Give backの意味は?Give it backの語順と「恩返し・社会還元」

GIVE BACK 返す・恩返しする・社会に還元する

「その本、返してくれる?」「地域社会に恩返ししたい」「彼に指輪を返した」。こうした場面で使えるのが give back です。

基本の意味は「返す」ですが、会話では Give it back. のように語順が変わったり、give back to the community で「地域社会へ恩返しする・還元する」という意味になったりします。giveとbackのイメージを理解すれば、これらを別々に覚える必要はありません。

give backの結論

コアイメージは「自分の手元にあるものを、元の持ち主・出どころ・支えてくれた相手のもとへ渡して戻す」。そこから、①物を返す、②お金や権利を返す、③恩返しする、④社会へ還元する、という意味へ広がります。

give backの意味とコアイメージ

give は、自分の手元・領域にあるものを相手の側へ差し出す動きです。back は、いったん離れた元の場所・状態へ向かう方向。二つを重ねると、自分のところに来ていたものを、元いたところへ渡して戻す動きになります。

借りた本を元の持ち主へ返し社会へ還元する女性たち

たとえば友人から本を借りれば、その本はいったん友人の手元を離れて自分のところへ来ます。読み終えて友人に渡せば、本は元の持ち主へ戻ります。これがgive backの最も基本的な場面です。

この「元へ返す」感覚は物だけに限りません。受け取った親切を別の形で相手へ返す、社会から得た機会や支援を寄付・活動として社会へ戻す場合にも使われます。

giveの活用は give – gave – given です。

  • 現在形:give back
  • 過去形:gave back
  • 過去分詞:given back

She gave the key back yesterday.
彼女は昨日、その鍵を返しました。

The money has already been given back.
そのお金はすでに返されています。

意味1:「物を返す」

最も基本的なのが、借りた物・預かっていた物・相手が所有する物を元の持ち主へ返す意味です。

Please give the book back when you finish it.
読み終わったら、その本を返してください。

I gave her umbrella back.
彼女の傘を返しました。

Can you give me back my charger?
私の充電器を返してくれる?

He gave the keys back to the receptionist.
彼は受付の人に鍵を返しました。

誰に返すかを明示する場合は、次の二つの形が使えます。

  • give+人+物+back:give me my book back
  • give+物+back to+人:give my book back to me

どちらも「私に本を返す」ですが、短い代名詞を使う会話では Give me my book back. が自然です。

Give it backの語順|代名詞は必ず間に置く

give backは、目的語をgiveとbackの間に置ける「分離可能な句動詞」です。目的語が名詞なら、二つの語順が可能です。

  • Give the book back.
  • Give back the book.

ただし、目的語がit・themなどの代名詞になると、必ずgiveとbackの間に置きます。

  • Give it back.:それを返して
  • Give them back.:それらを返して
  • Give back it.
  • Give back them.

この語順は、give backを使ううえで最も大切なポイントです。「それを返して」と一まとまりで Give it back. を声に出して覚えると自然に定着します。

語順の覚え方

短い代名詞it・themは、giveとbackの間に挟む。
give+it / them+back

Give me backとGive it backの違い

Give it back. は「それを返して」で、返す物がitです。一方、Give me back … のmeは「返してもらう人」で、その後ろに返してほしい物を置きます。

Give it back to me.
それを私に返して。

Give me back my phone.
私の携帯を返して。

Give me my money back.
私のお金を返して。

Give me back. だけだと、文脈によっては「私を返して」という不自然な意味になります。何を返してほしいのかを続けるか、返す物をitで示しましょう。

意味2:「お金を返す・払い戻す」

支払ったお金、預けた保証金、借りていたお金などを元の人へ戻す場合にもgive backを使えます。

I’ll give you the money back next week.
来週、そのお金を返します。

They gave us our deposit back.
彼らは私たちに保証金を返してくれました。

The store refused to give me my money back.
その店は返金を拒みました。

When will I get my deposit back?
保証金はいつ返してもらえますか?

最後の例ではget backを使っています。give backは返す側の動き、get backは返してもらう側・取り戻す側の到達に焦点があります。

表現 視点
give back 相手へ返す I gave her the money back.
get back 自分のもとへ取り戻す I got my money back.

