
give inは「譲る」「屈する」「言うことを聞く」という意味の句動詞です。
たとえば、最初は子どものお願いを断っていた親が、何度も頼まれて最後には許可する。交渉で自分の立場を守っていた人が、相手の圧力に負けて条件を受け入れる。このように、抵抗を続けていた人が、その抵抗をやめる場面で使います。
この記事では、give inとgive in toの語順、日常・仕事・人間関係での例文、give up・give way・surrenderとの違い、よくある間違いまで解説します。
先に要点
- give in=抵抗をやめて譲る・屈する
- give in to+人・圧力・誘惑=〜に屈する・負ける
- give in and+動詞=折れて、結局〜する
- give upは挑戦や活動そのものを諦める表現
Contents
give inの基本的な意味は「抵抗をやめて譲る」
give inは、それまで反対したり我慢したりしていた人が、相手の要求・圧力・誘惑などを受け入れることを表します。
After arguing for an hour, he finally gave in.
1時間議論したあと、彼はついに折れました。
Don’t give in so easily.
そんなに簡単に屈しないで。
I said no at first, but eventually I gave in.
最初は断りましたが、結局は折れました。
大切なのは、最初から同意していたわけではないことです。抵抗があったあとで態度を変えるため、「仕方なく」「根負けして」「圧力に負けて」というニュアンスを伴うことがよくあります。
giveとinからニュアンスを理解する
- give:自分が持っていたもの・立場を相手側へ渡す
- in:抵抗していた境界の内側へ入る
give inでは、物を手渡すのではなく、自分が守っていた立場や抵抗を相手側へ明け渡すイメージです。そのため「降参する」「相手の要求を受け入れる」という意味につながります。
基本動詞と副詞・前置詞のイメージから句動詞を理解する方法は、be-rize.comの英語の句動詞をコアイメージで理解する方法も参考になります。
しゅみすけ(大山俊輔)
give inのよく使う形
give in:単独で「折れる・降参する」
何に屈したかが文脈でわかる場合は、give inだけで使えます。
Okay, I give in. You win.
わかった、降参するよ。君の勝ちだ。
She kept asking until her parents gave in.
彼女は両親が折れるまで頼み続けました。
We can’t give in now.
今ここで屈するわけにはいきません。
give in to+名詞:「〜に屈する・負ける」
何に対して抵抗をやめたのかを言うなら、give in to+名詞です。
The company refused to give in to pressure.
会社は圧力に屈することを拒みました。
I gave in to temptation and bought the shoes.
誘惑に負けて、その靴を買ってしまいました。
He eventually gave in to their demands.
彼は最終的に彼らの要求を受け入れました。
Don’t give in to fear.
恐れに負けないで。
give in to+動名詞:「〜したい誘惑に負ける」
toは不定詞のtoではなく前置詞なので、後ろに動作を置く場合は-ing形にします。
She gave in to buying another bag.
彼女は誘惑に負けて、またバッグを買ってしまいました。
ただし、この形はやや重く聞こえる場合があります。日常会話では次のように言うほうが自然です。
She gave in and bought another bag.
彼女は結局折れて、またバッグを買いました。
give in and+動詞:「折れて結局〜する」
抵抗をやめた結果、何をしたのかを続ける便利な形です。
I finally gave in and apologized.
私はついに折れて謝りました。
Dad gave in and let us stay up late.
父は根負けして、私たちが夜更かしするのを許してくれました。
They gave in and lowered the price.
彼らは折れて価格を下げました。
場面別の自然な例文
家庭・子育て
The kids begged for ice cream, and I gave in.
子どもたちにアイスをねだられて、私は根負けしました。
Don’t give in every time she cries.
彼女が泣くたびに言うことを聞いてはいけません。
仕事・交渉
Neither side was willing to give in during the negotiation.
交渉では、どちら側も譲ろうとしませんでした。
We shouldn’t give in to an unreasonable deadline.
無理な締め切り要求に屈するべきではありません。
The manager finally gave in and approved the remote-work plan.
マネージャーは最終的に折れて、在宅勤務案を承認しました。
恋愛・人間関係
He kept calling, but I didn’t give in.
彼は電話をかけ続けましたが、私は折れませんでした。
We both wanted the window seat, but she gave in.
二人とも窓側の席を希望していましたが、彼女が譲ってくれました。
買い物・日常の誘惑
I tried not to order dessert, but I gave in.
デザートを注文しないようにしていましたが、誘惑に負けました。
He gave in to curiosity and opened the box.
彼は好奇心に負けて箱を開けました。
スポーツ・困難な状況
The team refused to give in, even after falling behind.
チームはリードされても屈しませんでした。
She was exhausted, but she didn’t give in to the pain.
