
英会話でよく耳にするmight(マイト)。学校では「mayの過去形」「〜かもしれない」と習いますが、実際の会話では未来の予定をぼかしたり、相手にやわらかく助言したりするときにも使われます。
- mightの基本的な意味と文の作り方
- may・could・shouldとのニュアンスの違い
- might be・I might・might notの使い方
- You might want toなど、角が立たない提案表現
先に結論を言うと、mightの中心イメージは「可能性はあるけれど、確実とは言えない」です。この感覚がわかれば、丸暗記しなくても多くの表現を理解できます。
Contents
mightの意味は「〜かもしれない」
mightは、話し手が「そうなる可能性はある」と控えめに考えているときに使う助動詞です。
I might go shopping tomorrow.
明日、買い物に行くかもしれません。
It might rain tonight.
今夜は雨が降るかもしれません。
She might know the answer.
彼女は答えを知っているかもしれません。
いずれも「行く・降る・知っている」と断定せず、可能性として伝えています。日本語では「たぶん」「ひょっとしたら」「〜かも」と訳すと自然なこともあります。
mightの基本形は「主語+might+動詞の原形」
mightの後ろには、主語が誰でも動詞の原形を置きます。
肯定文:主語 + might + 動詞の原形
否定文:主語 + might not + 動詞の原形
He might come later.
彼はあとで来るかもしれません。
He might not come today.
彼は今日は来ないかもしれません。
「heだからcomes」「過去の話だからwent」のようには変化させません。might comes、might wentは誤りです。
mightの発音
mightの発音は「マイト」に近く、最後のtまでひとかたまりで発音します。night、right、lightと同じく、ghは発音しません。
might beの意味と使い方
mightの後ろにbeを置くmight beは、「〜かもしれない」「〜の状態かもしれない」という意味です。後ろには名詞・形容詞・場所などが続きます。
might be+形容詞
It might be difficult.
それは難しいかもしれません。
She might be busy now.
彼女は今、忙しいかもしれません。
I might be late.
遅れるかもしれません。
might be+名詞・場所
That might be the reason.
それが理由かもしれません。
He might be at home.
彼は家にいるかもしれません。
This might be a good opportunity.
これは良い機会かもしれません。
「might be 意味」で迷ったら、beを特別な熟語と考える必要はありません。might=かもしれない、be=〜である・いると分ければ理解しやすくなります。
I mightの意味と会話での使い方
I might…は、自分の予定や考えをまだ決めていないときによく使います。「〜するかも」「そうするかもしれない」という、日常会話で便利な言い方です。
A: What are you doing this weekend?
週末は何をするの?
B: I might visit my parents.
両親に会いに行くかも。
A: Are you coming to the party?
パーティーに来る?
B: I might. I’m not sure yet.
行くかも。まだわからないんだ。
2つ目のように、前に出た動詞を繰り返さずI might.だけで答えることもできます。
予定が未定ならI mayよりI mightが自然なことも
たとえば友達に今夜の予定を聞かれ、かなり未定なら「I might stay home.(家にいるかも)」と答えられます。mightには、決定を保留しているような控えめな響きがあります。
mightとmayの違い
mayとmightは、どちらも「〜かもしれない」と可能性を表します。現代英語では入れ替え可能な場面も多いですが、一般にmightのほうが可能性を低めに見ている、または断定をより避けている響きがあります。
It may rain.
雨が降るかもしれません。
It might rain.
ひょっとすると雨が降るかもしれません。
ただし、mayが必ず高確率、mightが必ず低確率という厳密な数字の差ではありません。話し手の距離感や慎重さによって選ばれます。
mightはいつもmayの過去形ではない
mightはmayの過去形として使われることがありますが、未来や現在の可能性にも普通に使います。
I might go tomorrow.
明日行くかもしれません。
tomorrowがあるので未来の話です。「might=過去」とだけ覚えると混乱するため、会話ではまず控えめな可能性と捉えましょう。
時制の一致でmayがmightになる例
過去の時点から見た可能性を伝える間接話法では、mayがmightになります。
She said, “I may be late.”
彼女は「遅れるかもしれない」と言いました。
She said she might be late.
彼女は遅れるかもしれないと言いました。
might have+過去分詞の意味
過去について「〜だったかもしれない」「〜したかもしれない」と推測するときは、might have+過去分詞を使います。
I might have left my umbrella on the train.
電車に傘を置き忘れたかもしれません。
She might have missed the bus.
彼女はバスに乗り遅れたのかもしれません。
They might not have received the email.
彼らはメールを受け取っていないかもしれません。
初心者の方は、まず「現在・未来ならmight+動詞」「過去ならmight have+過去分詞」と整理すると使いやすいでしょう。
mightを使ったやわらかい提案・アドバイス
mightの「断定しない」性質は、相手に選択の余地を残す提案にも使えます。元の記事で紹介していた大切なポイントです。
You might want to〜:〜したほうがいいかもしれません
You might want to+動詞は、「〜してみては」「〜したほうがいいかもしれません」という控えめな助言です。
You might want to make a reservation.
