電話で英語のスペルを伝えるには?フォネティックコードA〜Z一覧

基礎から整理:アルファベットという文字体系と英語の違いは「アルファベットと英語の違い」で解説しています。

電話で英語のスペルを伝えるフォネティックコードA〜Z

英語の電話で名前やメールアドレスを伝えるとき、「M」と「N」、「B」と「V」などが聞き分けてもらえず、困った経験はありませんか?

そんなときは、M for Mike(マイクのM)のように、各文字を単語に置き換えて伝えます。国際的に広く使われているのが、NATOフォネティック・アルファベットです。

Could you spell your name, please?
お名前のスペルを教えていただけますか?

It’s M for Mike, A for Alfa, R for Romeo, and Y for Yankee.
MikeのM、AlfaのA、RomeoのR、YankeeのYです。

That’s B as in Bravo.
BravoのBです。

Did you say M or N?
Mですか、それともNですか?

この記事では、AからZまでのフォネティックコード一覧と読み方、名前・会社名・メールアドレス・電話番号を間違いなく伝える英語フレーズを紹介します。

フォネティック・アルファベットとは?

フォネティック・アルファベットとは、聞き間違えやすいアルファベットを、決められた単語に置き換えて伝える仕組みです。たとえばBなら Bravo、Vなら Victor と言うことで、雑音のある電話や無線でも区別しやすくなります。

正式には International Radiotelephony Spelling Alphabet と呼ばれ、一般には NATO phonetic alphabetICAO spelling alphabet として知られています。

1956年に現在の形がICAOで実施され、その後NATOなど多くの国際機関でも採用されました。航空・軍事・海運だけでなく、電話で名前や予約番号を確認する日常的な場面にも応用できます。

phonetic alphabetのphoneticとは?

phonetic は「音声の・発音に関する」という意味です。ただし、ここで紹介するものは英語の発音記号ではなく、文字を聞き間違えないためのスペリング用コードです。

NATOフォネティック・アルファベット一覧

文字 コードワード カタカナの目安
A Alfa アルファ
B Bravo ブラーヴォ
C Charlie チャーリー
D Delta デルタ
E Echo エコー
F Foxtrot フォックストロット
G Golf ゴルフ
H Hotel ホテル
I India インディア
J Juliett ジュリエット
K Kilo キロ
L Lima リーマ
M Mike マイク
N November ノヴェンバー
O Oscar オスカー
P Papa パパ
Q Quebec ケベック
R Romeo ロメオ
S Sierra シエラ
T Tango タンゴ
U Uniform ユニフォーム
V Victor ヴィクター
W Whiskey ウィスキー
X X-ray エックスレイ
Y Yankee ヤンキー
Z Zulu ズールー

カタカナはあくまで覚えるための目安です。電話では一語ずつ区切り、急がず明瞭に伝えることのほうが重要です。

AlphaではなくAlfa、JulietではなくJuliett

公式のコードワードでは、Aは一般的な英単語の Alpha ではなく Alfa、Jは Juliet ではなく Juliett とつづります。

Alfaf は、ph を「フ」と読まない言語の話者にも発音しやすくするためです。Juliett の末尾を tt にしたのは、フランス語話者が最後の t を無音にしないためとされています。

日常の電話で音として伝える場合、相手は「アルファ」「ジュリエット」と理解できますが、正式な一覧を書くときは AlfaJuliett が正確です。

電話で「スペルを教えてください」と聞く英語

Could you spell your name, please?

Could you spell your name, please?
お名前のスペルを教えていただけますか?

How do you spell your last name?
名字はどのようにつづりますか?

Could you spell the company name for me?
会社名のスペルを教えていただけますか?

Could you spell that, please?
それをつづっていただけますか?

名前をもう一度聞く

I’m sorry, may I have your name again?
恐れ入りますが、もう一度お名前をお願いします。

I didn’t catch your name.
お名前を聞き取れませんでした。

Was that Smith?
スミス様でよろしいですか?

A: May I have your name, please?
お名前をお願いします。

B: My name is Martin.
マーティンです。

A: Could you spell that for me?
スペルを教えていただけますか?

