
トーリ・エイモス(Tori Amos)は、ピアノと歌を通して、痛み、信仰、女性の生き方、社会の矛盾を描いてきたアメリカのシンガーソングライターです。クラシック音楽の訓練を受けながら、既存の枠に収まらず、自分だけの音楽世界を築いてきました。
今回は本人のインタビューや著書から、創造すること、自分の声を持つこと、失敗を越えることについての英語の名言を7つ厳選。自然な日本語訳と、日常でも使える英語表現のポイントを添えて紹介します。
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トーリ・エイモスの英語の名言7選
1. 破壊に負けないために、私たちは創造する
“We have to out-create the destructiveness that is all around us.”
日本語訳:「私たちは、周囲にある破壊的な力を上回るほど創造しなければなりません。」
世界に怒りや分断が広がるとき、それと同じ方法で戦うのではなく、もっと強い創造性で応える。音楽や文章だけでなく、仕事、人間関係、日々の小さな選択も「創造」になり得ます。
英語表現:out-create は「相手を上回るほど創造する」という力強い造語です。out- を動詞につけると、outgrow(成長して卒業する)、outperform(成績で上回る)のように「〜を上回る」を表せます。
出典:The Creative Independent — Tori Amos on listening to your muses
2. ひらめきは、追いかければ来るものではない
“Chasing them doesn’t work out so well.”
日本語訳:「彼女たち(ミューズ)を追いかけても、あまりうまくはいきません。」
良いアイデアを無理に捕まえようとすると、かえって遠ざかることがあります。トーリは、日常を離れて土地や自然に触れ、ひらめきのほうから自分を見つけられる余白をつくると語っています。
英語表現:chase は「追いかける」、work out は「うまくいく」。It didn’t work out. なら「うまくいかなかった」と、計画や関係について幅広く使えます。
出典:Songwriting Magazine — Interview: Tori Amos
3. 作品を書くことで、自分の本音が見えてくる
“Writing these songs taught me what it is that I’m really thinking.”
日本語訳:「これらの歌を書くことで、自分が本当は何を考えているのかを教えられました。」
自分を完全に理解してから表現するのではなく、表現する過程で初めて自分が見えてくる。日記を書く、誰かに話す、英語で短い文章にしてみることも、自分の内側を知る方法になります。
英語表現:teach 人 what … は「人に何が〜かを教える」。what I’m really thinking は「私が本当は考えていること」です。
出典:Innerviews — Tori Amos: Drama of the Gifted Child
4. 名声を守るより、創造する力であり続ける
“It’s more fun to keep creating, to be a creative force.”
日本語訳:「創造し続け、創造する力でいるほうが、ずっと楽しいのです。」
過去の成功を再現し続けるより、今の自分にしか作れないものへ進む。年齢や肩書に縛られず、変化し続ける人の強さが伝わる言葉です。
英語表現:keep + 動詞ing は「〜し続ける」。creative force は単なる「創造的な人」よりも強く、「周囲に変化を起こす創造の力」を表します。
出典:Tony Clayton-Lea — Interview: Tori Amos

5. 自分自身の持ち主になり、自分の権威になる
“I must become my own owner, my own authority.”
日本語訳:「私は、自分自身の持ち主になり、自分自身の権威にならなければなりません。」
周囲の評価や古い価値観に、自分の生き方を決めてもらわないこと。自分の感覚を信頼し、自分で選択する責任を引き受けるという、トーリの生き方の核心です。
英語表現:my own は「私自身の」。authority は「権威」ですが、ここでは「自分の人生について最終的に判断する人」という意味です。
出典:Tori Amos, Resistance: A Songwriter’s Story of Hope, Change, and Courage
6. 評価を恐れない場所で、創造性は自由になる
“I could create without fear of judgment.”
日本語訳:「私は、評価されることを恐れずに創造できました。」
うまいか下手か、正しいか間違っているかを先に気にすると、まだ小さなアイデアは消えてしまいます。最初の段階では、自分の中にあるものを安全に外へ出せる場所が必要です。
英語表現:without fear of … は「〜を恐れずに」。fear of judgment は「人から評価・批判されることへの恐れ」です。
出典:PEOPLE — Tori Amos Aims to Help Kids Find Inspiration and Magic
7. 大きな失敗が、自分の声を見つける入口になる
“It took me a big failure.”
日本語訳:「私には、大きな失敗が必要でした。」
失敗は、自分に才能がないという判定ではありません。期待された姿や借り物のスタイルが崩れたとき、初めて自分の本当の声を探せることがあります。トーリは商業的な失敗を経験した後、自分の代表作へつながる道を切り開きました。
英語表現:It takes … は「〜が必要だ」。時間だけでなく、It takes courage.(勇気が必要です)のようにも使えます。
出典:The New Yorker — Tori Amos Believes the Muses Can Help
まとめ|自分の声は、創造しながら見つけていく
トーリ・エイモスの言葉が教えてくれるのは、自分らしさは最初から完成しているものではないということです。失敗し、痛みと向き合い、評価への恐れを少しずつ手放しながら、自分の声は育っていきます。
破壊的なものに意識を奪われたときこそ、小さくても何かを創ること。誰かの正解ではなく、自分の内側から聞こえる声を大切にしていきましょう。










