
go around は、「周りを回る・あちこち動く」だけでなく、うわさが「広まる」、物がみんなに「行き渡る」、人の家を「訪ねる」という意味でも使われます。
たとえば There’s enough food to go around. は、「全員に行き渡るだけの食べ物があります」。around の“ぐるっと周囲へ回る”感覚が分かると、多くの意味をばらばらに暗記せずに済みます。
この記事では、go around のコアイメージ、自然な語順と例文、イギリス英語の go round、get around・go about との違いまで解説します。
Contents
go aroundの基本的な意味
go around の中心には、「一か所にとどまらず、周囲を回りながら広がる」というイメージがあります。主な意味は次のとおりです。
- 周囲を回る・あちこち動く
- うわさ・病気・情報などが広まる
- 物がみんなに行き渡る
- 人の家を訪ねる
- go around doing で、あちこちで同じ行動をする
- We went around the lake.
私たちは湖の周りを回りました。 - A rumor is going around.
うわさが広まっています。 - There aren’t enough chairs to go around.
全員に行き渡るだけの椅子がありません。
しゅみすけ(大山俊輔)
なぜgo aroundで「広まる・行き渡る」になる?
go は「進む・動く」、around は「中心の周囲を回る・あちこちに」という感覚を加えます。
人が周囲を動けば「あちこち回る」。うわさが人から人へ回れば「広まる」。食べ物が集団の中を回れば「みんなに行き渡る」となります。

around 自体の詳しい感覚は、be-rize.comのaroundのコアイメージは「中心の周囲を回る」で図解しています。
意味1:周囲を回る・あちこち動く
物理的にある場所の周囲を移動したり、複数の場所を回ったりする用法です。
- We walked around the park before lunch.
昼食前に公園を歩いて回りました。 - The road goes around the mountain.
その道は山を回り込んでいます。 - He went around the room introducing himself.
彼は部屋を回って自己紹介しました。
この用法では、around の後ろに場所を置くことも、場所を省いて go around だけで使うこともできます。
意味2:うわさ・情報・病気が「広まる」
情報などが人から人へ回るイメージです。うわさだけでなく、風邪や動画、メッセージが広まる場合にも使えます。
- There’s a rumor going around the office.
社内でうわさが広まっています。 - Word went around that the store was closing.
その店が閉店するという話が広まりました。 - A nasty cold is going around at school.
学校でひどい風邪が流行っています。 - This video has been going around online.
この動画はネット上で広く出回っています。
「循環する・広まる」の類似表現との違いは、「循環する」は英語で?circulate・cycle・go aroundの違いも参考になります。
意味3:みんなに「行き渡る」
人の集団に物を順番に回し、全員が受け取れるかどうかを表します。enough to go around と not enough to go around が特によく使われます。
- There’s enough cake to go around.
全員に行き渡るだけのケーキがあります。 - Do we have enough copies to go around?
全員分のコピーがありますか。 - There weren’t enough seats to go around.
全員分の席がありませんでした。 - Jobs are limited, so there aren’t enough to go around.
仕事が限られているため、全員には行き渡りません。
to go around は、enough や not enough の後ろで「全員に行き渡るだけ」という意味を補います。
意味4:人の家を「訪ねる」
特にイギリス英語では、go around to+人の家 や go around to see+人 で、誰かの家を訪ねることを表します。
- We went around to Maya’s after dinner.
夕食後、マヤの家を訪ねました。 - I’ll go around and see my grandmother tomorrow.
明日、祖母の家を訪ねます。 - Why don’t you go around to his place?
彼の家に行ってみたら?
アメリカ英語の日常会話では、go over to someone’s place や stop by もよく使われます。
意味5:go around doing「やたらと〜して回る」
go around+動名詞 で、いろいろな場所や相手に対して同じ行動をすることを表します。無責任・迷惑・不用意な行動への批判を含むことがよくあります。
- You can’t go around blaming everyone else.
何でも人のせいにして回るのはよくありません。 - He goes around telling people he’s an expert.
彼は自分が専門家だとあちこちで言って回っています。 - Don’t go around sharing private information.
個人情報をあちこちで共有してはいけません。
around の後ろには不定詞ではなく、blaming・telling・sharing のような動名詞を置きます。
go aroundとgo roundの違い
go round は、特にイギリス英語で使われる形です。この記事で紹介した多くの場面で go around とほぼ同じ意味になります。
- There’s enough food to go round.
全員に行き渡るだけの食べ物があります。 - A rumor is going round.
うわさが広まっています。
アメリカ英語では go around が一般的です。どちらを見ても意味が分かるようにしておけば十分です。
go aroundと似た表現の違い
go aroundとget around
get around は「移動する・あちこちへ行ける」に加え、規則や問題を「うまく回避する」という意味でも使われます。go around は、実際に周囲を回ることや、情報・物が広まることが中心です。
- It’s easy to get around Tokyo by train.
東京は電車で移動しやすいです。 - A rumor is going around the office.
社内でうわさが広まっています。
go aroundとgo about
go about は「仕事や問題に、ある方法で取りかかる」という表現です。go around の「周囲を回る・広まる」とは意味が異なります。
- How should we go about this?
これはどう進めればいいですか。 - News is going around the office.
その話が社内に広まっています。
進め方を尋ねる表現は、go aboutの意味と使い方で詳しく解説しています。
go aroundとspread
spread は「広げる・広がる」を直接表す基本動詞です。go around は、人から人へ回っていく会話的なイメージを持ちます。
- The news spread quickly.
そのニュースはすぐに広まりました。 - A story is going around about him.
彼についての話が広まっています。
日本人が間違えやすいポイント
- enough to go around を一まとまりで覚える
- 「広まる」は自動詞なので、うわさなどを主語にする
- go around doing では動名詞を使う
- go around と get around を混同しない
- イギリス英語では go round も使われる
しゅみすけ(大山俊輔)
簡単な英語で言い換えるなら?
go around が出てこなくても、意味を直接伝えれば大丈夫です。
- Everyone is talking about the rumor.
みんながそのうわさについて話しています。 - We have enough for everyone.
全員分あります。 - A lot of people have this cold.
多くの人がこの風邪をひいています。 - We visited Maya at her house.
私たちはマヤの家を訪ねました。 - He tells everyone the same thing.
彼はみんなに同じことを言っています。
まとめ
go around のコアイメージは、「一か所にとどまらず、周囲を回りながら広がる」です。
- 周囲を回る・あちこち動く
- うわさ・情報・病気が広まる
- enough to go around で、全員に行き渡る
- 人の家を訪ねる
- go around doing で、あちこちで同じ行動をする
まずは A rumor is going around. と There’s enough to go around. の2文から使ってみてください。
ほかの実用的な句動詞は、英熟語・定型表現のまとめから確認できます。
goを使うほかの表現もまとめて確認したい方は、goを使った句動詞一覧をご覧ください。









