
考えや経験を頭の中で「反芻する」は、英語で ruminate on が代表的です。ただし、答えを出すためにじっくり検討するなら mull over、嫌な出来事を何度も思い返して引きずるなら dwell on が自然です。
日常会話では、難しい単語を使わず keep thinking about と言うのも非常に分かりやすい方法です。「反芻する」を一語で置き換えるより、何を、どんな気持ちで、何のために繰り返し考えているかに分けましょう。
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「反芻する」の主な英語表現を比較
| 英語 | 中心的な意味 | 使う場面 | 代表例文 |
|---|---|---|---|
| ruminate on | 同じ考えや経験を繰り返し深く考える | 経験、言葉、問題、過去 | I ruminated on what she had said. |
| mull over | 答えや決定を出すためにじっくり検討する | 提案、選択肢、決断 | I need time to mull it over. |
| dwell on | 嫌なことや過去に意識をとどめ続ける | 失敗、後悔、批判 | Don’t dwell on the mistake. |
| keep thinking about | 〜について何度も考え続ける | 日常会話全般 | I kept thinking about our conversation. |
一番自然な表現は何を反芻するかで変わる
言葉や経験を何度も心に戻し、その意味を深く考えるなら ruminate on が合います。
He spent the evening ruminating on the day’s events.
彼はその日の出来事を反芻しながら夜を過ごしました。
提案や選択肢を検討し、答えを出そうとしているなら mull over が自然です。
Let me mull over your proposal.
あなたの提案をじっくり考えさせてください。
失敗や嫌な言葉を何度も思い返し、気持ちがそこから離れないなら dwell on を使います。
She kept dwelling on the criticism.
彼女はその批判を何度も思い返していました。
自然な日常会話では keep thinking about が最も使いやすい表現です。
I keep thinking about what you said.
あなたが言ったことをずっと考えています。
しゅみすけ(大山俊輔)
日本語の「反芻する」と英語の意味のズレ
日本語の「反芻する」は、言葉や経験を繰り返し思い返すという比喩として、比較的中立的にも使えます。一方、英語の rumination は、日常語では深く考える意味がありますが、心理学の文脈では、つらい考えを繰り返してしまうネガティブな思考を指すことがあります。
- 言葉の意味を何度も考える:ruminate on someone’s words
- 提案を検討する:mull over a proposal
- 失敗を引きずる:dwell on a mistake
- 思い出を心の中で味わう:reflect on a memory
- ただ何度も考える:keep thinking about it

各表現の使い方と語順
ruminate on/over+名詞
ruminate on+名詞 または ruminate over+名詞 で、「〜について繰り返し深く考える」です。ruminate about も見られますが、まずは on を覚えると使いやすいでしょう。
- She ruminated on the meaning of his words.(彼女は彼の言葉の意味を反芻しました)
- I’ve been ruminating over the problem.(その問題をずっと考え続けています)
mull+名詞+over/mull over+名詞
mull over+名詞 で「〜をじっくり検討する」です。代名詞を使う場合は、mull it over のように間へ置くのが自然です。
- I’ll mull over the offer.(その申し出をじっくり考えます)
- Can I mull it over?(少し考えてもよいですか)
語順や think over との違いは、mull overの専門記事で詳しく解説しています。
dwell on+名詞
dwell on+失敗・過去・問題 で、「そのことばかり考える・引きずる」です。命令文の Don’t dwell on it.(そのことをいつまでも気にしないで)もよく使われます。
- He tends to dwell on past mistakes.(彼は過去の失敗を引きずりがちです)
- There’s no point dwelling on it.(それをいつまでも考えても仕方ありません)
くよくよと考え込むニュアンスは、brood overとdwell onの違いも参考になります。
keep thinking about+名詞/疑問詞節
keep+動名詞 は「〜し続ける」です。keep thinking about+名詞 のほか、what・why・how で始まる節も続けられます。
- I keep thinking about that moment.(あの瞬間を何度も思い返します)
- I kept thinking about why it happened.(なぜ起きたのかをずっと考えていました)
場面別に使える例文
独り言・英語日記
- I kept thinking about what happened today.(今日起きたことを何度も考えました)
