
have a field day は、「絶好の機会を得て大いに楽しむ」「ここぞとばかりに好きなことをする」という英語イディオムです。実際の野原や運動会とは関係なく、記者が格好の話題を見つけたとき、子どもがお菓子を自由に選べるとき、批評家が欠点の多い作品を論評するときなどに使われます。
この記事では、have a field dayの意味、なぜこの意味になるのか、自然な語順、場面別の例文、enjoy oneselfやlive it upとの違いまで分かりやすく解説します。
Contents
have a field dayの意味
have a field dayの中心的な意味は、「好都合な状況を利用して、思う存分楽しむ・大いにやる」です。単に楽しいだけでなく、「その人にとって格好の材料や機会がたくさんある」という含みがあります。
- 大いに楽しむ:好きな物や活動を存分に楽しむ
- ここぞとばかりに腕を振るう:得意なことを思う存分する
- 格好の材料にする:記者・批評家・SNS利用者などが話題を盛んに扱う
The kids had a field day with the craft supplies.
子どもたちは工作用品を使って思う存分楽しみました。
The tabloids will have a field day with this story.
タブロイド紙はこの話を格好のネタにして大騒ぎするでしょう。
しゅみすけ(大山俊輔)
なぜfield dayがこの意味になるの?
field dayはもともと、軍隊が野外で訓練や演習を行う日を指しました。その後、学校の野外行事・運動会や、特別な活動を存分に行う日という意味でも使われるようになりました。そこから、普段以上に活動できる格好の機会という比喩的な意味が生まれています。
現代の会話でhave a field dayと言うと、多くの場合は比喩です。話し手は「材料が豊富で、その人たちが喜んで徹底的にやるだろう」とイメージしています。

基本の語順とよく使う形
have a field day
基本形は「主語+have+a field day」です。過去の出来事ならhad、未来の予想ならwill haveを使います。
We had a field day at the flea market.
私たちはフリーマーケットで掘り出し物探しを存分に楽しみました。
Fashion lovers will have a field day at this sale.
ファッション好きなら、このセールを思う存分楽しめるでしょう。
have a field day with+名詞
withの後ろには、楽しむ対象・格好の材料・自由に使えるものを置きます。「〜を使って好き放題に楽しむ」「〜を格好の材料にする」という形です。
My sister had a field day with my old photos.
姉は私の昔の写真を格好のネタにして大いに楽しみました。
Comedians had a field day with the politician’s mistake.
コメディアンたちはその政治家の失言を格好のネタにしました。
have a field day over+話題・出来事
overは「〜をめぐって」という感覚です。ニュース、スキャンダル、失敗などをめぐって盛り上がる場面で見られます。
Social media had a field day over the unusual product name.
SNSではその変わった商品名をめぐって大いに盛り上がりました。
場面別の自然な例文
日常・買い物
I had a field day in the bookstore’s clearance section.
書店の在庫処分コーナーで、私は掘り出し物探しを思う存分楽しみました。
Give Mia a box of beads, and she’ll have a field day.
ミアにビーズを一箱渡したら、大喜びで存分に楽しむよ。
仕事・メディア
The design team had a field day with the new color palette.
デザインチームは新しい配色を使って思う存分アイデアを広げました。
Reviewers had a field day pointing out the plot holes.
評論家たちは筋書きの矛盾をここぞとばかりに指摘しました。
恋愛・人間関係
My friends had a field day teasing me about my date.
友達は私のデートのことを、ここぞとばかりにからかいました。
My mother would have a field day planning our wedding.
母なら私たちの結婚式の計画を喜んで思う存分やるでしょう。
旅行・家庭
History fans will have a field day in this old town.
歴史好きなら、この古い町を存分に楽しめるでしょう。
The dog had a field day in the pile of fallen leaves.
犬は落ち葉の山で大はしゃぎしました。
楽しい意味にも、やや皮肉な意味にもなる
have a field dayは、純粋に楽しい場面にも使えます。一方、メディア・批評家・ライバルなどが、人の失敗やスキャンダルを格好の材料にする場面では、話し手のうんざりした気持ちや皮肉がにじみます。
The press had a field day when the private emails became public.
私的なメールが公開されると、報道各社は格好のネタとして大々的に扱いました。
この例は「報道陣が楽しい一日を過ごした」という好意的な説明ではありません。「材料を得て、徹底的に騒ぎ立てた」という批判的な響きがあります。
似た表現との違い
have a field dayとenjoy oneself
enjoy oneselfは、理由を限定せず「楽しく過ごす」という中立的な表現です。have a field dayには、格好の機会・豊富な材料を得て、いつも以上に存分に楽しむ感覚があります。
We enjoyed ourselves at the party.
私たちはパーティーを楽しみました。
The photographers had a field day at the costume party.
写真家たちは仮装パーティーで絶好の被写体を得て大いに楽しみました。
have a field dayとlive it up
live it upは、旅行・パーティー・豪華な食事などを「派手に、思い切り楽しむ」こと。have a field dayは、特定の機会や材料がその人の興味・仕事にぴったりで、存分に活動することです。
have a field dayとto one’s heart’s content
to one’s heart’s contentは「心ゆくまで」という副詞句で、readやeatなどさまざまな動詞を修飾できます。have a field dayはそれ自体がひとまとまりのイディオムで、「格好の機会」という背景まで含みます。
日本人が間違えやすいポイント
「野外で過ごす日」だけではない
fieldを見て「野原の日」と考えると、会話の意味を取り違えます。ニュース、買い物、趣味、批評など、屋内の場面でも普通に使われます。
aを忘れない
イディオムはhave a field dayです。通常、aを抜いたhave field dayとは言いません。
人を主語にする
「誰がその機会を喜んで利用するのか」を主語にします。物事そのものではなく、the kids、the media、critics、Iなどが主語になるのが基本です。
深刻な失敗を軽く扱わない
人の不幸や失敗について使うと、面白がっているように聞こえることがあります。自分が楽しむと言いたいだけならenjoy oneselfのほうが安全な場面もあります。
しゅみすけ(大山俊輔)
簡単な英語で言い換えるなら
have a field dayがすぐに出てこなくても、次の基本表現で十分に伝えられます。
- really enjoy it(それを本当に楽しむ)
- have a lot of fun(大いに楽しむ)
- be excited to use the opportunity(その機会を喜んで利用する)
- talk a lot about it(それについて盛んに話す)
The media will have a field day with this.
→ The media will talk about this a lot.
メディアはこれを盛んに取り上げるでしょう。
まとめ
have a field dayは、「絶好の機会や材料を得て、ここぞとばかりに楽しむ・思う存分やる」という表現です。have a field day with+材料、have a field day over+話題の形もよく使われます。
純粋な楽しさを表すこともあれば、メディアや批評家が失敗を格好のネタにするという皮肉な響きになることもあります。まずは、The kids had a field day with the art supplies. のような身近な一文から使ってみましょう。
ほかの表現も整理して学びたい方は、英熟語・定型表現のまとめもあわせてご覧ください。









