
fend for oneself は「人の助けを借りずに自分で生活する」「自力で何とかする」という意味です。
一人暮らしや自活だけでなく、親や担当者が不在の間に食事・安全・問題へ自分で対処する場面でも使われます。文脈によっては「放っておかれて、自分で何とかしなければならない」という厳しさもにじみます。
この記事では fend のイメージ、oneself の変え方、自然な例文、provide for・take care of oneself・be on one’s own との違い、簡単な言い換えまで解説します。
Contents
fend for oneself の意味
fend for oneself の基本的な意味は、次の2つです。
- 生活に必要な食事・住居・お金などを自分で確保する
- 助けがない状況で、自分の安全や問題に自力で対処する
He left home at eighteen and learned to fend for himself.
彼は18歳で家を出て、自力で生活することを覚えました。
Don’t worry about us. We can fend for ourselves.
私たちのことは心配しないで。自分たちで何とかできます。
なぜこの意味になるの?fend のイメージ
fend には、もともと攻撃や危険を「かわす・防ぐ」という感覚があります。for oneself は「自分のために」です。
そこから、誰かに守ってもらうのではなく、食べ物・お金・安全などを自分で確保して身を守る、つまり「自活する・自力で対処する」という意味になります。

しゅみすけ(大山俊輔)
oneself は主語に合わせて変える
辞書の oneself は、実際の文では主語に合わせて変えます。
| 主語 | 形 | 例 |
|---|---|---|
| I | myself | I fend for myself. |
| you | yourself / yourselves | You can fend for yourself. |
| he | himself | He fends for himself. |
| she | herself | She fends for herself. |
| we | ourselves | We fend for ourselves. |
| they | themselves | They fend for themselves. |
三人称単数では fends、過去形では fended です。
Mika has fended for herself since college.
ミカは大学時代から自活しています。
日常会話での使い方
一人暮らし・自活
My parents taught me how to fend for myself.
両親は私に、自分の力で生活する方法を教えてくれました。
After losing his job, he struggled to fend for himself.
失業後、彼は自力で生活していくのに苦労しました。
She’s perfectly capable of fending for herself.
彼女は十分に自分でやっていけます。
留守番・旅行
The kids are old enough to fend for themselves for a few hours.
子どもたちは数時間なら自分たちだけで過ごせる年齢です。
Can you fend for yourself while I’m away?
私が留守の間、自分で食事などを何とかできる?
この場面では、立派に生計を立てるというより「食事や身の回りのことを自分でできる」という軽い意味になります。
仕事・問題への対処
On my first day, I was left to fend for myself.
初日は、何の指導もなく自分で何とかするしかありませんでした。
New employees shouldn’t have to fend for themselves.
新入社員を何の助けもない状態にすべきではありません。
leave someone to fend for themselves
leave A to fend for oneself は「Aを放っておき、自力で何とかさせる」という頻出形です。多くの場合、必要な支援を与えないという否定的な響きがあります。
The guide disappeared and left the tourists to fend for themselves.
ガイドがいなくなり、旅行者たちは自分たちで何とかしなければなりませんでした。
I felt as if I’d been left to fend for myself.
私は見放されて、自分で何とかするしかないように感じました。
動物についても使える
人間だけでなく、親から離れて自分で餌を探し、生き延びる動物にも使います。
The young birds will soon be able to fend for themselves.
ひな鳥たちは、もうすぐ自力で生きていけるようになります。
The puppy was too young to fend for itself.
その子犬は、自力で生きていくには幼すぎました。
動物や物を受ける再帰代名詞は itself です。
provide for との違い
| 表現 | 中心 | 例 |
|---|---|---|
| fend for oneself | 自分で自分の必要を満たす | She can fend for herself. |
| provide for someone | 誰かの生活費・必要品を支える | She provides for her family. |
provide for は、主に家族など「ほかの人を養う」方向です。一方、fend for oneself は「自分自身を自分で支える」点が中心です。
詳しくは「provide forの意味と使い方」も参考にしてください。
take care of oneself との違い
take care of oneself は「自分の面倒を見る」「体調に気をつける」という幅広く穏やかな表現です。fend for oneself は、外からの支援が少ない中で必要なことを自力で行うニュアンスが強くなります。
Take care of yourself while you’re traveling.
旅行中、体に気をつけてね。
You’ll need to fend for yourself while I’m traveling.
私の旅行中は、自分で食事などを何とかしてね。
be on one’s own との違い
be on one’s own は「一人でいる・人の助けなしで」という状態を表します。fend for oneself は、その状態で実際に生活や問題へ対処する行動まで表します。
I was on my own all weekend.
週末はずっと一人でした。
I had to fend for myself all weekend.
週末は食事などを全部自分で何とかしなければなりませんでした。
日本人が間違えやすいポイント
oneself をそのまま使わない
× I can fend for oneself.
○ I can fend for myself.
私は自分で何とかできます。
「自分を守る」の直訳だけにしない
物理的に身を守るだけでなく、食事を作る、お金を稼ぐ、問題を処理するなど、生活全般を自分で成り立たせる場合に使えます。
単なる「一人でする」と混同しない
「宿題を一人でした」なら I did my homework by myself. が自然です。困難な状況で生活上の必要を自分で満たすのでなければ、fend for myself は大げさになることがあります。
しゅみすけ(大山俊輔)
簡単な英語で言い換えるなら
- take care of oneself:自分の面倒を見る
- live without help:助けなしで生活する
- do things by oneself:物事を自分でする
- handle things alone:一人で物事に対処する
- get one’s own food:自分の食べ物を確保する
Don’t worry. I can cook and take care of myself.
心配しないで。料理もできるし、自分のことは自分でできます。
まとめ
- fend for oneself は「自力で生活する・人の助けなしで対処する」
- fend の「危険をかわし、自分を守る」感覚が土台
- oneself は主語に合わせて myself・herself・themselves などに変える
- leave A to fend for oneself は「Aを放っておき、自力で何とかさせる」
- provide for は人を養う、be on one’s own は一人の状態を表す
ほかの表現は「英熟語・定型表現一覧」から確認できます。









