「促す」は英語で?encourage・urge・promptの違いと使い分け

促すの英語表現 encourage・urge・promptのアイキャッチ

日本語の「促す」は、英語では場面によって encourageurgeprompt などを使い分けます。結論から言うと、相手を前向きに後押しするなら encourage、必要性を示して強く行動を勧めるなら urge、出来事や合図が反応・行動のきっかけになるなら prompt が基本です。

この記事では、日常会話と仕事の両方で使えるように、意味の違い、目的語、前置詞、自然な語順、よくある間違い、難しい語が出てこないときの言い換えまで例文付きで整理します。

「促す」の英語をまず3秒で選ぶ

英語中心イメージ選ぶ場面
encourage相手を前向きに後押しするsomeone to do / participation / growth
urge必要性を示して強く行動を勧めるsomeone to do / immediate action
prompt出来事や合図が反応・行動のきっかけになるsomeone to do / a response / a discussion

しゅみすけ(大山俊輔)

日本語の「促す」は命令とは限りません。温かい後押し、強い要請、自然なきっかけのどれかを見極めます。

encourage・urge・promptの違い

encourage:相手を前向きに後押しする

encourage は「相手を前向きに後押しする」ときに自然です。よく組み合わせる形は someone to do / participation / growth です。日本語の「促す」だけを見て選ぶのではなく、話し手が何をしているか、どこに焦点を置くかを確認しましょう。

  • Her teacher encouraged her to speak up.
    先生は彼女に積極的に発言するよう促しました。
  • The program encourages employees to share ideas.
    その制度は社員に意見共有を促します。

urge:必要性を示して強く行動を勧める

urge は「必要性を示して強く行動を勧める」ときに自然です。よく組み合わせる形は someone to do / immediate action です。日本語の「促す」だけを見て選ぶのではなく、話し手が何をしているか、どこに焦点を置くかを確認しましょう。

  • Doctors urged residents to stay indoors.
    医師は住民に屋内にいるよう強く促しました。
  • I urge you to check the contract again.
    契約書をもう一度確認するよう強く勧めます。

prompt:出来事や合図が反応・行動のきっかけになる

prompt は「出来事や合図が反応・行動のきっかけになる」ときに自然です。よく組み合わせる形は someone to do / a response / a discussion です。日本語の「促す」だけを見て選ぶのではなく、話し手が何をしているか、どこに焦点を置くかを確認しましょう。

  • The question prompted him to think again.
    その質問が彼に考え直すよう促しました。
  • The reminder prompted a quick response.
    リマインダーが素早い返答を促しました。
促すを表すencourage・urge・promptの使い分け比較図

場面別:「促す」を自然な英語にする

日本語の場面自然な英語
挑戦を促すencourage someone to try
参加を促すencourage participation
早急な対応を促すurge immediate action
再検討を強く促すurge someone to reconsider
質問が議論を促すa question prompts discussion
通知が返信を促すa notice prompts a reply

同じ日本語でも、日常会話では短く具体的な動作を言うほうが自然で、仕事では対象や目的を明示する表現が好まれます。主語を人にするのか、制度・質問・状況などにするのかでも動詞が変わります。

語順・目的語・前置詞のポイント

英語では動詞だけでなく、その後ろの形までセットで覚えるのが近道です。今回の基本形は次の三つです。

  • encourage + someone to do / participation / growth
  • urge + someone to do / immediate action
  • prompt + someone to do / a response / a discussion

日本語では目的語を省略できますが、英語では「誰が」「何を」「誰に」を補う必要があります。特に人と物の両方を置く表現は、語順や前置詞を丸ごと例文で覚えましょう。

日常会話と仕事での使い分け

日常会話では、難しい語を使わず状況をそのまま説明しても十分伝わります。一方、メール・会議・報告書では、対象を明確にして簡潔に言うと誤解が減ります。丁寧さが必要な場面では、命令文を避けて Could you …?We need to …It may be better to … などで調整できます。

フォーマルな単語を使うことより、誰が何をどうするのかを明確にするほうが大切です。短い動詞でも、目的語と理由が具体的なら十分に仕事で使えます。

日本人が間違えやすいポイント

  • 3語とも someone to do が使えますが、強さと主語が違います。
  • encourage someone doing より encourage someone to do が基本です。
  • prompt は人が説得する場合より、質問・出来事・警告などがきっかけになる場面で自然です。

