
judging from … と judging by … は、どちらも「〜から判断すると」「〜を見る限りでは」という意味です。目の前の事実や手がかりを材料にして、話し手が推測や判断を述べるときに使います。
Judging from the dark clouds, it’s going to rain soon.
あの黒い雲から判断すると、もうすぐ雨が降りそうです。
Judging by her smile, the interview went well.
彼女の笑顔を見る限り、面接はうまくいったようです。
from と by にはわずかな視点の違いがありますが、実際の会話では重なる部分が大きく、多くの場面で入れ替えられます。この記事では、丸暗記では見えにくいニュアンス、文の作り方、似た表現との違い、自然な例文まで詳しく解説します。
しゅみすけ(大山俊輔)
Contents
judging from / byの基本的な意味
基本形は次のとおりです。
Judging from / by + 名詞・代名詞・疑問詞節, 主語 + 動詞 …
- Judging from the weather forecast, …:天気予報から判断すると
- Judging by his expression, …:彼の表情を見る限り
- Judging from what she said, …:彼女が言ったことから判断すると
- Judging by how quiet it is, …:この静かさからすると
文頭で使うことが多く、後ろの文全体に対して「何を根拠にそう考えたのか」を添えます。文末に置くこともできます。
They’ve already left, judging by the empty parking lot.
駐車場が空なのを見ると、彼らはもう帰ったようです。
なぜ「判断すると」という意味になる?
judge には「裁判で裁く」だけでなく、「情報をもとに考えて判断する」という意味があります。ここで使われる judging は「判断してみると」「判断材料にするなら」という働きをします。
from は「出発点」を示す前置詞です。つまり judging from … は「その材料を出発点にして判断すると」という感覚です。
by は「手段・基準」を示せます。judging by … は「その手がかりを判断の基準として見ると」という感覚になります。
- judging from:材料・情報・状況を出発点にして推測する
- judging by:見える特徴や手がかりを基準にして推測する
ただし、この違いは厳密なルールではありません。ネイティブの実際の使用では意味がかなり重なります。「from でなければ間違い」「by でなければ不自然」と機械的に分けないことが大切です。
judging fromとjudging byの違い

judging from:情報や状況全体から考える
Judging from the sales figures, the new product is doing well.
売上の数字から判断すると、新商品は好調です。
Judging from what you told me, you made the right decision.
あなたが話してくれたことから判断すると、正しい決断をしたと思います。
数字、話の内容、経験、複数の状況などを材料にする場面では、from の「そこから考えを進める」という感覚が自然です。
judging by:目に見える手がかりや特徴から考える
Judging by his muddy shoes, he walked here.
彼の泥だらけの靴を見る限り、ここまで歩いてきたようです。
Judging by the crowd, this restaurant must be popular.
この人だかりを見ると、このレストランは人気店に違いありません。
表情、服装、声、見た目、その場の様子など、すぐ目に入る手がかりを指すときは by がよく合います。
多くの場合は入れ替えられる
次の2文は、どちらも自然です。
Judging from her accent, she may be from Australia.
Judging by her accent, she may be from Australia.
彼女のアクセントから判断すると、オーストラリア出身かもしれません。
from は「アクセントという情報から考える」、by は「アクセントを手がかりに見分ける」という視点ですが、伝わる内容に大きな差はありません。
日常会話で使える例文
天気・外出
Judging by the sky, we should take an umbrella.
空模様を見ると、傘を持っていったほうがよさそうです。
Judging from the forecast, our flight should leave on time.
予報から判断すると、飛行機は定刻どおり出発しそうです。
仕事
Judging from the latest numbers, we’re ahead of schedule.
最新の数字から判断すると、予定より早く進んでいます。
Judging by the questions they asked, the client is interested.
先方がした質問を見る限り、関心を持ってくれているようです。
Judging from the feedback, we need to simplify the instructions.
フィードバックから判断すると、説明をもっと簡単にする必要があります。
恋愛・人間関係
Judging by the way he talks about her, he really likes her.
彼女について話す様子を見ると、彼は本当に彼女が好きみたいです。
Judging from her message, she needs some time alone.
彼女のメッセージから判断すると、少し一人になる時間が必要そうです。
Judging by their laughter, they’ve already become good friends.
