protect her feelings.
私は彼女の気持ちを守りたかったのです。 - It was for a good reason.
それには、よい理由がありました。
しゅみすけ(大山俊輔)
基本動詞・SVO中心の短文
使う動詞は tell / want / hurt / help / protect など、身近なものだけで十分です。
- I told him something different.
私は彼に違うことを言いました。 - I wanted to help him.
私は彼を助けたかったのです。 - She kept the party a secret.
彼女はパーティーを秘密にしました。 - We did not want to worry him.
私たちは彼を心配させたくありませんでした。 - The small lie helped her.
その小さな嘘が彼女を助けました。
「嘘も方便」を使う英会話例
サプライズを秘密にしたとき
A: Why did you tell Ken there was no party?
B: It was a white lie. We wanted to surprise him.
A: I see. Sometimes a little lie can help.
A: どうしてケンにパーティーはないと言ったの?
B: 悪意のない嘘だよ。彼を驚かせたかったんだ。
A: なるほど。小さな嘘が役に立つこともあるね。
相手の気持ちに配慮したとき
A: Did you tell her everything?
B: No. I did not want to hurt her feelings.
A: So you had a good reason.
A: 彼女に全部話したの?
B: ううん。彼女の気持ちを傷つけたくなかったんだ。
A: それなら、ちゃんとした理由があったんだね。
white lie・the end justifies the meansとの違い
a white lie は、相手への配慮からつく小さな嘘です。「嘘も方便」と近いものの、より限定的で、日常の礼儀や思いやりに使われます。
The end justifies the means. は「目的が手段を正当化する」という意味です。嘘に限らず、目的達成のためなら問題のある手段も許される、という強い響きがあります。そのため、「嘘も方便」の気軽な訳として使うと、冷たく聞こえたり、倫理的な反論を招いたりすることがあります。
Honesty is the best policy.(正直が最善の策)は、むしろ反対側の考え方です。英語圏でも、状況に応じた小さな嘘と、信頼を壊す嘘は区別して考えられます。
場面別の使い分け
- 相手を傷つけない小さな嘘: It was a white lie.
- ことわざの意味を説明: Sometimes a lie can be justified.
- 簡単な英語で理由を説明: I did not want to hurt her.
- よい目的を強調: I did it for a good reason.
- 真実を少し曲げたことを表す: I bent the truth a little.
どの表現でも、「誰を守るためか」「どんな理由があったか」を一言加えると、悪意のある嘘と誤解されにくくなります。
まとめ|「嘘も方便」は簡単な英語に分ければ伝わる
「嘘も方便」に最も近い日常表現は、状況によって a white lie です。ただし、これは相手を傷つけないための小さな嘘に限られます。
ことわざ全体の意味を説明するなら Sometimes a little lie can help.、自分の行動を話すなら I did not tell her the truth. I did not want to hurt her. のように短く分ければ十分です。
難しい訳語を思い出せなくても、基本動詞で「行動」と「理由」を伝えれば、英会話ではきちんと通じます。








