
「この手続き、どう進めればいいですか?」と英語で聞きたいとき、How should I go about it? という言い方がよく使われます。
go about は「始める」とだけ覚えると少し不十分です。ポイントは、仕事や問題にどのような方法・手順で取りかかるか。この記事では、go about の意味とニュアンス、go about doing の語順、自然な例文、go ahead などとの違いを解説します。
Contents
go aboutの基本的な意味
go about の中心的な意味は、「(仕事・問題などに)取りかかる」「対処を進める」です。特に、ただ開始するのではなく、ある方法で物事を進めるというニュアンスがあります。
- How should we go about this?
これはどう進めればいいでしょうか。 - She went about the task calmly.
彼女は落ち着いてその仕事に取りかかりました。
疑問文では「何をすべきか」よりも、「どういう手順で進めればよいか」を尋ねる表現として便利です。
しゅみすけ(大山俊輔)
なぜgo aboutで「取りかかる」になる?
go には「進む」、about には対象の周辺をめぐるような感覚があります。そこから、ある事柄について必要なポイントをたどりながら進む、つまり「その物事に取りかかり、手順を進める」という意味になります。

日本語訳を一語に固定せず、「どう取りかかる」「どう進める」「どのように対処する」と文脈に合わせると自然です。
go aboutの語順とよく使う形
1.go about+名詞
仕事・計画・問題などを名詞で続けます。
- He went about his work as usual.
彼はいつものように仕事を進めました。 - We need to go about the project carefully.
私たちはそのプロジェクトを慎重に進める必要があります。 - How should I go about the registration?
その登録はどのように進めればいいですか。
2.go about+doing
「〜することに取りかかる」「〜をどう進める」というときは、about の後ろに動名詞(動詞の-ing形)を置きます。
- How do I go about finding an apartment?
アパート探しはどのように進めればいいですか。 - She went about preparing for the interview.
彼女は面接の準備に取りかかりました。 - How should we go about solving this problem?
この問題はどう解決していけばよいでしょうか。
go about to find のように不定詞を続けるのは、ここで扱う意味では不自然です。go about finding とします。
3.go about it
話題がすでに分かっているときは、目的語を it にできます。
- What’s the best way to go about it?
それを進める一番よい方法は何ですか。 - I’m not sure how to go about it.
どう取りかかればよいか分かりません。
会話で特に便利な質問フレーズ
go about は、相手に手順や助言を求める質問でとても実用的です。
- How should we go about this?
これはどう進めましょうか。 - How do I go about applying for a visa?
ビザの申請はどう進めればいいですか。 - What’s the best way to go about it?
それを進める最善の方法は何ですか。
How do I go about doing …? は、初めて経験する手続きや作業について「まず何をすればいい?」と聞く場面にぴったりです。
場面別の自然な例文
仕事
- How should we go about contacting the client?
その顧客への連絡はどう進めましょうか。 - Let’s go about this one step at a time.
これは一つずつ順番に進めましょう。
海外旅行・手続き
- How do I go about changing my reservation?
予約の変更はどうすればいいですか。 - Who should I ask about how to go about getting a refund?
返金手続きの進め方は誰に聞けばいいですか。
日常生活・人間関係
- I don’t know how to go about telling her the truth.
彼女にどうやって本当のことを伝えればいいか分かりません。 - He went about fixing the kitchen by himself.
彼は一人でキッチンの修理に取りかかりました。
go aboutと似た表現の違い
go aboutとstart / begin
start / begin は「始める」という開始点に注目します。一方、go about は「どんな方法や手順で取りかかるか」に注目します。
- Let’s start the project.
プロジェクトを始めましょう。 - How should we go about the project?
プロジェクトはどう進めましょうか。
go aboutとdeal with
deal with は、問題・人・状況を「扱う、対処する」ことが中心です。go about は、対処の方法や進め方を意識させます。
- We need to deal with this complaint.
この苦情に対処する必要があります。 - How should we go about dealing with this complaint?
この苦情への対処はどう進めるべきでしょうか。
go aboutとgo ahead
go ahead は「先へ進む」「どうぞやってください」と、実行や許可を表します。go about は、実行するときの方法・手順です。
- Go ahead and call her.
どうぞ彼女に電話してください。 - How should I go about calling her?
彼女への電話はどう切り出せばいいでしょうか。
許可を表す go ahead の使い方は、go aheadの意味・使い方を解説した記事で詳しく紹介しています。
別の意味にも注意:うわさなどが広まる
特にイギリス英語では、うわさや話が go about すると「広まる」という意味になることがあります。
- A strange rumor is going about the office.
妙なうわさが社内に広まっています。
ただし、日常で自分から使いやすい中心用法は、この記事で扱った「取りかかる・進める」です。
日本人が間違えやすいポイント
- go about to do ではなく、go about doing とする
- 単なる「始める」ではなく、方法や手順を意識する
- go ahead(実行・許可)と混同しない
- go around(あちこち動く・回る)と機械的に置き換えない
しゅみすけ(大山俊輔)
難しければ簡単な英語で言い換えよう
go about がすぐ出てこなくても、次の簡単な表現で十分伝わります。
- How should we do this?
これはどうすればいいですか。 - What should I do first?
最初に何をすればいいですか。 - How can I start?
どう始めればいいですか。 - What steps do I need to take?
どのような手順が必要ですか。
まとめ
go about は「(仕事や問題に)取りかかる・対処を進める」という句動詞です。単に開始するのではなく、どのような方法・手順で進めるかに焦点があります。
- go about+名詞:How should we go about this?
- go about+doing:How do I go about finding a job?
- go about it:What’s the best way to go about it?
まずは How should we go about this? を、「これ、どう進めましょうか?」という一言として使ってみてください。
ほかの実用的な表現は、英熟語・定型表現のまとめから確認できます。
goを使うほかの表現もまとめて確認したい方は、goを使った句動詞一覧をご覧ください。









