
ATMで暗証番号を入れる、電話の自動音声で会員番号を押す、仕事で商品コードを入力する。こうした場面で使える句動詞が key in です。
意味は「キーを使って数字・コード・情報を入力する」。ただし、key in it ではなく key it in とする語順が、日本語話者の大きな注意点です。
Contents
最初に結論:key inの意味と使い方
key in + 目的語 は、キーボード、テンキー、スマートフォンなどのキーを使って情報を入力することです。特にPIN、番号、コード、数値など、短く正確に打ち込むものと相性がよい表現です。
- Please key in your PIN.
暗証番号を入力してください。 - Key in your account number after the beep.
発信音のあとに口座番号を入力してください。 - She keyed in the product code.
彼女は商品コードを入力しました。
しゅみすけ(大山俊輔)
key+inから意味を理解する
key は名詞なら「鍵」「キー」ですが、動詞では「キーを使って入力する」という意味があります。in は外にある情報が機器やシステムの内側へ入る動きを表します。
つまり key in は、キーを押して、情報をシステムの中へ入れるという組み立てです。ネイティブには、手でキーを操作しながら正確な情報を打ち込む、やや事務的・操作案内的な響きがあります。
key inの語順:分離できる句動詞
key in は他動詞として使う、分離可能な句動詞です。入力するものが名詞なら、次の2通りが可能です。
- key in the number
- key the number in
実際には key in the number のように、key in を続けて置く形が分かりやすく、よく使われます。一方、目的語が it / them などの代名詞なら、必ず間に入れます。
- ○ Key it in.(それを入力してください)
- × Key in it.
- ○ I keyed them in.(それらを入力しました)

しゅみすけ(大山俊輔)
よく使われる文型とコロケーション
| 形 | 意味 | 例 |
|---|---|---|
| key in your PIN | 暗証番号を入力する | Key in your PIN to continue. |
| key in a code | コードを入力する | I keyed in the access code. |
| key in a number | 番号を入力する | Please key in your booking number. |
| key data into a system | データをシステムへ入力する | We keyed the data into the system. |
| key something in manually | 手作業で入力する | You may need to key it in manually. |
活用は key – keyed – keyed、進行形は keying です。keyed の発音は /kiːd/ で、語尾は「ド」に近い音になります。
場面別の自然な例文
電話・自動音声
Key in your customer number, followed by the pound key.
顧客番号を入力し、続けてシャープキーを押してください。
I keyed in the wrong extension and reached another department.
内線番号を間違えて入力し、別の部署につながりました。
旅行
Key in your reservation number at the kiosk.
端末で予約番号を入力してください。
We keyed the door code in and entered the apartment.
ドアの暗証コードを入力して、アパートに入りました。
仕事
Could you key these figures into the spreadsheet?
この数値を表計算シートに入力してもらえますか。
I spent the morning keying in customer details.
午前中は顧客情報を入力して過ごしました。
日常・オンライン
Key it in exactly as it appears on the card.
カードに書かれているとおり正確に入力してください。
She keyed in the Wi-Fi password on her phone.
彼女はスマートフォンでWi-Fiのパスワードを入力しました。
key in・enter・type in・inputの違い
| 表現 | 中心となる感覚 | 自然な場面 |
|---|---|---|
| key in | キーで打ち込む | PIN、番号、コード、数値 |
| enter | 情報を欄・システムに入れる | フォームや画面全般 |
| type in | 文字をタイプする動作 | 検索語、住所、文章、パスワード |
| input | データとして投入する | 技術的・事務的な文脈 |
Enter your PIN. は最も幅広く自然です。Key in your PIN. は、キーを押す操作をやや強く意識させます。詳しい全体比較は「「入力する」は英語で?enter・input・type in・fill inの違い」も参考にしてください。
key inとkey intoの違い
入力する情報だけを述べるなら key in the data。入力先も述べるなら、次の形が使えます。
- key the data into the system
データをシステムに入力する - key the address into the app
住所をアプリに入力する
ここでの into は入力先を示します。key into を一まとまりの句動詞として暗記するより、key + 情報 + into + 入力先 と理解するほうが安全です。
日本人が間違えやすい点
代名詞をinの後ろに置く
× Key in it.
○ Key it in.
入力先だけを目的語にする
× Key in the system. では「システムそのものを入力する」ように聞こえます。
○ Key the data into the system. と、入力する情報を目的語にします。
スマホでは使えないと思う
もともとは物理的なキーを連想しやすい表現ですが、スマートフォンの画面上の数字キーをタップする場面でも使えます。ただし一般的な画面案内では enter のほうが広く使われます。
この句動詞が出てこなかったら?しゅみすけ式の簡単な言い換え
key in を忘れても、中学英語で操作を直接伝えれば問題ありません。
- Enter your PIN.
暗証番号を入力してください。 - Type the number here.
ここに番号を打ってください。 - Put the code in this box.
この欄にコードを入れてください。 - Press these numbers.
この数字を押してください。
完全な同義語でなくても、「何を」「どこへ」「どうするか」が伝われば会話の目的は達成できます。
関連する句動詞
まとめ
- key in は「キーを使って番号・コード・情報を入力する」
- PIN、会員番号、商品コード、数値などと相性がよい
- 名詞は key in the number / key the number in の2通り
- 代名詞は必ず key it in と真ん中に置く
- 迷ったら Enter your PIN. や Type the number here. で言い換えられる









