「義務付ける」は英語で?require・mandate・obligeの違いと語順

義務付けるの英語表現 require・mandate・obligeのアイキャッチ

「義務付ける」は英語で一語に固定できません。基本は requiremandateoblige を場面によって使い分けます。規則・状況・組織が必要条件として求めるなら require、法律・行政命令・正式方針で義務化するなら mandate、人に道徳的・法的義務を負わせるなら oblige が中心です。

この記事では、日常会話と仕事での違い、自動詞・他動詞、目的語、前置詞、自然な例文、日本人が間違えやすい点、難しい語が出てこないときの簡単な言い換えまで整理します。

「義務付ける」の英語を早見表で確認

表現中心となる意味基本の形
require規則・状況・組織が必要条件として求めるrequire + 名詞 / require someone to do
mandate法律・行政命令・正式方針で義務化するmandate + 名詞 / mandate that節
oblige人に道徳的・法的義務を負わせるoblige someone to do / be obliged to do

しゅみすけ(大山俊輔)

日本語では制度が人を義務付けるように言えますが、英語では The law requires companies to … のように、制度を主語、人を目的語、行動を to do に置くと明確です。禁止なら prohibit、許可なら allow と対比できます。

require・mandate・obligeの違いを例文で理解する

require:規則・状況・組織が必要条件として求める

require は、規則・状況・組織が必要条件として求めるときに使います。基本の形は require + 名詞 / require someone to do です。単語だけでなく、後ろに置く目的語や前置詞までまとめて覚えましょう。

  • The rules require visitors to show ID.
    規則は来訪者に身分証提示を義務付けています。
  • This job requires employees to travel.
    この仕事は社員に出張を義務付けます。
  • Safety equipment is required.
    安全装備が義務付けられています。

mandate:法律・行政命令・正式方針で義務化する

mandate は、法律・行政命令・正式方針で義務化するときに使います。基本の形は mandate + 名詞 / mandate that節 です。単語だけでなく、後ろに置く目的語や前置詞までまとめて覚えましょう。

  • The law mandates regular inspections.
    法律は定期検査を義務付けています。
  • The policy mandates that all records be kept.
    方針は全記録の保存を義務付けています。
  • The city mandated masks on public transport.
    市は公共交通でマスクを義務付けました。

oblige:人に道徳的・法的義務を負わせる

oblige は、人に道徳的・法的義務を負わせるときに使います。基本の形は oblige someone to do / be obliged to do です。単語だけでなく、後ろに置く目的語や前置詞までまとめて覚えましょう。

  • The contract obliges us to provide support.
    契約は私たちに支援提供を義務付けています。
  • Employers are obliged to protect personal data.
    雇用主は個人情報保護を義務付けられています。
  • I felt obliged to explain what happened.
    何が起きたか説明する義務を感じました。
義務付けるを表すrequire・mandate・obligeの使い分け比較図

場面別:「義務付ける」の自然な英語

日本語の場面英語表現
本人確認を義務付けるrequire visitors to show ID
提出を必須にするrequire submission
法律で検査を義務化mandate inspections
方針で保存を義務化mandate that records be kept
契約で支援を義務付けるoblige us to provide support
義務付けられているbe required / obliged to

語順・目的語・前置詞のポイント

日本語では目的語を省いても通じますが、英語では「誰が、何を、誰に、どの状態へ」を明確にします。今回の三表現は、次の塊で練習すると実際の会話で取り出しやすくなります。

  • require + 名詞 / require someone to do
  • mandate + 名詞 / mandate that節
  • oblige someone to do / be obliged to do

他動詞は直後に目的語を置き、句動詞は副詞や前置詞の位置も確認します。代名詞を使う場合には語順が変わることがあるため、it を使った短い例も声に出しておきましょう。

日常会話と仕事ではどう変わる?

日常会話

日常会話では、短い基本動詞で動作や結果を説明するほうが自然な場合があります。難しい単語を探して止まるより、相手・対象・結果を一つずつ言うことが大切です。

仕事・フォーマルな場面

仕事では、対象、理由、期限を添えると誤解が減ります。断定を弱めたい場合は maycouldIt seems that … を使い、依頼なら Could you …?Please … で整えます。

日本人が間違えやすいポイント

  • require someone doing ではなく require someone to do です。
  • mandate that節では米式の正式文体で動詞原形が使われます。
  • oblige は能動形より be obliged to do の受動形をよく見かけます。