B: M-A-R-T-I-N.
M、A、R、T、I、Nです。

「B for Bravo」の使い方

文字とコードワードを結ぶときは、B for Bravo または B as in Bravo と言います。

文字+for+コードワード

M for Mike.
MikeのMです。

V for Victor, not B for Bravo.
BravoのBではなく、VictorのVです。

文字+as in+コードワード

That’s P as in Papa.
PapaのPです。

Did you say D as in Delta?
DeltaのDとおっしゃいましたか?

foras in も、「その単語に使われている文字」という意味で自然に使えます。

電話でMとNなど似た音を区別する

聞き間違えやすいアルファベット

日本語話者が電話で特に混同しやすい組み合わせには、次のようなものがあります。

文字 コードワードで区別
B / V Bravo / Victor
M / N Mike / November
D / T Delta / Tango
G / Z Golf / Zulu
P / T Papa / Tango
A / H Alfa / Hotel
F / S Foxtrot / Sierra
L / R Lima / Romeo

Was that M for Mike or N for November?
MikeのMですか、NovemberのNですか?

Let me confirm: V for Victor, correct?
確認します。VictorのVで合っていますか?

名前のスペルを電話で伝える例

MARYを伝える

It’s M for Mike, A for Alfa, R for Romeo, and Y for Yankee.
MikeのM、AlfaのA、RomeoのR、YankeeのYです。

同じ文字が続く名前

My name is Allison: A-L-L-I-S-O-N. That’s double L.
アリソンです。A、L、L、I、S、O、N。Lが2つです。

double L は「Lが2つ続く」という意味です。文字が3つ続く場合は triple も使えますが、実際には一文字ずつ伝えるほうが確実です。

長い名字を伝える

A: Could you spell your last name?
名字のスペルを教えていただけますか?

B: Certainly. N for November, A for Alfa, K for Kilo, A for Alfa, M for Mike, U for Uniform, R for Romeo, and A for Alfa.
もちろんです。N、A、K、A、M、U、R、Aです。

A: Let me repeat that: N-A-K-A-M-U-R-A. Is that correct?
復唱します。N、A、K、A、M、U、R、A。合っていますか?

B: Yes, that’s correct.
はい、合っています。

会社名・予約番号を伝える英語

会社名

Let me spell the company name for you.
会社名のスペルをお伝えします。

It’s Z for Zulu, O for Oscar, and O for Oscar.
ZuluのZ、OscarのO、OscarのOです。

予約番号・確認番号

My confirmation number is A7B9.
確認番号はA7B9です。

That’s A for Alfa, seven, B for Bravo, nine.
AlfaのA、7、BravoのB、9です。

Could you read the reference number back to me?
照会番号を復唱していただけますか?

メールアドレスを電話で伝える英語

メールアドレスでは、文字だけでなく記号の言い方も必要です。

記号 英語
@ at
. dot
hyphen / dash
_ underscore
/ slash

My email address is mary@example.com.
メールアドレスはmary@example.comです。

読み上げるときは、mary at example dot com と言います。

There’s an underscore between “mary” and “smith.”
maryとsmithの間にアンダースコアがあります。

That’s a hyphen, not an underscore.
アンダースコアではなくハイフンです。

A: Could I have your email address?
メールアドレスを教えていただけますか?

B: It’s m.sato@example.com.
m.sato@example.comです。

A: Is that M for Mike, dot, S for Sierra, A for Alfa, T for Tango, O for Oscar?
MikeのM、ドット、SierraのS、AlfaのA、TangoのT、OscarのOですか?

B: That’s right.
そのとおりです。

電話番号を英語で伝えるコツ

電話番号は、通常一桁ずつ区切って読みます。聞き取りやすいように、2〜4桁ずつ小さなまとまりにするとよいでしょう。

My number is 03-1234-5678.
電話番号は03-1234-5678です。

英語では、たとえば zero three, one two three four, five six seven eight のように読みます。

同じ数字が2つ続く場合、イギリス英語では double five のように読むことがあります。ただし国際電話では、一桁ずつ読むほうが誤解を避けやすくなります。

0の読み方

電話番号の0は zero または oh と読まれます。確実さを優先するなら zero が分かりやすいでしょう。

自分で分かりやすい単語を作ってもよい?

