
「絞る」は英語で一語に固定できません。基本は squeeze、wring、narrow down を場面によって使い分けます。手や道具で押して液体を出すなら squeeze、布などをねじって水分を出すなら wring、選択肢・候補・範囲を少なくするなら narrow down が中心です。
この記事では、日常会話と仕事での違い、自動詞・他動詞、目的語、前置詞、自然な例文、日本人が間違えやすい点、難しい語が出てこないときの簡単な言い換えまで整理します。
Contents
「絞る」の英語を早見表で確認
| 表現 | 中心となる意味 | 基本の形 |
|---|---|---|
| squeeze | 手や道具で押して液体を出す | squeeze + 物 / squeeze 液体 out of 物 |
| wring | 布などをねじって水分を出す | wring out + 布 / wring 水 out of 布 |
| narrow down | 選択肢・候補・範囲を少なくする | narrow down + 候補 / narrow A down to B |
しゅみすけ(大山俊輔)
squeeze・wring・narrow downの違いを例文で理解する
squeeze:手や道具で押して液体を出す
squeeze は、手や道具で押して液体を出すときに使います。基本の形は squeeze + 物 / squeeze 液体 out of 物 です。単語だけでなく、後ろに置く目的語や前置詞までまとめて覚えましょう。
- Squeeze the lemon over the fish.
魚の上でレモンを絞ってください。 - She squeezed the water out of the sponge.
彼女はスポンジから水を絞り出しました。 - Don’t squeeze the tube too hard.
チューブを強く絞りすぎないでください。
wring:布などをねじって水分を出す
wring は、布などをねじって水分を出すときに使います。基本の形は wring out + 布 / wring 水 out of 布 です。単語だけでなく、後ろに置く目的語や前置詞までまとめて覚えましょう。
- I wrung out the wet towel.
濡れたタオルを絞りました。 - Wring the water out before you hang it up.
干す前に水を絞ってください。 - He wrung out his shirt after the rain.
雨のあと、彼はシャツを絞りました。
narrow down:選択肢・候補・範囲を少なくする
narrow down は、選択肢・候補・範囲を少なくするときに使います。基本の形は narrow down + 候補 / narrow A down to B です。単語だけでなく、後ろに置く目的語や前置詞までまとめて覚えましょう。
- We narrowed down the list to three candidates.
候補者を3人に絞りました。 - Let’s narrow down our options first.
まず選択肢を絞りましょう。 - The police narrowed the search area.
警察は捜索範囲を絞りました。

場面別:「絞る」の自然な英語
| 日本語の場面 | 英語表現 |
|---|---|
| レモンを絞る | squeeze a lemon |
| スポンジを押して絞る | squeeze water out of a sponge |
| タオルをねじって絞る | wring out a towel |
| 候補を3つに絞る | narrow the options down to three |
| 捜索範囲を絞る | narrow the search area |
| 知恵を絞る | think hard / rack your brains |
語順・目的語・前置詞のポイント
日本語では目的語を省いても通じますが、英語では「誰が、何を、誰に、どの状態へ」を明確にします。今回の三表現は、次の塊で練習すると実際の会話で取り出しやすくなります。
- squeeze + 物 / squeeze 液体 out of 物
- wring out + 布 / wring 水 out of 布
- narrow down + 候補 / narrow A down to B
他動詞は直後に目的語を置き、句動詞は副詞や前置詞の位置も確認します。代名詞を使う場合には語順が変わることがあるため、it を使った短い例も声に出しておきましょう。
日常会話と仕事ではどう変わる?
日常会話
日常会話では、短い基本動詞で動作や結果を説明するほうが自然な場合があります。難しい単語を探して止まるより、相手・対象・結果を一つずつ言うことが大切です。
仕事・フォーマルな場面
仕事では、対象、理由、期限を添えると誤解が減ります。断定を弱めたい場合は may、could、It seems that … を使い、依頼なら Could you …? や Please … で整えます。
日本人が間違えやすいポイント
- wring は不規則変化で wring–wrung–wrung。ring と混同しないようにします。
- narrow down は分離できます。代名詞なら narrow it down の語順です。
- 「声を絞る」「知恵を絞る」は squeeze を直訳せず、lower your voice、think hard など目的を表します。
日本語の漢字一語を、そのまま英語一語に置き換えようとすると誤りやすくなります。動作の開始・継続・結果、話し手の意図、対象が人か物か制度かを先に分けてください。
しゅみすけ式:簡単な英語で言い換える
専門的な動詞が思い出せなくても、基本動詞で「何をしたか」「その結果どうなったか」を説明できます。
- Press the lemon with your hand.