意味3:「権利・自由・時間などを返す」

give backの目的語は、手で触れられる物だけではありません。奪われていた自由、選択肢、時間、自信などを元の人へ戻す場合にも使われます。

The new system gave employees their time back.
新しい仕組みによって、従業員は自分の時間を取り戻せました。

This treatment gave her life back.
この治療によって、彼女は人生を取り戻しました。

The decision gave local people their land back.
その決定により、地元の人々に土地が返還されました。

You gave me back my confidence.
あなたのおかげで自信を取り戻せました。

日本語では「取り戻させてくれた」「再び与えてくれた」と訳す場合もありますが、英語の絵は同じです。失われていたものを、元の持ち主のところへ渡して戻しています。

give back to the communityは「社会に還元する」

give back to the community は、地域社会や周囲から受け取った支援・機会・経験に対して、寄付やボランティア、知識の共有などで恩を返す表現です。

I want to give back to my community.
地域社会に恩返しをしたいです。

She volunteers as a way of giving back.
彼女は恩返しの一つとしてボランティアをしています。

The company gives back to the community through education programs.
その会社は教育プログラムを通じて地域社会に還元しています。

After years of support, he wanted to give something back.
長年支えてもらったので、彼は何か恩返しをしたいと思いました。

ここでのgive backは、誰かから受け取った特定の物を返すわけではありません。自分が成長するまでに受け取った支援や恵みを、価値ある行動として元の社会へ循環させるイメージです。

give something back to societygive back to the local community もよく使われます。

「恩返しする」はgive backだけでよい?

日本語の「恩返し」は、場面によって英語表現が変わります。

表現 ニュアンス
give back 社会・組織・支えてくれた人へ還元する give back to the community
repay someone 受けた親切・借りをその人へ返す How can I repay you?
return the favor してもらった親切と同様の親切を返す Let me return the favor.
pay it forward 受けた親切を別の人へつなぐ I want to pay it forward.

How can I ever repay you? は「どう恩返ししたらいい?」、Let me return the favor. は「今度は私がお返しさせて」という個人的な場面に向いています。

一方、学校、地域、業界、社会など、自分を育ててくれた大きな共同体へ還元するならgive backが自然です。

give backとreturnの違い

return も「返す」ですが、give backよりやや改まった響きがあります。店への返品、書類・鍵・図書館の本の返却など、手続きとして返す場面ではreturnがよく使われます。

Please return the key at the front desk.
フロントで鍵をご返却ください。

Can you give me my key back?
私の鍵、返してくれる?

一つ目はホテルなどの案内として自然で、二つ目は人に直接頼む会話的な表現です。

表現 特徴 向いている場面
give back 相手の手元へ渡して戻す、会話的 友人への返却、返金、恩返し
return 元の場所・所有者へ戻す、やや改まる 返品、正式な返却、案内文

ただし日常会話でもreturnを使えます。絶対的な違いではなく、give backのほうが「誰かに手渡して返す」人間的な動きが見えやすい、と考えるとよいでしょう。

give backとgive awayの違い

backとawayでは、物が向かう方向が反対です。

  • give back:元の持ち主へ返す
  • give away:自分の手元から離し、別の人へ無料で譲る

I gave the dress back to my sister.
そのワンピースを姉に返しました。

I gave the dress away.
そのワンピースを人に譲りました。

give backでは元の所有者が意識されます。give awayでは、物が自分の領域から離れていくことが中心です。

Please give it backはきつい?丁寧な言い方

Give it back. は文法的に正しいですが、命令形なので言い方によっては強く聞こえます。親しい相手以外には、can・could・pleaseなどを使うと自然です。

Can you give it back when you’re done?
使い終わったら返してくれる?

Could you give me the document back by Friday?
金曜日までに書類を返していただけますか?

Would you mind giving it back to me?
それを返していただいてもよろしいでしょうか?

I’d appreciate it if you could give it back soon.
早めに返していただけると助かります。

恋人や友人に貸した物を返してほしい場合も、いきなり命令するより、期限や理由を添えるほうが角が立ちません。

Could I get my book back? I need it for class tomorrow.
本を返してもらえる?明日の授業で必要なんです。

恋と仕事で使えるgive back例文

I still have your scarf. I’ll give it back next time.
まだあなたのスカーフを持っています。次に会ったとき返しますね。

Please give me back the spare key.
合鍵を返してください。

The hotel gave us our money back.
ホテルは私たちに返金してくれました。

Could you give the signed copy back to me by noon?
署名済みの書類を正午までに返していただけますか?

Mentoring younger colleagues is my way of giving back.
若い同僚を指導することが、私なりの恩返しです。

Someday, I’d like to give back to the people who supported me.
いつか、支えてくれた人たちに恩返しをしたいです。

まとめ|give backは「元の相手へ渡して戻す」

give backを理解する鍵は、日本語訳を増やすことではありません。自分の手元にあるものを、元の持ち主・出どころ・支えてくれた相手へ渡して戻すという方向を思い浮かべることです。

  • 借りた物を元の持ち主へ戻す:返す
  • 受け取ったお金を元の人へ戻す:返金する
  • 失われた権利や自信を元の人へ戻す:取り戻させる
  • 受けた支援を価値として社会へ戻す:恩返し・社会還元する

語順は、まず Give it back. を一つのかたまりとして覚えましょう。代名詞はgiveとbackの間。この短い一文と I want to give back to my community. の二つを押さえれば、日常の「返す」から社会への「恩返し」まで、give backの広がりを自然に使えるようになります。

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