日本語の漢字一語を、そのまま英語一語に置き換えようとすると誤りやすくなります。動作の開始・継続・結果、話し手の意図、対象が人か物か制度かを先に分けてください。

しゅみすけ式:簡単な英語で言い換える

専門的な動詞が思い出せなくても、基本動詞で「何をしたか」「その結果どうなったか」を説明できます。

  • The rules say you must show ID.
    規則では身分証を見せなければなりません。
  • The law says every shop must do this.
    法律では全店舗がこれをしなければなりません。
  • The contract says we have to help.
    契約上、私たちは支援しなければなりません。

しゅみすけ(大山俊輔)

英単語が出てこないときは、一文を二文に分けてください。最初に行動、次に目的や結果を言えば、中学英語でも十分に伝わります。

表現を選ぶ5つのチェックポイント

  1. 対象は人、物、情報、制度のどれですか。
  2. 単なる動作ですか、それとも結果まで含みますか。
  3. 日常会話ですか、仕事や公的な文書ですか。
  4. 相手に対して強すぎる表現になっていませんか。
  5. 必要な前置詞と語順を入れましたか。

まず場面を日本語で具体的に言い直し、その後に英語を選びます。三つの表現で迷ったら、上の早見表へ戻り、中心イメージが最も近いものを使いましょう。

ミニ英作文で確認

1.本人確認を義務付ける

require visitors to show ID を中心に文を作ります。主語や時制を自分の生活・仕事に置き換えて練習してください。

2.提出を必須にする

require submission を中心に文を作ります。主語や時制を自分の生活・仕事に置き換えて練習してください。

3.法律で検査を義務化

mandate inspections を中心に文を作ります。主語や時制を自分の生活・仕事に置き換えて練習してください。

よくある質問

最も一般的な英語はどれですか?

文脈なしでは一つに決められません。まず require の意味を確認し、動作の焦点が違えば mandateoblige に切り替えます。

仕事では難しい単語を選ぶべきですか?

難しさより正確さが重要です。対象と期限が明確なら、基本動詞を使った短い文でも十分に実務で使えます。

関連表現も確認できますか?

法律・制度・社会の英語動詞一覧を読むと、近い表現との違いをさらに整理できます。

日本語から英語へ変換する実践手順

1.日本語を具体的な動作に言い直す

最初から英単語を探すのではなく、「誰が」「何に」「どんな変化を起こすか」を日本語で言い直します。抽象的な漢字動詞は、場面によって意味が大きく変わります。対象と結果が分かれば、英語の選択肢は自然に絞られます。

2.動詞と後ろの形を一緒に選ぶ

動詞だけが正しくても、目的語や前置詞が違えば不自然になります。名詞を直接置く他動詞なのか、to・for・from・with などが必要なのか、that節や動名詞を続けるのかを確認します。実際に使う形を一つのフレーズとして覚えてください。

3.強さとフォーマル度を調整する

会話では基本動詞、社内連絡では簡潔な仕事表現、契約・法律・研究では意味の狭い正式語が選ばれます。難しい語ほど良いわけではありません。相手が同じ場面を思い浮かべられる具体性が最優先です。

4.自分の場面に置き換えて音読する

記事の例文で主語、目的語、期限だけを入れ替え、自分用の一文を三つ作ります。現在形、過去形、依頼文に変えると、説明を読むだけでなく実際に使える表現へ変わります。

能動態と受動態を使い分ける

義務を定めた主体を強調するなら The law requires companies to report it.、義務を負う側を強調するなら Companies are required to report it. とします。規則の説明では受動態が非常によく使われるため、両方の語順を練習しましょう。

仕上げの練習:一般的な必要条件は require、公的な義務化は mandate、契約や責任によって人を縛るなら oblige が中心です。受動態にして「誰が義務を負うか」も一緒に練習しましょう。

まとめ

  • require:規則・状況・組織が必要条件として求める
  • mandate:法律・行政命令・正式方針で義務化する
  • oblige:人に道徳的・法的義務を負わせる

「義務付ける」を英語にするときは、日本語に一語を当てはめず、目的・対象・強さ・場面を確認します。迷ったときは基本動詞で具体的に説明し、会話を止めないことを優先しましょう。

この記事を書いた人
しゅみすけ(大山俊輔)

b わたしの英会話および英語コーチングGRIT/be:RIZE代表。米国MBA取得、外資系企業4社での勤務経験を持ち、これまで多くの大人の英語学習を支援。日本語と英語の処理構造の違いに着目した「英語OS」の考え方をもとに、独学で伸び悩む人の学び直しをサポートしています。

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