二人の笑い声を聞く限り、もう仲良くなったようです。
海外旅行
Judging by the line, this must be the immigration counter.
この列を見る限り、ここが入国審査のカウンターでしょう。
Judging from the map, the station is about ten minutes away.
地図から判断すると、駅までは10分ほどです。
家庭・暮らし
Judging by the empty fridge, we need to go shopping.
空っぽの冷蔵庫を見ると、買い物に行く必要がありますね。
Judging from the noise upstairs, the kids are still awake.
上の階の音からすると、子どもたちはまだ起きています。
based on・according to・consideringとの違い
based on:判断や結論の土台を示す
Based on the survey, we changed the plan.
調査結果に基づいて、計画を変更しました。
judging from / by は話し手の推測を導入します。一方、be based on は、判断・計画・作品などが何を土台にしているかを説明します。
- Judging from the survey, the plan will work.
調査から判断すると、その計画はうまくいきそうです。 - The plan is based on the survey.
その計画は調査に基づいています。
according to:情報源を示す
According to the weather report, it will rain tonight.
天気予報によると、今夜は雨が降ります。
according to は「誰・何がそう伝えているか」という情報源を示します。judging from / by は、その情報を見た話し手自身が推測します。
considering:事情を考慮すると
Considering the price, this hotel is a good choice.
値段を考えれば、このホテルはよい選択です。
considering は、ある条件や事情を評価に入れる表現です。必ずしも「手がかりから推測する」という意味ではありません。
from the look of things:状況を見る限り
From the look of things, we’ll be here for a while.
この様子だと、しばらくここにいることになりそうです。
口語的で、周囲の状況をざっと見て判断する響きがあります。judging from / by よりくだけた場面にもよく合います。
日本人が間違えやすいポイント
後ろには判断材料を置く
judging from / by の直後には、判断の材料となる名詞や節を置きます。
× Judging from, it will rain.
○ Judging from the clouds, it will rain.
「〜を判断する」ならjudgeを使う
judging from … は文全体に「〜から判断すると」を加える定型表現です。「人を外見で判断する」のように、判断する対象を目的語にするなら普通の動詞 judge を使います。
Don’t judge people by their appearance.
人を外見で判断しないでください。
Judging by his appearance, he looks tired.
彼の見た目からすると、疲れているようです。
推測を事実のように断定しない
外見、アクセント、表情などからの判断は外れることもあります。人について使うときは、may、might、seem、look などを組み合わせると、断定を避けられます。
Judging by his accent, he might be Canadian.
アクセントからすると、カナダ出身かもしれません。
文頭のjudgingは大文字で始め、後ろにカンマを置く
Judging from what I’ve seen, she’s ready.
会話ではカンマの音がはっきり聞こえるわけではありませんが、文章では導入部分の後ろにカンマを置くのが基本です。
すぐ出てこないときの簡単な言い換え
この表現を思い出せなくても、中学英語で十分に言い換えられます。
- I think it will rain because the sky is dark.
空が暗いので、雨が降ると思います。 - It looks like the meeting went well.
会議はうまくいったようです。 - From what she said, I think she agrees.
彼女の話からすると、賛成していると思います。 - The numbers show that sales are improving.
数字を見ると、売上は改善しています。
しゅみすけ(大山俊輔)
関連する表現
- to judge from / by …:〜から判断すると。judging from / by よりやや文章的に響くことがあります。
- as far as I can tell:私に分かる限りでは
- from what I can see:私が見る限りでは
- apparently:どうやら、見たところ
- it looks like …:〜のように見える
- based on …:〜に基づいて
英熟語を表現ごとに深く学びたい方は、英熟語・定型表現の記事一覧もあわせてご覧ください。
まとめ
- judging from / by … は「〜から判断すると」「〜を見る限りでは」
- from は材料や情報を出発点にする感覚
- by は見える特徴や手がかりを基準にする感覚
- 実際には意味が重なるため、多くの場面で入れ替えられる
- according to は情報源、based on は土台、considering は考慮する事情を示す
- 出てこないときは I think … because … で言い換えられる
Judging by the examples in this article, you’re ready to use the phrase.
この記事の例文を見る限り、もうこの表現を使う準備はできています。









