make a speechの意味は?give・deliver a speechとの違いと例文

壇上でスピーチをする女性とmake a speechの意味・使い方・例文を示すアイキャッチ

make a speechは、「スピーチをする」「演説する」という意味の定型表現です。結婚式の挨拶、会社の式典、学校行事、政治的な演説など、人前である程度まとまった話をするときに使います。

ただし、英語ではgive a speechdeliver a speechもよく使われます。また、日本語の「スピーチ」から連想しやすいpresentationとは、話す目的が少し異なります。

しゅみすけ(大山俊輔)

make a speechは単に「声を出す」ことではなく、聞き手に向けてまとまった内容を話す表現です。結婚式や式典の場面を思い浮かべると理解しやすいですよ。

make a speechの意味と基本形

意味
make a speech スピーチをする She made a speech.
make a speech about / on … …についてスピーチする He made a speech on climate change.
make a speech to … …に向けてスピーチする She made a speech to the new employees.
make a short speech 短いスピーチをする I was asked to make a short speech.

過去形はmade a speechです。

Our CEO made a speech at the ceremony.
社長が式典でスピーチをしました。

なぜmakeで「スピーチをする」になる?

makeは「作る」と覚えることが多い動詞ですが、英語では行為や結果を形にするときにも使われます。たとえば、make a decision(決断する)、make an effort(努力する)、make a promise(約束する)などです。

make a speechも同じで、考えやメッセージを一つのまとまったspeechとして形にし、聞き手へ示すイメージです。日本語では「スピーチを作る」ではなく「スピーチをする」と訳すのが自然です。

なお、実際の会話ではmakeだけが正解というわけではありません。次のgiveやdeliverも非常によく使われます。

make・give・deliver a speechの違い

make a speech・give a speech・deliver a speech・give a presentationの違いを示す比較イラスト

表現 中心となる感覚 使われ方
make a speech スピーチという行為をする 一般的。特にイギリス英語でも自然
give a speech 言葉を聴衆へ届ける 日常的で非常によく使う
deliver a speech 用意した演説を正式に述べる ややフォーマル。ニュースや式典にも多い

make a speech

スピーチを行うことを広く表します。

I have to make a speech at my sister’s wedding.
姉の結婚式でスピーチをしなければなりません。

give a speech

意味はmake a speechとほぼ同じです。特にアメリカ英語ではgive a speechが自然に選ばれることが多く、迷ったときにも使いやすい表現です。

Who is going to give the welcome speech?
誰が歓迎のスピーチをするのですか?

deliver a speech

準備された演説を、聴衆に向けて正式に述べる響きがあります。政治家の演説、卒業式の式辞、重要な基調講演などによく合います。

The president delivered a speech to the nation.
大統領は国民に向けて演説を行いました。

speechとpresentationの違い

speechは、言葉によって考え・感謝・主張などを聴衆へ伝えるものです。一方、presentationは、資料・スライド・データなどを使って情報や提案を説明することが中心です。

場面 自然な表現
結婚式で新郎新婦への言葉を述べる make / give a speech
卒業生へ人生について語る give / deliver a speech
売上データをスライドで説明する give a presentation
新商品の企画を会議で提案する give / make a presentation

会議で数分間、自分の意見だけを述べるならspeechよりも、say a few words(少し話す)やshare my thoughts(考えを共有する)のほうが自然なこともあります。

場面別|make a speechの自然な例文

結婚式・パーティー

My father made a touching speech at our wedding.
父は私たちの結婚式で感動的なスピーチをしました。

I’m nervous because I’ve never made a speech in English before.
英語でスピーチをしたことがないので緊張しています。

Would you like to make a short speech before the toast?
乾杯の前に短いスピーチをしていただけますか?

仕事・会社行事

Our manager made a brief speech to welcome the new team members.
マネージャーは新しいメンバーを歓迎する短いスピーチをしました。

She made a speech about the company’s plans for next year.
彼女は会社の来年の計画についてスピーチをしました。

I was asked to make a speech on behalf of my department.
部署を代表してスピーチをするよう頼まれました。

学校・式典

He made a speech at the graduation ceremony.
彼は卒業式でスピーチをしました。

The student made a powerful speech about equal opportunities.
その学生は機会の平等について力強いスピーチをしました。

よく一緒に使う形容詞

  • a short / brief speech:短いスピーチ
  • a long speech:長いスピーチ
  • a moving / touching speech:感動的なスピーチ
  • an inspiring speech:人を鼓舞するスピーチ
  • a powerful speech:力強いスピーチ
  • an acceptance speech:受賞スピーチ
  • a welcome speech:歓迎のスピーチ
  • a farewell speech:別れのスピーチ
  • a keynote speech:基調講演

日本人が間違えやすいポイント

× do a speechとは通常言わない

日本語の「する」につられてdo a speechと言いたくなりますが、一般的にはmake、give、deliverを使います。

× I did a speech at the wedding.
○ I made a speech at the wedding.
○ I gave a speech at the wedding.

say a speechよりgive a speech

sayは言葉や内容を口にする動詞ですが、まとまったスピーチを行う場合は、通常give a speechまたはmake a speechです。

「誰に」はtoを使う

She made a speech to the students.
彼女は学生たちに向けてスピーチをしました。

テーマにはaboutまたはonを使います。onはaboutより少しフォーマルで、講演の題目を示すのに向いています。

He made a speech about his experience.
彼は自分の経験についてスピーチをしました。

She delivered a speech on education reform.
彼女は教育改革について演説しました。

簡単な英語で言い換えるなら

make a speechがすぐに出てこなくても、次のように言えば十分伝わります。

  • speak in front of everyone:みんなの前で話す
  • talk to the audience:聴衆に話す
  • say a few words:ひと言、短く話す
  • talk about …:…について話す

I need to speak in front of everyone tomorrow.
明日、みんなの前で話す必要があります。

Could you say a few words at the party?
パーティーでひと言お願いできますか?

しゅみすけ(大山俊輔)

立派な表現が思い出せなくても、speak in front of everyoneで十分伝わります。まず簡単な英語で話し始め、あとからmake a speechやgive a speechを使えるようにしていきましょう。

関連表現

  • give a talk:講演・話をする。speechより会話的で柔らかい
  • address an audience:聴衆に向かって演説する。フォーマル
  • give a toast:乾杯の挨拶をする
  • make an announcement:発表・告知をする
  • speak off the cuff:即興で話す

日本語の「挨拶する」は、いつでもspeechになるわけではありません。普段の挨拶と式典での挨拶の違いは、「挨拶する」は英語で?greet・say hello・give a speechの違いでも詳しく解説しています。

また、make a speechのような自然な単語の組み合わせを覚える考え方は、英語のコロケーションとは?意味・種類・覚え方も参考になります。

まとめ

  • make a speechは「スピーチをする」「演説する」
  • give a speechもほぼ同じ意味で、非常によく使われる
  • deliver a speechは、準備した演説を正式に述べる響き
  • presentationは資料や情報の説明が中心
  • do a speechではなく、make・give・deliverを使う
  • 難しければspeak in front of everyoneやsay a few wordsで言い換えられる

まずは、I have to make a short speech.(短いスピーチをしなければなりません)のように、自分が使いそうな場面とセットで覚えてみてください。

この記事を書いた人
しゅみすけ(大山俊輔)

b わたしの英会話および英語コーチングGRIT/be:RIZE代表。米国MBA取得、外資系企業4社での勤務経験を持ち、これまで多くの大人の英語学習を支援。日本語と英語の処理構造の違いに着目した「英語OS」の考え方をもとに、独学で伸び悩む人の学び直しをサポートしています。

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