
「コーヒーが好きです」「ホラー映画はあまり好きではありません」「人前で話すのが苦手です」。好きなものや苦手なことは、自己紹介や初対面の会話を広げてくれる身近な話題です。
ところが英語では、日本語の「苦手」が少し厄介です。「嫌い」という気持ちを伝えたいのか、「得意ではない」という能力を伝えたいのかによって、英語表現が変わります。
先に基本を整理すると、「好き」は I like …、「嫌い・好みではない」は I don’t like …、「得意ではない」は I’m not good at … です。この記事では、強さやニュアンスの違い、角を立てない言い方、自己紹介と会話で使える例文まで紹介します。
Contents
- 1 「好き・嫌い・苦手」の英語を最初に整理
- 2 「好き」を表す英語|likeだけではない自然な言い方
- 3 「一番好き」「〜のほうが好き」を英語で言う
- 4 「嫌い・好きではない」を英語で角を立てずに伝える
- 5 「苦手」を英語で|能力と気持ちを分けよう
- 6 「人混みが苦手」「虫が苦手」は能力ではない
- 7 食べ物の好き嫌いを英語で話す
- 8 自己紹介で好きなもの・苦手なものを話す例文
- 9 好き嫌いを尋ねて会話を続ける質問
- 10 会話例|共通点と違いを楽しむ
- 11 仕事で得意・不得意を前向きに伝える
- 12 よくある間違い
- 13 好みや苦手を自然に話す3ステップ
- 14 よくある質問
- 15 まとめ|「苦手」はnot good atだけとは限らない
「好き・嫌い・苦手」の英語を最初に整理

| 伝えたいこと | 基本表現 | 例文 |
|---|---|---|
| 大好き | love | I love traveling. |
| 好き | like / enjoy | I like jazz. |
| あまり好きではない | don’t really like / not a fan of | I’m not a fan of crowds. |
| 興味がない・好みではない | not into | I’m not really into sports. |
| 嫌い | dislike / hate | I hate waiting. |
| 得意ではない・苦手 | not good at | I’m not good at cooking. |
| 難しく感じる | struggle with / find … difficult | I struggle with small talk. |
日本語では「私、スポーツが苦手」と言えば、不得意な場合も好きではない場合もあります。英語では次のように分けると正確です。
- I’m not good at sports.
スポーツが得意ではありません。 - I’m not really into sports.
スポーツにはあまり興味がありません。 - I don’t really like sports.
スポーツはあまり好きではありません。
「好き」を表す英語|likeだけではない自然な言い方
like|幅広く使える基本の「好き」
like は、人・物・食べ物・活動などに幅広く使えます。強すぎず、初対面でも使いやすい基本表現です。
- I like coffee.
コーヒーが好きです。 - I like this neighborhood.
この街が好きです。 - I like meeting new people.
新しい人に会うのが好きです。 - I like your idea.
あなたのアイデア、いいですね。
活動を表す動詞を続けるときは、like+動名詞(-ing) または like to+動詞 を使います。どちらも自然ですが、一般的な楽しみとして話すなら -ing が便利です。
- I like reading before bed.
寝る前に読書するのが好きです。 - I like to read on the train.
電車では読書するのが好きです。
love|「大好き」を気軽に伝える
love は恋愛の「愛する」だけではなく、物や活動への「大好き」に日常的に使われます。
- I love Italian food.
イタリア料理が大好きです。 - I love watching old movies.
昔の映画を見るのが大好きです。 - I’d love to visit New York someday.
いつかぜひニューヨークへ行きたいです。
人について I love Tom. と言うと、文脈によっては恋愛感情や深い愛情に聞こえます。「Tomの人柄が好き」なら I like Tom. He’s easy to talk to. のように理由を足すと伝わりやすくなります。
enjoy|活動を「楽しむ」
enjoy は「〜を楽しむ」。趣味や時間の過ごし方を少し落ち着いた響きで話せます。後ろに動詞を置く場合は必ず -ing です。
- I enjoy cooking for my family.
家族のために料理をするのが好きです。 - I enjoy spending time by myself.
一人で過ごす時間が好きです。 - I really enjoyed talking with you.
お話しできて本当に楽しかったです。
enjoy to cook とは言わず、enjoy cooking とする点に注意しましょう。
be into|今ハマっている・関心がある
be into … は、カジュアルな会話で「〜にハマっている」「〜に関心がある」を表します。
- I’m really into Korean dramas these days.