日常の電話で、正式なコードをすべて覚えていない場合は、A for AppleB for Book のように、相手が理解しやすい身近な単語を使っても構いません。

A for Appleのように身近な単語でスペルを伝える

A for Apple, R for Rabbit.
AppleのA、RabbitのRです。

ただし、業務で頻繁にスペル確認をする人や、海外との電話が多い人は、国際的に共通するNATOコードを覚えておくとより確実です。

単語だけを突然言わない

Apple, Book, Cat… と単語だけ並べるより、A for AppleA as in Apple と文字との関係を明示すると伝わりやすくなります。

聞き取れないとき・確認するときの英語

Could you repeat that, please?
もう一度言っていただけますか?

Could you speak a little more slowly?
もう少しゆっくり話していただけますか?

I’m sorry, I didn’t catch that.
すみません、聞き取れませんでした。

Let me read that back to you.
復唱させてください。

Is that correct?
合っていますか?

Did you say B or V?
Bですか、Vですか?

Could you give me the spelling using the phonetic alphabet?
フォネティック・アルファベットを使ってスペルを教えていただけますか?

英語そのものが聞き取れず、スペル確認まで進めないときは、「英語の電話が聞き取れないときの聞き返し・ゆっくり話してもらうフレーズ」も手元に置いておくと安心です。

電話でスペルを確認する会話例

ホテルを予約するとき

A: May I have your last name, please?
名字をお願いします。

B: It’s Mori.
森です。

A: Could you spell that?
スペルを教えていただけますか?

B: M for Mike, O for Oscar, R for Romeo, I for India.
MikeのM、OscarのO、RomeoのR、IndiaのIです。

会社名を確認するとき

A: What company are you calling from?
どちらの会社からお電話ですか?

B: I’m calling from Vesta.
Vesta社です。

A: Is that B for Bravo or V for Victor?
BravoのBですか、VictorのVですか?

B: V for Victor.
VictorのVです。

メールアドレスを復唱するとき

A: My email is aya-n@example.com.
メールはaya-n@example.comです。

B: Let me read that back: A-Y-A, hyphen, N for November, at example dot com.
復唱します。A、Y、A、ハイフン、NovemberのN、アット、example、ドット、comですね。

A: Yes, that’s correct.
はい、合っています。

フォネティック・アルファベットの覚え方

26語を一度に暗記する必要はありません。まず、自分の名前・会社名・メールアドレスに使う文字だけを覚えましょう。

たとえば自分の名前が MARY なら、最初に次の4語を練習します。

M:Mike
A:Alfa
R:Romeo
Y:Yankee

次に、B/V、M/N、D/Tなど、自分が聞き間違えやすい組み合わせを追加します。実際に電話をかける前に、伝える内容を紙に書き、各文字の横にコードワードを添えておくと安心です。

よくある質問

NATOフォネティック・アルファベットは一般の電話でも使えますか?

はい。航空や軍事に限らず、名前・予約番号・メールアドレスを正確に伝えたい場面で使えます。相手が一覧を暗記していなくても、単語の頭文字として理解できます。

AlfaをAlphaと言うと通じませんか?

音としては多くの場合通じます。ただし、国際的な公式表記は Alfa です。一般英単語としての「アルファ」は alpha とつづります。

Zはゼッドとズィーのどちらですか?

通常の文字名は、イギリス英語で zed、アメリカ英語で zee です。NATOコードを使えば、どちらの地域でも Zulu と伝えられるため混乱を避けられます。

電話でスペルを伝える英語まとめ

スペルを教えていただけますか?
Could you spell that, please?

BravoのBです
It’s B for Bravo.

MikeのMですか、NovemberのNですか?
Is that M for Mike or N for November?

復唱させてください
Let me read that back to you.

合っていますか?
Is that correct?

最初は26語すべてではなく、自分の名前や会社名に必要なコードワードから覚えれば十分です。電話の前にメモを用意し、M for Mike の形でゆっくり伝えるだけでも、聞き間違いを大きく減らせます。

電話対応全体の流れは「英語の電話対応で使える定番フレーズ」、担当者が不在のときの表現は「「担当者は不在です」は英語で?電話の取り次ぎ・折り返し・伝言フレーズ」もあわせてご覧ください。

b わたしの英会話が運営する恋と仕事に効く英語執筆チームです。スクールで勤務するカウンセラー、外国人講師、そして、その他スタッフがお客様サポートを通じて「あ、このフレーズ使える!」「これって英語でなんていうんだろう?」と疑問に思ったことを記事を通じて解説しています。

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