
keep to は、「決められた範囲・予定・規則・話題などから外れない」という意味です。
keep to the schedule なら「予定どおりに進める」、keep to the budget なら「予算内に収める」、keep to the subject なら「話題からそれない」となります。
日本語では対象によって「守る」「従う」「〜にとどまる」と訳し分けますが、英語の感覚は共通しています。この記事では、keep to のコアイメージ、語順、自然な例文、stick to・follow との違いを解説します。
Contents
keep toの意味とコアイメージ
keep は「ある状態を保つ」、to は「ある地点・対象につながる」という感覚を持っています。
そのため keep to A は、「Aのところにとどまり、そこから外れない」というイメージになります。
- 予定から外れない → 予定を守る
- 予算の範囲から外れない → 予算内に収める
- 規則から外れない → 規則を守る
- 話題から外れない → 本題に集中する
しゅみすけ(大山俊輔)

keep toの語順とよく使う形
基本語順は次のとおりです。
主語+keep/keeps/kept+to+名詞
We need to keep to the plan.
私たちは計画どおりに進める必要があります。
She always keeps to the rules.
彼女はいつも規則を守ります。
We kept to the original schedule.
私たちは当初の予定どおりに進めました。
ここでの to は不定詞の to ではなく、後ろに名詞を置く前置詞です。
keep to a schedule|予定どおりに進める
keep to a schedule は、決められた日程や時間配分から外れずに進めることです。特定の予定を指すときは keep to the schedule、予定どおりなら keep to schedule という形も使われます。
Let’s keep to the schedule and finish by five.
予定どおり進めて、5時までに終わらせましょう。
We’re running late, so please keep to the agenda.
時間が押しているので、議題に沿って進めてください。
The train is keeping to schedule today.
今日は列車が予定どおり運行しています。
keep to a budget|予算内に収める
keep to a budget は、決めた予算の範囲を超えないという意味です。
We managed to keep to our budget.
私たちは何とか予算内に収めました。
It’s hard to keep to a budget when prices keep rising.
物価が上がり続けると、予算を守るのは大変です。
「予算を超えない」を直接伝えるなら、We didn’t spend more than we planned. とも言えます。
keep to the rules|規則を守る
keep to the rules は、規則で定められた範囲から外れないことを表します。ただし、日常英語では follow the rules のほうが一般的です。
Please keep to the rules while you’re here.
ここにいる間は規則を守ってください。
If everyone keeps to the guidelines, the event will run smoothly.
全員がガイドラインを守れば、イベントは円滑に進みます。
契約や法令を厳格に「遵守する」表現との違いは、comply with・follow・observe・abide byの比較記事で詳しく解説しています。
keep to the subject|話題からそれない
keep to the subject は、余計な話に広げず、本題の範囲にとどまることです。keep to the point なら「要点からそれない」という意味になります。
Let’s keep to the subject. We only have ten minutes.
本題に集中しましょう。あと10分しかありません。
Could you keep to the point?
要点に絞って話してもらえますか。
命令形では少し直接的に聞こえることがあります。仕事で柔らかく戻したいなら、次のように言えます。
Can we get back to the main topic?
本題に戻りませんか。
道・場所から外れないkeep to
keep to は物理的な場所にも使えます。
Keep to the left.
左側を通ってください。
Please keep to the marked path.
表示された道から外れないでください。
We kept to the coast during our trip.
旅行中、私たちは海岸沿いを進みました。
ここでも「指定された側・道・地域から外れない」という共通イメージが働いています。
keep toとstick toの違い
| 表現 | 中心のニュアンス | よく使う対象 |
|---|---|---|
| keep to | 決められた範囲や線から外れない | schedule、budget、rules、subject、path |
| stick to | 誘惑や困難があっても変えずに続ける | plan、decision、diet、promise、routine |
| follow | 指示・規則・順序に従う | rules、instructions、advice、procedure |
We kept to the schedule.
私たちは予定から外れずに進めました。
We stuck to the plan even when things got difficult.
困難になっても、私たちは計画を変えずに続けました。
両方使える場面もありますが、stick to には「途中で変えたり諦めたりしない」という意志がより強く表れます。詳しくは、stick toの意味・語順とstick withとの違いをご覧ください。
似ているけれど別の表現
keep to oneself
keep to oneself は、人との交流を避けて一人でいる、目立たず自分のことをしているという意味です。
He usually keeps to himself at work.
彼は職場ではたいてい一人で静かに過ごしています。
keep something to oneself
keep something to oneself は、情報や考えを人に言わず、自分の中にとどめておくことです。
Please keep this to yourself.
これは誰にも言わないでください。
形は似ていますが、「予定や規則を守るkeep to」とは分けて覚えましょう。
日本人が間違えやすいポイント
toの後ろに動詞の原形を置かない
今回の to は前置詞なので、基本的に名詞が続きます。
× keep to follow the plan
○ keep to the plan
○ continue to follow the plan
どんな「守る」にもkeep toを使わない
約束を守るなら keep a promise や keep one’s word、秘密を守るなら keep a secret が自然です。
keep to は、予定・予算・規則・話題・道など、範囲や方針から外れない場面で使います。
keep toが出てこないときの簡単な言い換え
- Follow the schedule.(予定に従ってください)
- Don’t spend more than this.(これ以上使わないでください)
- Follow the rules.(規則を守ってください)
- Let’s talk about the main topic.(本題について話しましょう)
- Stay on this path.(この道から外れないでください)
しゅみすけ(大山俊輔)
まとめ
keep to の中心は、「決められた場所・範囲・方針から外れない」です。
- keep to the schedule:予定どおりに進める
- keep to the budget:予算内に収める
- keep to the rules:規則を守る
- keep to the subject:話題からそれない
- keep to the left/path:左側・道から外れない
stick to は「困難があっても変えずに続ける」、follow は「指示や規則に従う」という違いも押さえておきましょう。
ほかの英熟語・定型表現は、英熟語・定型表現のまとめ記事から確認できます。









