decide doingが不自然なのはなぜ?decide to do・on doingの違い

decide doingはなぜ不自然でdecide to doが自然なのかを示すアイキャッチ

「私は留学することに決めました」と英語で言うとき、I decided studying abroad.I decided to study abroad. のどちらが自然でしょうか。

結論は、decideの後ろに自分がこれから行うことを置くなら、基本形はdecide to doです。

  • I decided to study abroad.
    私は留学することに決めました。
  • I decided studying abroad.

decideは、いくつかの可能性を比べたあとで「この先はこれにする」と選択を確定する動詞です。選択が決まった地点から、これから実行する行為へ向かうため、to doが続きます。

しゅみすけ(大山俊輔)

decide to doは、「考えている最中」ではなく「よし、これをする」と進む道を一本に決めた場面です。toを、その決めた道の先へ伸びる矢印として見てみましょう。

decide doingではなくdecide to doが基本

学校文法では、decideは「後ろにto不定詞を取る動詞」と習います。to不定詞とは、to+動詞の原形の形です。

  • We decided to leave early.
    私たちは早く出発することに決めました。
  • She decided to change jobs.
    彼女は転職することに決めました。
  • They decided not to buy the house.
    彼らはその家を買わないことに決めました。

British Councilも、decideをchoose・hope・planなどとともに、後ろにto不定詞を取る動詞として整理しています。Cambridge Dictionaryにも、decide to do somethingは、複数の可能性を考えたうえで何かをすることを選ぶ形として示されています。

decide+to doが見せる景色

選択肢を考え、decideで決め、toでこれからの行為へ向かう流れ
decideで選択を確定し、toの矢印でこれからの行為へ向かう

I decided to study abroad.の場面を、時間の流れに沿って分けてみます。

  1. 国内で学ぶ、留学する、就職するなどの選択肢がある
  2. decideで「留学する」と選択を確定する
  3. toで、その先のstudy abroadへ向かう

つまり、decide → to → これから行うことという並びです。決める行為と実行する行為には、自然な前後関係があります。

After thinking for weeks, I decided to accept the offer.
何週間も考えたあと、私はその申し出を受けることに決めました。

考えている間は複数の道が残っています。しかしdecideした瞬間、進む道が一本に絞られます。ここでは学習者が理解しやすい見方として、toを選んだ未来へ向かう矢印として捉えます。

ただし、英語の語法をイメージだけですべて予測できるわけではありません。「decideはto doを取る」という基本の型と、この景色をセットで覚えるのが安全です。

なぜdecide doingは不自然なの?

doingは、行為をひとまとまりの活動・経験・検討対象として扱うときによく使われます。一方、decideは検討中の候補を眺め続ける動詞ではなく、検討を終えて、これから取る行動を確定する動詞です。

  • We considered moving to Osaka.
    私たちは大阪へ引っ越すことを検討しました。
  • We decided to move to Osaka.
    私たちは大阪へ引っ越すことに決めました。

consider doingでは、movingという案を検討台の上に置いて眺めています。decide to doでは、その案を選び、実行の方向へ進みます。

見えている場面 決定の状態
consider doing 行為を候補として検討する まだ決まっていない
decide to do 選んだ行為へ向かう 決まった

しゅみすけ(大山俊輔)

consider doingは「候補をテーブルに置く」、decide to doは「その候補を選んで席を立つ」と考えると、会話でも使い分けやすくなります。

decide on doingなら使える?

decide on+名詞/doingという形は使えます。ただし、ここでのonはto不定詞のtoとは別の働きです。

  • We decided on the blue design.
    私たちは青いデザインに決めました。
  • We decided on taking the train.
    私たちは電車で行く案に決めました。

decide onは、候補の中から「それを選ぶ」という句動詞です。onの後ろには名詞が置かれるため、動詞を置く場合は名詞のように扱えるdoingになります。

ただし、自分がこれからする行為を普通に述べるなら、We decided to take the train.のほうが簡潔で自然です。

中心
decide to do これから何をするか決める decide to leave
decide on 名詞 候補から何を選ぶか決める decide on a date
decide on doing 行為を選択肢として選ぶ decide on going by train

decide that S+Vとの違い

決めた内容を文として詳しく伝えるなら、decide that+主語+動詞も使えます。

  • I decided to resign.
    私は辞職することに決めました。
  • I decided that I would resign.
    私は自分が辞職しようと決めました。
  • We decided that Tom should lead the project.
    私たちはトムがプロジェクトを率いるべきだと決めました。

decide to doでは、通常、decideする人とdoする人が同じです。別の人を主語にしたいときや、決定内容を文として示したいときはthat節が便利です。

decide 人 to doとは言える?

日本語の「人に〜するよう決める」につられて、We decided Tom to lead the project.としやすいのですが、標準的な形ではありません。

次のように言い換えます。

  • We decided that Tom would lead the project.
    トムがプロジェクトを率いることに決めました。
  • We chose Tom to lead the project.
    プロジェクトを率いる人としてトムを選びました。

choose 人 to doは「〜する人として人を選ぶ」という形ですが、decideではthat節を使うのが自然です。

decide whether to doの使い方

二つの方向の間で決めるときは、decide whether to doを使えます。

  • I can’t decide whether to go.
    行くかどうか決められません。
  • We need to decide whether to continue.
    続けるかどうか決める必要があります。
  • She decided whether to stay or leave.
    彼女は残るか去るかを決めました。

whetherは「する/しない」「A/B」という二方向を残します。まだ決まっていなければcan’t decide whether…、決定したならdecided to…へ進みます。

会話ではどう使う?

decide to doは、旅行・仕事・勉強など、日常の決断を伝えるときによく使います。

A: Have you made up your mind?
もう決めた?
B: Yes. I decided to take the job.
うん。その仕事を引き受けることにしたよ。

A: Are you coming with us?
一緒に来る?
B: I haven’t decided yet.
まだ決めていません。

A: Why did you move?
どうして引っ越したの?
B: I decided to live closer to work.
職場の近くに住むことにしたんです。

否定の決断なら、decide not to doの語順です。

I decided not to say anything.
私は何も言わないことにしました。

日本人が間違えやすいポイント

  1. 「〜すること」をすべてdoingにしない
    日本語訳が「〜すること」でも、decideの後ろは基本的にto doです。
  2. 検討と決定を分ける
    consider doingは検討中、decide to doは決定後です。
  3. toの後ろは動詞の原形
    decided to studyingではなく、decided to studyです。
  4. しない決断はnot to do
    decided not to goの順番にします。

まとめ|decideの先には、選んだ行為がある

  • 自分がこれからすることを決める:decide to do
  • decide doingは、その意味では基本的に使わない
  • 候補から物・案を選ぶ:decide on 名詞/doing
  • 別の主語を含む決定内容:decide that S+V
  • するかどうか決める:decide whether to do

しゅみすけ(大山俊輔)

会話では、決めるまでを話すならconsider、決めたあとを話すならdecide to do。この時間の向きをつかむと、丸暗記した動詞の一覧が使える表現に変わります。

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参考:British Council: Verbs followed by -ing or infinitiveCambridge Dictionary: decide

この記事を書いた人
しゅみすけ(大山俊輔)

b わたしの英会話および英語コーチングGRIT/be:RIZE代表。米国MBA取得、外資系企業4社での勤務経験を持ち、これまで多くの大人の英語学習を支援。日本語と英語の処理構造の違いに着目した「英語OS」の考え方をもとに、独学で伸び悩む人の学び直しをサポートしています。

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