手でレモンを押してください。 - Twist the towel to get the water out.
水を出すためタオルをねじってください。 - We chose three from the list.
リストから3つ選びました。
しゅみすけ(大山俊輔)
表現を選ぶ5つのチェックポイント
- 対象は人、物、情報、制度のどれですか。
- 単なる動作ですか、それとも結果まで含みますか。
- 日常会話ですか、仕事や公的な文書ですか。
- 相手に対して強すぎる表現になっていませんか。
- 必要な前置詞と語順を入れましたか。
まず場面を日本語で具体的に言い直し、その後に英語を選びます。三つの表現で迷ったら、上の早見表へ戻り、中心イメージが最も近いものを使いましょう。
ミニ英作文で確認
1.レモンを絞る
squeeze a lemon を中心に文を作ります。主語や時制を自分の生活・仕事に置き換えて練習してください。
2.スポンジを押して絞る
squeeze water out of a sponge を中心に文を作ります。主語や時制を自分の生活・仕事に置き換えて練習してください。
3.タオルをねじって絞る
wring out a towel を中心に文を作ります。主語や時制を自分の生活・仕事に置き換えて練習してください。
よくある質問
最も一般的な英語はどれですか?
文脈なしでは一つに決められません。まず squeeze の意味を確認し、動作の焦点が違えば wring や narrow down に切り替えます。
仕事では難しい単語を選ぶべきですか?
難しさより正確さが重要です。対象と期限が明確なら、基本動詞を使った短い文でも十分に実務で使えます。
関連表現も確認できますか?
zero in on の使い方を読むと、近い表現との違いをさらに整理できます。
日本語から英語へ変換する実践手順
1.日本語を具体的な動作に言い直す
最初から英単語を探すのではなく、「誰が」「何に」「どんな変化を起こすか」を日本語で言い直します。抽象的な漢字動詞は、場面によって意味が大きく変わります。対象と結果が分かれば、英語の選択肢は自然に絞られます。
2.動詞と後ろの形を一緒に選ぶ
動詞だけが正しくても、目的語や前置詞が違えば不自然になります。名詞を直接置く他動詞なのか、to・for・from・with などが必要なのか、that節や動名詞を続けるのかを確認します。実際に使う形を一つのフレーズとして覚えてください。
3.強さとフォーマル度を調整する
会話では基本動詞、社内連絡では簡潔な仕事表現、契約・法律・研究では意味の狭い正式語が選ばれます。難しい語ほど良いわけではありません。相手が同じ場面を思い浮かべられる具体性が最優先です。
4.自分の場面に置き換えて音読する
記事の例文で主語、目的語、期限だけを入れ替え、自分用の一文を三つ作ります。現在形、過去形、依頼文に変えると、説明を読むだけでなく実際に使える表現へ変わります。
比喩的な「絞る」も対象別に考える
「声を絞る」は lower your voice や speak in a strained voice、「知恵を絞る」は think hard や rack your brains、「利益を絞り出す」は squeeze out a profit と言えます。同じ squeeze でも、圧力をかけて何かを外へ出すイメージが残っています。
仕上げの練習:「ジュースを絞る」「濡れた布を絞る」「候補を二つに絞る」を英語にしてください。答えは squeeze juice from the fruit、wring out a wet cloth、narrow the choices down to two です。液体、ねじる動作、選択肢という違いを意識すると迷いません。
なお、「対象を一つに絞る」は focus on one target とも言えます。選択肢を減らす過程より、最終的に集中する対象を強調したいときに便利です。
まとめ
- squeeze:手や道具で押して液体を出す
- wring:布などをねじって水分を出す
- narrow down:選択肢・候補・範囲を少なくする
「絞る」を英語にするときは、日本語に一語を当てはめず、目的・対象・強さ・場面を確認します。迷ったときは基本動詞で具体的に説明し、会話を止めないことを優先しましょう。










