
bring aboutは、「変化・結果・状況などを引き起こす」「実現させる」という意味の句動詞です。偶然起きた出来事というより、ある働きかけが、それまで存在しなかった結果を現実にする場面でよく使われます。
この記事では、bringとaboutから意味を理解する考え方、分離できる語順、自然な例文、cause・lead to・result in・give rise toとの違いまで解説します。
Contents
bring aboutの意味は「〜を引き起こす・もたらす」
基本の形はbring about + 変化・結果です。
- bring about change:変化をもたらす
- bring about an improvement:改善をもたらす
- bring about reform:改革を実現させる
- bring about a solution:解決を実現する
bringは不規則動詞なので、過去形・過去分詞はどちらもbroughtです。
The new policy brought about major changes.
新しい方針は大きな変化をもたらしました。
Her idea brought about an improvement in the process.
彼女のアイデアによって、その工程が改善されました。
しゅみすけ(大山俊輔)
なぜこの意味になる?bring+aboutのコアイメージ
bringの中心には、「人・物・出来事を、話の中心や目的地まで連れてくる」という感覚があります。aboutには、古くから「ある状態を生じさせる・実現させる」という働きがあり、bring about全体で結果を現実の場まで連れてくるイメージになります。
たとえば、計画や努力が出発点にあり、その働きかけによって変化が現実になる。この「原因から結果を生み出す流れ」がbring aboutです。

bring自体の方向感覚は、be-rize.comのbringのコアイメージ解説も参考になります。
bring aboutでよく使うもの
1.社会や組織の変化をもたらす
政策、運動、技術、リーダーシップなどが社会や組織を変える場面でよく使われます。
The campaign helped bring about social change.
その運動は社会変化をもたらす助けになりました。
We need new leadership to bring about real reform.
本当の改革を実現するには、新しいリーダーシップが必要です。
Remote work has brought about changes in office culture.
リモートワークは職場文化に変化をもたらしました。
2.改善や解決を実現する
努力や工夫によって、望ましい結果を作る場合にも使えます。
Small changes can bring about big improvements.
小さな変化が大きな改善をもたらすことがあります。
The talks brought about a peaceful solution.
その協議によって平和的な解決が実現しました。
Better communication brought about a change in the team.
より良いコミュニケーションがチームに変化をもたらしました。
3.好ましくない結果を引き起こす
bring aboutは良い結果だけでなく、混乱や危機などにも使えます。ただし日常会話では、直接的なcauseのほうが自然な場面もあります。
The sudden decision brought about confusion among the staff.
突然の決定はスタッフの間に混乱を引き起こしました。
A series of mistakes brought about the company’s decline.
一連のミスが、その会社の衰退を招きました。
bring aboutの語順:目的語を間に置ける
bring aboutは分離可能な句動詞です。目的語が名詞なら、次の2つの語順を使えます。
- bring about change
- bring change about
どちらも「変化をもたらす」という意味ですが、長い目的語は後ろに置く形が読みやすく、一般的です。
The plan brought about a significant improvement in customer service.
その計画は顧客対応に大きな改善をもたらしました。
代名詞は必ずbringとaboutの間
目的語がit・themなどの代名詞なら、必ず間に置きます。
- 正:How can we bring it about?
- 誤:How can we bring about it?
Everyone wanted change, but no one knew how to bring it about.
誰もが変化を望んでいましたが、どう実現すればよいか分かりませんでした。
しゅみすけ(大山俊輔)
bring aboutとcauseの違い
causeも「〜を引き起こす」ですが、より直接的で幅広く、問題・事故・痛みなどの原因を示すときによく使います。
- The storm caused serious damage.:嵐が深刻な被害を引き起こした
- The reform brought about lasting change.:改革が長く続く変化をもたらした
bring aboutは、働きかけや過程を通して新しい状態が実現した、という響きが出やすい表現です。
bring aboutとlead to・result inの違い
lead toは、ある出来事が道筋となって結果へつながることを表します。result inは、最終的にその結果になったことへ焦点を当てます。
- bring about:結果を生み出す・実現させる働きに注目
- lead to:原因から結果へ続く流れに注目
- result in:最終的に生じた結果に注目
The training brought about a change in attitude.
その研修が態度の変化をもたらしました。
The training led to better teamwork.
その研修が、より良いチームワークにつながりました。
The training resulted in higher sales.
その研修の結果、売上が増えました。
詳しい語順の比較は、result inとresult fromの違いでも解説しています。
give rise toとの違い
give rise toは「〜を生じさせる」というやや硬い表現で、議論・問題・懸念など抽象的なものに多く使われます。bring aboutは、変化や改革を意図的に実現する文脈にもよく合います。
The decision gave rise to new concerns.
その決定によって新たな懸念が生じました。
The decision brought about major changes.
その決定は大きな変化をもたらしました。
関連する使い分けは、give rise toの意味と使い方もご覧ください。
日常会話ではmake it happenでも言える
bring aboutは自然な表現ですが、少し説明的・書き言葉的に感じる場面もあります。会話で「それを実現する」と短く言いたいなら、make it happenが便利です。
We have a good idea. Now let’s make it happen.
良いアイデアがある。今度はそれを実現しよう。
We need a plan to bring about lasting change.
長く続く変化をもたらす計画が必要です。
よくある間違い
1.bring about toとはしない
bring aboutの直後に目的語を置きます。toは不要です。
- 誤:bring about to change
- 正:bring about change
2.bringの過去形をbringedにしない
- 誤:The policy bringed about change.
- 正:The policy brought about change.
3.人を場所へ連れてくる意味とは区別する
bring the documents to the officeは「書類を会社へ持ってくる」です。bring aboutは2語で「結果をもたらす」という一つの意味になります。
すぐ出てこないときの簡単な言い換え
- cause a change:変化を引き起こす
- make a change happen:変化を実現する
- create a better result:より良い結果を生む
- make things better:状況を良くする
たとえば、This plan will bring about change.が出てこなければ、This plan will make things better.でも意図は十分伝わります。
まとめ
bring aboutは「変化・結果を引き起こす」「ある状態を実現させる」という句動詞です。中心にあるのは、原因や働きかけが結果を現実の場へ連れてくるイメージです。
- bring about change:変化をもたらす
- bring change about:名詞は間にも置ける
- bring it about:代名詞は必ず間に置く
- 過去形・過去分詞はbrought about
ほかの句動詞も体系的に学びたい方は、英熟語・定型表現のまとめも活用してください。









