
break into は「建物などに押し入る・侵入する」が代表的な意味ですが、それだけではありません。break into tears なら「急に泣き出す」、break into a conversation なら「会話に割り込む」という意味になります。
一見ばらばらに見える用法には、「境界やそれまでの状態を破って、中へ入る」という共通した感覚があります。この記事では、break intoの意味、語順、受け身、break inとの違いまで、会話で使える例文とともに整理します。
しゅみすけ(大山俊輔)
Contents
break intoの基本的な意味とニュアンス
break into+名詞 の基本は、「外側と内側を隔てていた境界を破り、中へ入る」です。物理的な建物だけでなく、感情・動作・会話といった抽象的な領域にも使われます。
- break into a house:家へ侵入する
- break into tears:急に泣き出す
- break into a conversation:会話に割り込む
句動詞の成り立ちを広く学びたい方は、be:RIZEの英語の句動詞をコアイメージで理解する方法も参考になります。
breakとintoから意味を理解する
break は、続いていたもの・保たれていた状態・境界などを「破る」動きです。into は、外から内へ入る方向を示します。
この2つが合わさると、次の流れが生まれます。
それまでの状態や境界がある → それを破る → 新しい領域の中へ入る
建物なら扉や窓などの境界、感情なら平静な状態、会話なら参加者の輪が境界に当たります。この共通イメージが分かれば、日本語訳を一つずつ暗記する必要はありません。
break intoの3つの使い方

1.建物・車などに侵入する
もっとも基本的な用法です。通常は、許可なく、力ずくで建物・部屋・車などへ入ることを表します。
- Someone broke into our office last night.
昨夜、誰かが私たちのオフィスに侵入しました。 - Thieves tried to break into the house.
泥棒がその家へ押し入ろうとしました。 - Someone broke into my car while I was shopping.
買い物をしている間に、誰かが私の車へ侵入しました。
旅行先で車上荒らしに遭った場面の具体的な伝え方は、海外でレンタカーの車上荒らしに遭ったときの英語で詳しく解説しています。
2.急に泣く・笑う・歌うなどを始める
break into+感情や動作を表す名詞 で、それまでの状態が破れ、急にその動作が始まる様子を表します。
- She broke into tears when she heard the news.
彼女はその知らせを聞いて急に泣き出しました。 - Everyone broke into laughter.
みんなが突然笑い出しました。 - He suddenly broke into song.
彼は突然歌い出しました。 - The crowd broke into applause.
群衆から突然拍手が起こりました。
break into tears と burst into tears はどちらも「突然泣き出す」です。burstには感情が一気に噴き出すような勢いがあり、break intoは平静な状態が崩れて泣き始める変化に焦点があります。
3.会話・活動などに割り込む
進行中の会話や活動の「中へ入る」ことも表せます。許可なく会話へ入る場合は、失礼な印象になることがあります。
- Sorry to break into your conversation.
会話に割り込んですみません。 - He kept trying to break into the discussion.
彼は何度も議論に入ろうとしていました。 - She finally broke into the music industry.
彼女はついに音楽業界へ進出しました。
業界・市場への用法では「閉じた領域へ入り込む」ことから、進出する・参入する・成功の足がかりを得るという意味になります。
語順と文法:break intoの後ろには名詞を置く
基本語順は break into+名詞 です。intoはここでは後ろの名詞と結びつきます。
- break into the room:部屋へ侵入する
- break into tears:泣き出す
- break into a smile:急に笑顔になる
過去形は broke into、過去分詞は broken into です。
- Someone broke into the store.
誰かが店へ侵入しました。 - The store was broken into.
その店は侵入被害に遭いました。
受け身では、前置詞のintoを落とさないことが重要です。The store was broken. では「店が壊された」という別の意味になり、侵入被害は伝わりません。
しゅみすけ(大山俊輔)
break intoとbreak inの違い
- break into+場所:どこへ侵入したかを後ろに置く
- break in:侵入する・割り込むという行為だけを述べる
Someone broke into my apartment.
誰かが私のアパートへ侵入しました。
Someone tried to break in.
誰かが侵入しようとしました。
また、名詞のbreak-inは「侵入事件・押し込み」です。ハイフンを入れ、There was a break-in.(侵入事件がありました)のように使います。
break intoと似た表現の違い
enter
enter は単に「入る」です。許可の有無や、境界を破るニュアンスはありません。
She entered the room quietly.
彼女は静かに部屋へ入りました。
break through
break through は、障害物・壁・行き詰まりなどを突破することに焦点があります。break intoは、その結果として「中へ入る」ことに焦点があります。
burst into
burst into tears/laughter は、感情が抑えきれず一気に噴き出す強さを感じさせます。break intoにも突然性がありますが、burstほど爆発的とは限りません。
日本人が間違えやすいポイント
intoをin toと分けない
「~の中へ」という方向なら通常はintoを一語で書きます。break in to the houseではなく、break into the houseです。
「壊して中へ入る」と毎回直訳しない
break into tearsで物を壊すわけではありません。「平静な状態が破れて、涙という状態へ入る」とイメージすると自然です。
break something into piecesと混同しない
break the chocolate into pieces は「チョコレートをいくつかの小片に割る」です。この場合のbreakは他動詞で、目的語のthe chocolateが直後に入ります。
break intoが出てこないときの簡単な言い換え
- Someone entered the house illegally.
誰かが不法に家へ入りました。 - She suddenly started crying.
彼女は突然泣き始めました。 - He joined the conversation.
彼は会話に加わりました。 - She started working in the music industry.
彼女は音楽業界で働き始めました。
break intoがすぐに出てこなくても、enter・start・joinのような基本動詞で十分に伝えられます。
まとめ
break into の中心は、「境界やそれまでの状態を破って、中へ入る」です。
- 建物・車などへ侵入する
- 急に泣く・笑う・歌うなどを始める
- 会話・業界などへ入り込む
- 基本語順はbreak into+名詞
- 受け身でもintoを残す:The car was broken into.
- 難しければenter・start・joinで言い換えられる
ほかの句動詞や定型表現もまとめて確認したい方は、英熟語・定型表現の親記事もご覧ください。
breakを使うほかの表現もまとめて確認したい方は、breakを使った句動詞一覧をご覧ください。