彼女は疲れ切っていましたが、痛みに屈しませんでした。

give in・give up・give wayの違い
| 表現 | 中心となる意味 | 例 |
|---|---|---|
| give in | 相手・圧力への抵抗をやめる | He finally gave in. |
| give up | 挑戦・活動・習慣を諦める/やめる | He gave up trying. |
| give way | 道を譲る/圧力で崩れる・ уступする | Give way to pedestrians. |
give inは「相手に折れる」
対立や抵抗があり、相手・要求・誘惑を受け入れることに焦点があります。
I didn’t agree, but I gave in.
賛成ではありませんでしたが、私は折れました。
give upは「続けることをやめる」
挑戦、計画、習慣、希望などを手放します。必ずしも相手がいるわけではありません。
I gave up learning the guitar.
私はギターの練習を諦めました。
Don’t give up.
諦めないで。
詳しい語順やgive up onとの違いは、give upの意味と使い方で解説しています。
give wayは「場所・優先権を譲る」
人や車に道を譲る、圧力で物が崩れる、感情が別の感情へ変わるときなどに使います。
Drivers must give way to pedestrians.
運転者は歩行者に道を譲らなければなりません。
アメリカ英語の道路標識ではYIELD、イギリス英語などではGIVE WAYがよく使われます。
give in・surrender・concedeの違い
| 表現 | ニュアンス | よく使う場面 |
|---|---|---|
| give in | 抵抗をやめて折れる。会話的 | お願い・交渉・誘惑・圧力 |
| surrender | 正式・完全に降伏する | 戦争、警察、比喩的な全面降伏 |
| concede | 不本意ながら事実・敗北・主張を認める | 議論、選挙、競技、フォーマルな文章 |
The soldiers surrendered.
兵士たちは降伏しました。
She conceded that I had a point.
彼女は私の言い分にも一理あると認めました。
家庭で「子どもに根負けした」ならsurrenderよりgive inが自然です。
日本人が間違えやすいポイント
give inの後ろへ直接目的語を置かない
「要求に屈する」はgive in to the demandです。
- 誤:give in the demand
- 正:give in to the demand
toの後ろは名詞または-ing形
give in toのtoは前置詞です。
- 正:give in to pressure
- 正:give in to eating another slice
- 誤:give in to eat another slice
ただし動作を続けるなら、自然な会話ではgive in and eatが使いやすい形です。
「提出する」のhand inと混同しない
give inは「屈する」、hand inは課題や書類を「提出する」です。
I handed in my report yesterday.
昨日レポートを提出しました。
提出表現は、hand inの意味と使い方も参考にしてください。
giveとinの間に目的語を入れない
give inは「抵抗をやめる」という自動詞的な句動詞です。turn it downのように代名詞を間へ入れません。
- 正:He gave in.
- 誤:He gave it in.(「屈した」の意味にはならない)
しゅみすけ(大山俊輔)
give inが出てこないときの簡単な言い換え
| 言いたいこと | give inを使う表現 | 簡単な言い換え |
|---|---|---|
| 私は折れた | I gave in. | I stopped saying no. |
| 要求を受け入れた | I gave in to their demand. | I accepted what they wanted. |
| 誘惑に負けた | I gave in to temptation. | I couldn’t say no. |
| 今は屈しない | I won’t give in now. | I won’t change my mind. |
I couldn’t say no.は、お願いや食べ物の誘惑に「断れなかった」と伝える、とても使いやすい言い換えです。
そのまま使える定番フレーズ
- Okay, I give in. わかった、降参です。
- Don’t give in. 屈しないで。
- She finally gave in. 彼女はついに折れました。
- I won’t give in to pressure. 圧力には屈しません。
- He gave in and said yes. 彼は根負けして承諾しました。
- Neither side will give in. どちら側も譲ろうとしません。
理解度チェック
空欄に入る最も自然な語を考えてみましょう。
- Don’t give ( ) to pressure.(圧力に屈しないで)
- I gave in ( ) bought the cake.(誘惑に負けてケーキを買った)
- She never gives ( ), even when things are difficult.(困難でも彼女は決して諦めない)
答え:1. in 2. and 3. up
まとめ
give inは、それまで続けていた抵抗をやめて「譲る・屈する・言うことを聞く」という句動詞です。
- give in=折れる・降参する
- give in to+名詞=人・圧力・要求・誘惑などに屈する
- give in and+動詞=折れて結局〜する
- give up=挑戦や活動そのものを諦める
まずはOkay, I give in.とDon’t give in to pressure.を、声に出して使える形にしてみましょう。
ほかの句動詞をまとめて学びたい方は、英熟語・定型表現の総合ガイドや、be-rize.comの英会話でよく使う句動詞50選もご覧ください。