- I ruminated on the lesson I learned.(学んだ教訓を反芻しました)
- I need to stop dwelling on my mistake.(失敗を引きずるのをやめる必要があります)
日常会話
- I’ve been thinking about our conversation all day.(一日中、私たちの会話について考えていました)
- Let me mull it over tonight.(今夜じっくり考えさせてください)
- Don’t dwell on what she said.(彼女が言ったことをいつまでも気にしないで)
仕事
- I’d like some time to mull over the proposal.(提案を検討する時間をいただきたいです)
- We should reflect on what we learned from the project.(プロジェクトから学んだことを振り返るべきです)
- He ruminated on the long-term implications of the decision.(彼はその決定の長期的な影響を深く考え続けました)
似た表現との違い
ruminate onとreflect on
ruminate on は、同じ対象へ何度も思考が戻る感覚があります。reflect on は、経験や行動を落ち着いて振り返り、意味や教訓を考える表現です。自分の内面を見つめる場合は、「内省する」の英語表現も参考になります。
ruminate onとmull over
ruminate on は、必ずしも結論を目指さず繰り返し考えることがあります。mull over は、選択や決定のために時間をかけて検討する意味が中心です。
ruminate onとchew over
chew over も「よく考える」という口語表現です。食べ物をかみ続ける比喩があり、日本語の「咀嚼する」に近い感覚です。理解して自分の中へ取り込む意味は、「咀嚼する」の英語表現で比較しています。
この英語を知らなかったら?【しゅみすけ式】
ruminate や dwell on が出てこなくても、基本語で十分伝えられます。「同じことが頭に戻る」「何度も考える」「忘れられない」に分けましょう。
- I kept thinking about it.
そのことをずっと考えていました。 - The same thought came back again and again.
同じ考えが何度も戻ってきました。 - I thought about her words many times.
彼女の言葉を何度も考えました。 - I couldn’t stop thinking about my mistake.
自分の失敗について考えるのをやめられませんでした。 - I took time to think about what I learned.
学んだことを時間をかけて考えました。
しゅみすけ(大山俊輔)
よくある間違い
× ruminate something
考えについて「反芻する」場合は、通常 ruminate on something または ruminate over something と前置詞を使います。
× mull it over about
mull it over だけで「それをじっくり考える」という形が完成しています。about を重ねる必要はありません。
× dwell about the past
dwell on the past のように on を使います。特に嫌な過去を引きずるニュアンスが出やすい表現です。
ruminateを常に前向きな「熟考」とする
ruminate は深く考える意味にもなりますが、文脈によってはネガティブな思考の繰り返しを表します。前向きな振り返りを明確にしたければ reflect on what I learned などが安全です。
FAQ
Q1. 「言葉を反芻する」は英語で?
ruminate on someone’s words や keep thinking about what someone said が使えます。
Q2. 「経験を反芻する」は英語で?
意味を深く考えるなら ruminate on the experience、落ち着いて振り返るなら reflect on the experience が自然です。
Q3. 「何度も頭の中で反芻する」は英語で?
go over something again and again in one’s mind と言えます。簡単には I thought about it again and again. で伝わります。
Q4. ruminateの名詞形は?
rumination です。「反芻的思考」は ruminative thinking と表せますが、専門的な文脈で使われることが多い表現です。
Q5. 「考えすぎる」とは同じ?
完全には同じではありません。「考えすぎる」は広く overthink と言えます。反芻は、特に同じ内容へ繰り返し思考が戻る点に焦点があります。
まとめ
「反芻する」は、繰り返し考える目的や気持ちによって英語が変わります。
- 同じ考え・経験を繰り返し深く考える:ruminate on
- 答えを出すためにじっくり検討する:mull over
- 失敗や嫌なことを引きずる:dwell on
- 会話で簡単に言う:keep thinking about
難しい単語が出てこなければ、I kept thinking about it. や I couldn’t stop thinking about it. のように、基本語で思考が続いたことを言い切れば十分です。