最近、韓国ドラマにすごくハマっています。 - Are you into photography?
写真に興味がありますか? - I’m getting into yoga.
ヨガにハマり始めています。
be fond of・be keen on|少し表現を広げたいとき
be fond of は「〜を好んでいる・愛着がある」という柔らかな表現。be keen on はイギリス英語でよく使われ、「〜が好き・熱心である」を表します。
- I’m fond of animals.
動物が好きです。 - She’s very fond of her hometown.
彼女は故郷にとても愛着があります。 - I’m keen on gardening.
ガーデニングが好きです。
「一番好き」「〜のほうが好き」を英語で言う
favorite|一番好きなもの
- My favorite food is sushi.
一番好きな食べ物は寿司です。 - This is one of my favorite books.
これは私の好きな本の一つです。 - What’s your favorite season?
一番好きな季節は何ですか?
favorite 自体に「一番好きな」という意味があるため、通常は most favorite とは言いません。また、好きなものが複数あるなら one of my favorite+複数名詞 が便利です。
prefer|二つを比べて「〜のほうが好き」
- I prefer tea to coffee.
コーヒーより紅茶のほうが好きです。 - I prefer quiet places.
静かな場所のほうが好きです。 - Which do you prefer, summer or winter?
夏と冬なら、どちらが好きですか? - I’d prefer to stay home tonight.
今夜は家にいたいです。
比べる形は prefer A to B です。日本語につられて prefer A than B としないようにしましょう。
「嫌い・好きではない」を英語で角を立てずに伝える
don’t like|基本の「好きではない」
don’t like は「好きではない」。ただし、はっきりした否定なので、人が勧めた食べ物や作品に対しては don’t really like や not my favorite と少し和らげると会話が滑らかです。
- I don’t really like spicy food.
辛い食べ物はあまり好きではありません。 - That movie wasn’t really my favorite.
あの映画は、あまり好みではありませんでした。 - It’s good, but it’s not really my thing.
いいとは思いますが、私の好みではありません。
not a fan of|「あまり好きではない」を柔らかく
I’m not a fan of … は、直訳すると「〜のファンではない」ですが、日常会話では「あまり好きではない」「得意なタイプではない」を柔らかく伝えます。
- I’m not a big fan of horror movies.
ホラー映画はあまり好きではありません。 - I’m not a fan of crowded places.
混雑した場所はあまり好きではありません。 - I’m not a morning person.
朝は得意なタイプではありません。
not into|興味がない・ハマっていない
I’m not into … は、強い嫌悪ではなく「興味がない」「自分の趣味ではない」という距離感です。
- I’m not really into video games.
ゲームにはあまり興味がありません。 - I’m not into camping, but I love hiking.
キャンプは好みではありませんが、ハイキングは大好きです。
dislike・hate・can’t stand|強い「嫌い」
dislike は「好まない」で、会話では少し硬めです。hate は「大嫌い」、can’t stand は「我慢できない」なので、どちらも強い表現です。
- I dislike rude behavior.
失礼な振る舞いは好きではありません。 - I hate being late.
遅刻するのが大嫌いです。 - I can’t stand the smell of cigarettes.
たばこのにおいが耐えられません。
軽い好みの話で何でも hate にすると、思った以上に強く聞こえることがあります。初対面なら I don’t really like … や It’s not really my thing. が安全です。
「苦手」を英語で|能力と気持ちを分けよう
not good at|得意ではない
技能や活動が「得意ではない」と言う最も基本的な形が be not good at+名詞/動名詞 です。at の後ろに動詞を置く場合は -ing にします。
- I’m not good at cooking.
料理が得意ではありません。 - I’m not very good at remembering names.
名前を覚えるのがあまり得意ではありません。 - I’m not good at small talk.
雑談が苦手です。 - I’m not very good with numbers.
数字があまり得意ではありません。
not good at は「嫌い」とは限りません。I’m not good at singing, but I love it.(歌は得意ではありませんが、大好きです)のように、不得意でも好きだと伝えられます。
bad at・terrible at|かなり苦手
bad at は「下手」、terrible at は「ものすごく下手」です。自分について冗談っぽく言うことはありますが、他人へ You’re bad at … と言うと直接的で失礼になりやすいので注意しましょう。
- I’m terrible at directions.
方向感覚が本当に苦手です。 - I’m bad at keeping secrets.