和英辞典の最初の訳だけで決めると、意味は近くても場面に合わないことがあります。「開始か継続か」「人の意思か状況の作用か」「正式な処理か会話か」のように、動作の中身を一段細かく分けてください。

しゅみすけ式:難しい単語が出ないときの言い換え

encourage、urge、prompt がすぐ出てこなくても問題ありません。基本動詞で目的・結果を説明すれば、会話は止まりません。

  • I told him to try it.
    彼にやってみるよう言いました。
  • We asked them to act quickly.
    私たちは彼らに早く行動するよう頼みました。
  • The email made me reply right away.
    そのメールで私はすぐ返信しました。

しゅみすけ(大山俊輔)

英単語を思い出そうとして黙るより、「何をしたか」「その結果どうなったか」を短い二文に分けるほうが伝わります。

短い会話で確認

A: Why did you change the plan?
なぜ計画を変えたのですか?

B: The customer’s comment prompted us to review it.
顧客のコメントを受けて見直すことになりました。

よくある質問

一番一般的な表現はどれですか?

文脈なしで一語に固定することはできません。ただし、まず encourage の中心イメージを押さえ、意味が合わないときに urgeprompt へ切り替えると実用的です。

ビジネスでは難しい表現を使うべきですか?

いいえ。正確な対象と期限を添えた簡単な英語のほうが伝わります。専門語は、意味を短くできるときに使いましょう。

自動詞と他動詞はどう見分けますか?

目的語を直接置くか、前置詞が必要かを辞書の例文で確認します。単語だけでなく encourage + 目的語 のような塊で覚えるとミスを減らせます。

関連表現

あわせてurge A to do の語順と類義語も確認すると、近い表現との違いが整理できます。

「注意を促す」「成長を促す」「購入を促す」の選び方

危険への注意を促すなら warn が明確です。The sign warns drivers to slow down. は「標識が運転者に減速を促す」。成長や変化が自然に進むよう助けるなら promotefoster も使えます。The activity promotes teamwork. は「その活動は協力を促す」です。

販売文脈の「購入を促す」は encourage customers to buy と言えますが、押しつけない表現にするなら help customers make a decision も便利です。促す強さを調整したいときは、encourage → urge の順に強くなると考えます。命令する order はさらに強く、単なる「促す」とは区別してください。

例文で仕上げる:どの表現を選ぶ?

最後に、主語と目的語を変えた例で確認しましょう。まず日本語を見たときに「どんな行動か」を一言で説明し、その後で動詞を選びます。単語から考え始めるより、場面から考えるほうが自然な英語になります。

encourage を選ぶ例

The coach encouraged us to keep going.
コーチは続けるよう私たちを促しました。 この文では、encourage の中心イメージが合います。

urge を選ぶ例

The notice urged passengers to arrive early.
通知は乗客に早く来るよう促しました。 ここでは、urge が動作の性質を最も具体的に示します。

prompt を選ぶ例

Her smile prompted me to continue.
彼女の笑顔に促されて私は話を続けました。 この場面は、prompt を使うと焦点が明確です。

英作文のセルフチェック

  1. 主語は人ですか、それとも出来事・制度・物ですか。
  2. 動作は始まる、続く、完了するのどこにありますか。
  3. 相手、対象、目的を英語で明示しましたか。
  4. 必要な前置詞を動詞とセットで入れましたか。
  5. 強すぎる・硬すぎる表現になっていませんか。

一度で完璧な単語を探す必要はありません。まず簡単な文を作り、必要なら中心動詞だけを置き換えます。声に出して三つの例文を読み、目的語を自分の仕事や生活に置き換えると定着しやすくなります。

まとめ

  • encourage:相手を前向きに後押しする
  • urge:必要性を示して強く行動を勧める
  • prompt:出来事や合図が反応・行動のきっかけになる

「促す」を英語にするときは、日本語に一語を当てるのではなく、動作の目的、対象、強さ、場面を確認します。迷ったら基本動詞で状況を説明し、会話を続けることを優先しましょう。

この記事を書いた人
しゅみすけ(大山俊輔)

b わたしの英会話および英語コーチングGRIT/be:RIZE代表。米国MBA取得、外資系企業4社での勤務経験を持ち、これまで多くの大人の英語学習を支援。日本語と英語の処理構造の違いに着目した「英語OS」の考え方をもとに、独学で伸び悩む人の学び直しをサポートしています。

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