
regret doingとregret to doは、後ろが動名詞か不定詞かによって「残念に思うタイミング」が変わります。
- regret doing / regret having done:すでにしたことを後悔する
- regret to do:これから伝える・行うことを残念に思う
たとえば、I regret saying that. は「そんなことを言ったのを後悔しています」。一方、I regret to inform you that … は「残念ながらお知らせします」です。
この記事では、時間の向きから2つの違いを理解し、語順・自然な例文・よく使う形・簡単な言い換えまで整理します。
Contents
regret doingの意味:したことを後悔する
regret doingは「〜したことを後悔する」という意味です。doingが表す行為は、基本的にすでに起きています。
I regret saying that.
そんなことを言ったのを後悔しています。
She regrets leaving her old job.
彼女は前の仕事を辞めたことを後悔しています。
Do you regret buying the dress?
そのワンピースを買ったことを後悔していますか?
regretは「今の気持ち」、doingは「振り返っている行為」です。日本語の「〜したことを後悔する」とほぼ同じ感覚で使えます。
しゅみすけ(大山俊輔)
regret having doneは何が違う?
regret having doneも「〜したことを後悔する」という意味です。having+過去分詞にすると、後悔している時点より前に行為が完了したことを、よりはっきり示せます。
I regret having ignored her advice.
彼女の助言を無視したことを後悔しています。
He regretted having sold the house.
彼はその家を売ってしまったことを後悔しました。
ただし、前後関係が明らかな日常会話では、より短いregret doingがよく使われます。
I regret ignoring her advice.
彼女の助言を無視したことを後悔しています。
この文でも意味は十分に伝わります。having doneを使わなければ間違い、というわけではありません。
regret to doの意味:残念ながらこれから伝える
regret to doは「〜することを残念に思う」という意味です。実際には、悪い知らせや断りをこれから伝えるときに使われる、やや改まった表現です。
We regret to inform you that your application was unsuccessful.
残念ながら、今回のご応募は不採用となりました。
I regret to say that we cannot offer a refund.
残念ながら、返金は承れません。
We regret to announce that the event has been canceled.
残念ながら、イベントの中止をお知らせいたします。
よく続く動詞はinform、say、tell、announceなどです。日常的な「これから何かをするのが嫌だ」という意味で、あらゆる動詞を自由につなぐ表現ではありません。

regret doingとregret to doの違い
| 形 | 時間の向き | 意味 | 代表例 |
|---|---|---|---|
| regret doing | 過去を振り返る | 〜したことを後悔する | I regret saying that. |
| regret having done | 完了した過去を明示 | 〜してしまったことを後悔する | I regret having said that. |
| regret to do | これから伝える | 残念ながら〜する | I regret to inform you … |
違いを一言でまとめると、doingは「後悔の対象」、to doは「残念な知らせを伝える行為」です。
会話で使える自然な例文
日常生活
I regret staying up so late.
あんなに夜更かししたことを後悔しています。
You’ll regret not bringing a jacket.
上着を持ってこなかったことを後悔するよ。
仕事
I regret sending the email before checking it.
確認せずにメールを送ったことを後悔しています。
We regret to inform you that the position has been filled.
残念ながら、その職は採用者が決まりました。
恋愛・人間関係
He regrets not telling her how he felt.
彼は自分の気持ちを彼女に伝えなかったことを後悔しています。
I don’t regret meeting you.
あなたに出会ったことを後悔していません。
海外旅行
We regret booking such an early flight.
こんなに早い便を予約したことを後悔しています。
We regret to announce a two-hour delay.
残念ながら、2時間の遅延をお知らせします。
否定形:regret not doing
regret not doingは「〜しなかったことを後悔する」です。notはdoingの前に置きます。
I regret not taking more pictures.
もっと写真を撮らなかったことを後悔しています。
She regrets not asking for help sooner.
彼女はもっと早く助けを求めなかったことを後悔しています。
I don’t regret doingは「〜したことを後悔していない」なので、notの位置で意味が変わります。
- I regret not going.:行かなかったことを後悔している
- I don’t regret going.:行ったことを後悔していない
日本人が間違えやすいポイント
regret to doを「これから後悔する」と考えない
I regret to tell you …は「あなたに伝えたあとで後悔する」ではありません。「伝える内容が残念だ」という丁寧な前置きです。
過去の後悔にはto doを使わない
「彼に嘘をついたことを後悔している」は、次のように言います。
I regret lying to him.
彼に嘘をついたことを後悔しています。
I regret to lie to him.とは通常言いません。
過去形regrettedとdoingを混同しない
regrettedは「後悔した時点」が過去、doingは「後悔の対象になった行為」を表します。
She regretted quitting her job.
彼女は仕事を辞めたことを後悔しました。
remember・forgetも同じように意味が変わる
regretと同様に、rememberやforgetもdoingとto doで時間の向きが変わります。
- remember doing:〜したことを覚えている
- remember to do:忘れずに〜する
- forget doing:〜したことを忘れる
- forget to do:〜するのを忘れる
詳しくは、forget to doとforget doingの違いもあわせて確認してください。
すぐ出てこないときの簡単な言い換え
regretがすぐに出てこなくても、短い英語で十分伝えられます。
- I wish I hadn’t said that.
あんなことを言わなければよかった。 - I’m sorry I said that.
あんなことを言ってごめんなさい。 - Unfortunately, we can’t give you a refund.
残念ながら、返金できません。 - I’m sorry, but the event is canceled.
申し訳ありませんが、イベントは中止です。
UnfortunatelyやI’m sorry, but …は、regret to doより会話で使いやすい言い換えです。
しゅみすけ(大山俊輔)
関連表現との違い
regretとbe sorry
regretは後悔や遺憾の気持ちをやや客観的・改まって表せます。be sorryは謝罪、同情、残念な気持ちまで幅広く、日常会話で使いやすい表現です。
regretとwish
regret doingは「したことを後悔する」と直接述べます。wish+過去完了は「現実は変えられないが、違っていたらよかった」という反実仮想です。
後悔を表す英語全体の使い分けは、「後悔する」は英語で?regret・wish I had・should haveの違いで詳しく解説しています。
まとめ
- regret doing:すでにしたことを後悔する
- regret having done:先に完了した行為をより明確に示す
- regret to do:残念な知らせをこれから伝える改まった表現
- regret to doの後ろでは、inform・say・tell・announceがよく使われる
- 会話ではI’m sorry …、I wish …、Unfortunately …でも言い換えられる
英熟語や定型表現を意味だけでなく仕組みから学びたい方は、英熟語・定型表現の親記事もご覧ください。