予約しておいたほうがいいかもしれません。
You might want to check the schedule again.
もう一度予定を確認したほうがいいかもしれません。
You might want to bring a jacket.
上着を持っていったほうがいいかもしれません。
直訳すると「あなたは〜したいかもしれない」ですが、実際には助言として使われます。命令ではなく、役立つ選択肢をそっと示すイメージです。
You might want to…も、声の調子や状況によっては遠回しな警告になります。
You might want to be careful.
気をつけたほうがいいですよ。
It might be better to〜:〜するほうがよいかもしれません
It might be better to+動詞は、人を直接主語にせず、方法や判断を控えめに提案する表現です。
It might be better to postpone the meeting.
会議は延期したほうがよいかもしれません。
It might be better to ask her first.
まず彼女に聞いたほうがよいかもしれません。
It might be better to use a shorter title.
もっと短いタイトルを使ったほうがよいかもしれません。
仕事で意見を出すときにも便利ですが、非常にフォーマルな提案ならWe may want to consider…(〜を検討してもよいかもしれません)なども使えます。
might・should・couldの違い
提案で迷いやすい3語を比べてみましょう。
You should see a doctor.
医師に診てもらったほうがいいです。
→必要性が高いと考える、比較的はっきりした助言
You might want to see a doctor.
医師に診てもらったほうがいいかもしれません。
→相手の判断を尊重する控えめな助言
You could see a doctor.
医師に診てもらうという方法もあります。
→選択肢の一つを提示
shouldが失礼というわけではありません。友達が明らかに困っているときや、安全に関わる場面ではshouldの明確さが親切です。相手との関係や状況に合わせて選びましょう。
日常・仕事で使えるmightの会話例
レストランで
Guest: We’ve been waiting for a while.
しばらく待っているんですが。
You: You might want to press this button to call the server.
このボタンを押して店員さんを呼ぶといいですよ。
Guest: Oh, thank you!
あ、ありがとうございます!
旅行の予定を相談するとき
A: Should we leave at eight?
8時に出発する?
B: It might be better to leave a little earlier. The station gets crowded.
もう少し早く出たほうがいいかも。駅が混むから。
仕事で提案するとき
A: Is this email ready to send?
このメール、もう送って大丈夫かな?
B: It might be better to add the deadline.
締め切りを加えたほうがよいかもしれません。
A: Good point. I’ll add it.
確かに。追加します。
自分の予定を伝えるとき
A: Are you free after work?
仕事のあと空いてる?
B: I might have dinner with my sister, but I’ll let you know.
姉と夕食に行くかもしれないけど、また連絡するね。
mightでよくある間違い
間違い1:mightの後ろを過去形にする
× I might went there.
○ I might go there.
そこへ行くかもしれません。
mightの後ろは動詞の原形です。過去の可能性ならI might have gone there.とします。
間違い2:might to+動詞にする
× She might to come.
○ She might come.
彼女は来るかもしれません。
ただし、提案表現のYou might want to come.では、toはwantに続く不定詞です。
間違い3:might maybeと重ねる
might自体に「かもしれない」の意味があるため、通常はmaybeを重ねなくても十分です。
自然:Maybe she’ll come.
自然:She might come.
彼女は来るかもしれません。
初心者はこの3つから覚えよう
一度にすべて覚える必要はありません。まずは次の3パターンを声に出して練習してみてください。
- I might+動詞
I might go.(行くかも) - It might be+形容詞
It might be difficult.(難しいかも) - You might want to+動詞
You might want to check.(確認したほうがいいかも)
自分の生活に置き換えて、I might cook tonight.、It might be crowded.のように短い文を3つ作ると定着しやすくなります。
mightに関するよくある質問
mightは何パーセントの可能性ですか?
決まった確率はありません。mayより低い可能性を示すと説明されることはありますが、実際には話し手が断定を避けるためにmightを選ぶことも多く、数字で区切ることはできません。
might notは「してはいけない」ですか?
いいえ。might notは通常「〜しないかもしれない」です。禁止のmust notとは意味が異なります。
She might not come.
彼女は来ないかもしれません。
You must not enter.
入ってはいけません。
might as wellも同じ意味ですか?
別の表現です。might as wellは、状況を考えると「〜したほうがまし」「せっかくだから〜しよう」という意味になります。詳しくはmight as wellの意味と使い方をご覧ください。
まとめ
mightの中心は「可能性はあるが、確実ではない」という控えめな感覚です。
- might+動詞の原形:〜するかもしれない
- might be:〜かもしれない、〜にいるかもしれない
- might have+過去分詞:〜したかもしれない
- You might want to:〜したほうがいいかもしれない
- It might be better to:〜するほうがよいかもしれない
まずはI might…を使って、今日や週末の未定の予定を一つ言ってみましょう。断定を避けながら自然に話せるようになると、英会話の表現がぐっとやわらかくなります。