秘密を守るのが苦手です。
struggle with|うまくできず苦労している
struggle with は、今まさに難しさを感じ、取り組んでいるニュアンスがあります。「できない」と決めつけずに課題を話せるため、英語学習や仕事の会話にも向いています。
- I struggle with English pronunciation.
英語の発音に苦労しています。 - I sometimes struggle to express my ideas clearly.
自分の考えを明確に伝えるのに苦労することがあります。 - I’m still working on my listening skills.
リスニング力はまだ練習中です。
find … difficult・not my strong suit|柔らかな言い方
- I find public speaking difficult.
人前で話すのは難しいと感じます。 - Technology isn’t my strong suit.
テクノロジーは私の得意分野ではありません。 - I’m not very confident with computers.
パソコンにはあまり自信がありません。
not my strong suit は「私の強みではない」。ビジネスでも使える、少し洗練された伝え方です。
「人混みが苦手」「虫が苦手」は能力ではない
日本語の「苦手」は、能力だけでなく、不快・怖い・緊張するという感情にも使われます。この場合、すべて not good at にすることはできません。
| 日本語 | 自然な英語 | 考え方 |
|---|---|---|
| 人混みが苦手 | I don’t like crowds. | 好み・不快 |
| 虫が苦手 | I don’t like bugs. | 嫌い |
| クモが苦手 | I’m afraid of spiders. | 怖い |
| 高い所が苦手 | I’m not comfortable with heights. | 不安・居心地が悪い |
| 初対面が苦手 | I get nervous around new people. | 緊張する |
| 早起きが苦手 | I’m not a morning person. | タイプ・習慣 |
「何が苦手なのか」を日本語でも一段具体的に考えると、自然な英語を選びやすくなります。
食べ物の好き嫌いを英語で話す
- I love Japanese food, especially sushi.
日本食が大好きで、特に寿司が好きです。 - I’m not a big fan of very sweet desserts.
とても甘いデザートはあまり得意ではありません。 - I don’t eat meat.
肉は食べません。 - I can’t eat peanuts because I’m allergic to them.
アレルギーがあるので、ピーナッツは食べられません。 - Spicy food doesn’t agree with me.
辛い食べ物は体に合いません。
アレルギーや宗教・健康上の理由は、単なる好き嫌いとは別です。I don’t like … だけで済ませず、必要なら I’m allergic to …(〜にアレルギーがあります)や I can’t eat … と明確に伝えましょう。
自己紹介で好きなもの・苦手なものを話す例文
好きなものを一つ、苦手なことを一つ、最後に今取り組んでいることを加えると、人柄と前向きさが伝わります。自己紹介全体は「英語で自己紹介|初心者向けテンプレートと例文」も参考にしてください。
Hi, I’m Aya. I love traveling and trying local food. I’m not a big fan of crowded tourist spots, so I prefer quiet towns. I’m not very good at speaking in front of a group, but I’m working on it. How about you?
こんにちは、Ayaです。旅行と現地の食べ物を試すことが大好きです。混雑した観光地はあまり得意ではないので、静かな街のほうが好きです。人前で話すのはあまり得意ではありませんが、練習しています。あなたはどうですか?
好き嫌いを尋ねて会話を続ける質問
- What kind of music do you like?
どんな音楽が好きですか? - What do you like to do in your free time?
自由な時間には何をするのが好きですか? - Are you into movies?
映画に興味がありますか? - Which do you prefer, coffee or tea?
コーヒーと紅茶ならどちらが好きですか? - Is there anything you’re not a fan of?
あまり好きではないものはありますか? - What do you find difficult about learning English?
英語学習で何を難しいと感じますか? - What are you working on right now?
今、何に取り組んでいますか?
相手が答えたら、すぐ次の質問へ移るより Me too!(私もです)、Really? What do you like about it?(本当ですか?どんなところが好きですか?)と反応すると、会話が自然に続きます。
会話例|共通点と違いを楽しむ
A: What kind of movies do you like?
A:どんな映画が好きですか?
B: I love comedies. They help me relax. How about you?
A: I’m more into mysteries. I’m not a big fan of horror movies.
B: Me neither. I can’t stand jump scares!
A: Same here. Are you into reading, too?
B: Yes, but I’m not very good at reading in English yet. I’m working on it.
B:コメディーが大好きです。リラックスできます。あなたは?
A:私はミステリーのほうが好きです。ホラー映画はあまり得意ではありません。
B:私もです。突然驚かせる演出は耐えられません!
