
dwell on は、「嫌なことや過去の出来事を何度も考え続ける」「ある話題を長々と取り上げる」という意味です。
Don’t dwell on it. と言われたら、単なる「それについて考えないで」ではなく、終わったことを何度も思い返して、そこに心をとどめないでというニュアンスになります。
しゅみすけ(大山俊輔)
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dwell onの意味とニュアンス
dwell on には、主に次の2つの使い方があります。
- あることを長い間、繰り返し考える
- ある話題について長々と話す・詳しく述べる
特によく使われるのは、失敗・後悔・心配・過去などを必要以上に考え続ける用法です。
She tends to dwell on her mistakes.
彼女は自分の失敗をいつまでも気にする傾向があります。
There’s no point in dwelling on the past.
過去のことをくよくよ考えても仕方がありません。
dwell はもともと「住む・とどまる」という意味を持つ語です。dwell on では、心や注意が一つの話題の上に長くとどまっていると考えると、ニュアンスをつかみやすいでしょう。
dwell onの形と使い方
dwell on+名詞
on の後ろには、考え続ける対象や長く話す話題を置きます。
Try not to dwell on the negative comments.
否定的なコメントをいつまでも気にしないようにして。
He kept dwelling on what went wrong.
彼は何がうまくいかなかったのかを、ずっと考え続けていました。
I don’t want to dwell on the details.
細かい点を長々と話すつもりはありません。
dwell on+動名詞
「〜したこと」を続けたい場合は、動詞を -ing形 にします。
Stop dwelling on losing that opportunity.
その機会を逃したことを、いつまでも引きずるのはやめよう。
dwell on to lose とはしません。ここでの on は前置詞なので、動詞を続けるなら動名詞になります。
dwell on+疑問詞節
what happened や why it happened のような節も続けられます。
I spent the whole night dwelling on why he had said that.
私は一晩中、なぜ彼があんなことを言ったのか考え続けました。
dwellの過去形はdweltとdwelledの両方
dwell の過去形・過去分詞には、dwelt と dwelled の両方があります。
- dwell – dwelt – dwelt
- dwell – dwelled – dwelled
どちらも正しい形です。
She dwelt on the argument for days.
彼女は何日もその口論を引きずりました。
He dwelled on the same point for too long.
彼は同じ点について長く話しすぎました。
日常会話では、活用形を無理に使わず Don’t dwell on it. や I’ve been dwelling on it. のような定番の形から覚えるのがおすすめです。
場面別に見るdwell onの自然な例文
仕事:失敗を引きずる
I made a mistake in the presentation, but I don’t want to dwell on it.
プレゼンでミスをしましたが、いつまでも引きずりたくありません。
Let’s learn from the problem instead of dwelling on it.
その問題を引きずるのではなく、そこから学びましょう。
恋愛・人間関係:過去の言葉を気にする
You’ve apologized, so let’s not dwell on what you said.
もう謝ってくれたから、あなたが言ったことをいつまでも蒸し返すのはやめよう。
She still dwells on how the relationship ended.
彼女は、その恋愛がどのように終わったのかを今も引きずっています。
日常生活:心配を繰り返し考える
The test is over. Don’t dwell on the questions you missed.
テストは終わったよ。間違えた問題をいつまでも気にしないで。
I know it’s hard, but try not to dwell on the worst-case scenario.
難しいのは分かるけれど、最悪の事態ばかり考え続けないようにして。
スピーチ・文章:話題を長く扱う
The speaker dwelt on the importance of trust.
講演者は、信頼の重要性について詳しく話しました。
Without dwelling on the technical details, let me explain the main idea.
技術的な詳細には深入りせず、主な考え方を説明します。
この用法は必ずしも「くよくよする」という否定的な意味ではありません。ただし、「そこに多くの時間を使う」という長さは感じられます。
dwell on・think about・reflect onの違い

dwell on:同じことにとらわれる
dwell on は、一つのことへ注意が長くとどまる表現です。嫌な記憶や失敗を繰り返し考える場面では、「考えすぎる・引きずる」という否定的な響きが出ます。
Don’t dwell on one bad review.
悪いレビューを一つもらったからといって、いつまでも気にしないで。
think about:普通に考える
think about は最も中立的で、短時間でも長時間でも使えます。「必要以上に」という意味はありません。
I need to think about your offer.
あなたの提案について考える必要があります。
reflect on:振り返って考える
reflect on は、経験や行動を落ち着いて振り返り、意味や教訓を考える表現です。dwell on より建設的な響きがあります。
Take a moment to reflect on what you learned.
学んだことを少し振り返ってみましょう。
brood over・obsess overとの違い
brood over:暗い気持ちで思い悩む
brood over は、不満・怒り・悲しみなどを抱えながら、ふさぎ込んで考え続けるニュアンスです。
He spent the weekend brooding over the criticism.
彼は週末ずっと、その批判について思い悩んでいました。
obsess over:頭から離れないほど執着する
obsess over は、一つのことへ強く執着し、頭から離れなくなる状態を表します。dwell on より強い表現です。
Don’t obsess over every small detail.
細かい点の一つひとつに執着しすぎないで。
よく使うDon’t dwell on it.の意味
Don’t dwell on it. は「そのことをいつまでも考えないで」「引きずらないで」という励ましです。
相手の気持ちが傷ついている場面では、言い方によっては「もう気にするな」と突き放して聞こえることもあります。先に共感を示すと、よりやさしく伝えられます。
I know you’re disappointed, but try not to dwell on it.
がっかりしているのは分かるけれど、あまり引きずらないようにしてね。
しゅみすけ(大山俊輔)
日本人が間違えやすいポイント
onを省略しない
「〜について考え続ける」という意味では、対象の前に on が必要です。
Don't dwell your mistake. ではなく、Don’t dwell on your mistake. とします。
think aboutと同じ中立表現だと思わない
I’ll dwell on your proposal. と言うと、単に「提案を検討します」ではなく、必要以上に長く考え込むような響きになり得ます。普通に検討するなら I’ll think about your proposal. が自然です。
「住む」のdwellと混同しない
dwell 単体には「住む」という意味もありますが、現代の日常会話で住所を伝えるなら通常は live を使います。
I live in Tokyo.
私は東京に住んでいます。
dwell onが出てこないときの簡単な言い換え
難しい表現が出てこなくても、次のような中学英語で十分伝えられます。
- I keep thinking about it.
そのことをずっと考えています。 - Don’t think about it too much.
そのことを考えすぎないで。 - Let’s stop talking about the past.
過去のことを話し続けるのはやめよう。
keep thinking about は「考え続ける」、too much を加えると「考えすぎる」となり、dwell on の意味を簡単に表せます。
まとめ
dwell on は、心や注意が一つのことに長くとどまる表現です。失敗・後悔・過去などについて使うと、「くよくよ考える」「引きずる」という意味になります。また、話題を長く詳しく取り上げる意味でも使えます。
- dwell on+名詞・動名詞・疑問詞節の形で使う
- 過去形・過去分詞はdweltとdwelledの両方が正しい
- think aboutは中立、reflect onは建設的な振り返り
- brood overは暗く思い悩み、obsess overはさらに強い執着
まずは Don’t dwell on it.(そのことをいつまでも引きずらないで)をひとかたまりで覚えてみましょう。