A:同じです。読書も好きですか?
B:はい。でも、英語で読むのはまだあまり得意ではなくて、練習中です。
仕事で得意・不得意を前向きに伝える
面接や仕事の会話では、苦手なことだけで終わらず「どう補っているか」まで続けるのがポイントです。
- Presentations aren’t my strong suit, so I prepare and practice carefully.
プレゼンは得意分野ではないので、丁寧に準備して練習します。 - I sometimes struggle with prioritizing tasks, so I make a list every morning.
仕事の優先順位づけに苦労することがあるので、毎朝リストを作ります。 - I’m still developing my negotiation skills.
交渉力はまだ伸ばしている途中です。 - I prefer working in a small team, but I can also work independently.
小さなチームで働くほうが好きですが、一人でも仕事ができます。
よくある間違い
| 不自然・誤り | 自然な英語 | ポイント |
|---|---|---|
| I like very much coffee. | I like coffee very much. | very muchは後ろへ |
| I enjoy to cook. | I enjoy cooking. | enjoyの後ろは-ing |
| I’m not good at cook. | I’m not good at cooking. | 前置詞atの後ろは-ing |
| I don’t like to crowded places. | I don’t like crowded places. | 名詞の前にtoは不要 |
| My favorite is travel. | My favorite hobby is traveling. | favoriteの後ろの名詞を明確に |
| I prefer tea than coffee. | I prefer tea to coffee. | prefer A to B |
好みや苦手を自然に話す3ステップ
- 好きなものを一つ言う
I like … / I enjoy … で自分が実際に好きなものを選びます。 - 理由や具体例を一つ足す
because … / especially … / these days … を使います。 - 相手へ質問を返す
How about you? / What kind of … do you like? で会話にします。
I enjoy cooking, especially Italian food. It helps me relax after work. How about you? Do you like cooking?
料理が好きで、特にイタリア料理が好きです。仕事の後にリラックスできます。あなたはどうですか?料理は好きですか?
好き嫌いは、単語を知るだけでは会話になりません。「好み+理由+質問」を一まとまりにして声に出すと、自分のことを話しながら相手ともつながれる英語になります。
好きなものも苦手なことも、自分の英語で話してみよう
例文を読めても、会話の瞬間に「自分の場合は何と言えばいい?」と止まることがあります。beyondZ Englishでは、自分の好きなもの・苦手なことを短い英文にし、実際に口から出すための学習を無料で始められます。まずは「好き+理由+質問」の3文を自分の内容に置き換えてみましょう。
よくある質問
「英語が苦手です」はI’m not good at Englishで大丈夫ですか?
はい、I’m not good at English. で「英語が得意ではありません」と伝わります。ただし自分を固定的に評価したくないなら、I’m still learning English.(まだ英語を学んでいる途中です)や I’m working on my English.(英語に取り組んでいます)も前向きで自然です。
「嫌い」をhateと言うと強すぎますか?
hateは「大嫌い」で、かなり強い表現です。本当に嫌悪している場合には使えますが、食べ物や映画の軽い好みなら I don’t really like …、I’m not a fan of …、It’s not my thing. のほうが柔らかく聞こえます。
likeとbe intoの違いは何ですか?
likeは一般的な「好き」、be intoは「関心がある・ハマっている」というカジュアルな表現です。I like music. は音楽が好き、I’m really into jazz these days. は最近ジャズにハマっている、という違いです。
「好きでも嫌いでもない」は英語で何と言いますか?
I don’t mind it.(別に嫌ではありません)、It’s okay.(まあまあです)、I neither like it nor dislike it.(好きでも嫌いでもありません)と言えます。日常会話では It’s okay. や I don’t mind it. が自然です。
まとめ|「苦手」はnot good atだけとは限らない
- 基本の「好き」は like、「大好き」は love
- enjoy は活動を楽しむ、be into はハマっている
- 柔らかな「好きではない」は don’t really like / not a fan of / not into
- hate / can’t stand は強い嫌悪なので使う場面に注意
- 能力が「苦手」なら not good at、取り組み中なら struggle with
- 怖い・緊張する・不快という「苦手」は afraid of や get nervous などに言い換える
まずは、自分の好きなものを一つ、あまり好きではないものを一つ、得意ではないことを一つ選び、それぞれ短い英文にしてみましょう。自分の好みや弱みを自然に話せると、英語の自己紹介はぐっと人間らしくなります。










