
juice upは、機械やシステムの「性能・出力を上げる」、計画や内容へ「力・勢いを加える」という意味のくだけた句動詞です。スマートフォンなどへ電力を入れる「充電する」の意味で使われることもあります。
juiceは飲み物の「ジュース」だけではなく、口語では「電力・活力・影響力」のような、物を動かすエネルギーも表します。juice upは、そのエネルギーを追加してもっとパワフルな状態にするイメージです。
Contents
juice upの意味は大きく3つ
1.機械・コンピューターの性能を上げる
エンジン、パソコン、設備などに部品・電力・設定を追加して、より強力にしたり速くしたりする使い方です。
- I added more memory to juice up my computer.
パソコンの性能を上げるために、メモリを増設しました。 - They juiced up the engine for the race.
彼らはレースに向けてエンジンの性能を高めました。 - This update should juice up the system.
このアップデートでシステムの性能が上がるはずです。
技術的な報告ではimprove performanceやincrease processing powerのほうが正確です。juice upは、性能アップを生き生きと伝えるカジュアルな言い方です。
2.企画・内容・活動に力や勢いを加える
物理的な機械だけでなく、プレゼン、広告、キャンペーン、物語などを、より力強く効果的にする意味でも使えます。
- We need fresh ideas to juice up the campaign.
キャンペーンに勢いをつけるには、新しいアイデアが必要です。 - A stronger opening would juice up the presentation.
もっと力強い導入にすれば、プレゼンに勢いが出るでしょう。 - They added a contest to juice up sales.
売上に弾みをつけるため、コンテストを追加しました。
ここでも「飾る」だけではなく、結果を生むエネルギーを足す感覚があります。
3.機器を充電する
電気をjuiceと呼ぶくだけた感覚から、スマートフォンやバッテリーを「充電する」という使い方もあります。
- I need to juice up my phone before we leave.
出発前にスマホを充電しないと。 - Can I juice up my laptop here?
ここでノートパソコンを充電してもいいですか。
ただし、誰にでも明確で無難なのはcharge my phoneです。juice upは遊び心のある口語として理解しておけば十分です。
しゅみすけ(大山俊輔)
語順:juice it upが基本
juice upは目的語を間に置ける分離型の句動詞です。名詞は前後どちらにも置けますが、it・themなどの代名詞は必ず間に置きます。
- juice up the computer 〇
- juice the computer up 〇
- juice it up 〇
- juice up it ×
会話では次の形をまとめて覚えると便利です。
- Let’s juice it up.
もっとパワーアップさせよう。 - We juiced it up a little.
少しパワーアップさせました。 - How can we juice this up?
どうすればこれにもっと勢いをつけられますか。
juiced upの意味と注意点
juiced upは、「パワーアップした」「元気・興奮でいっぱいの」という状態を表せます。
- The new computer is fully juiced up.
新しいパソコンは十分に強化されています。 - The crowd was juiced up before the game.
観客は試合前から大いに盛り上がっていました。
一方で、文脈によっては薬物やステロイドなどで能力を高めたという否定的な意味になることがあります。
- The athlete was accused of being juiced up.
その選手は薬物で能力を高めていたと疑われました。
人についてjuiced upと言うときは、単なる「元気」なのか、薬物を示唆しているのかを文脈で判断する必要があります。自分で「元気いっぱい」と言いたいだけならenergizedやexcitedのほうが安全です。
juiceとupから意味を理解する
口語のjuiceには、電気・活力・影響力など、何かを動かす「力」という感覚があります。upは、量・程度・機能を上の状態へ持っていく方向を加えます。
つまりjuice upは、単に物を変えるのではなく、動かすための力を追加してレベルを上げる表現です。

場面別の自然な例文
仕事・プレゼン
- Let’s add a customer story to juice up the presentation.
プレゼンに勢いをつけるため、お客様の事例を入れましょう。 - The team juiced up the proposal with stronger data.
チームはより説得力のあるデータで提案を強化しました。 - We need something to juice up engagement.
反応をもっと高めるための何かが必要です。
コンピューター・機械
- A new battery could juice up this old laptop.
新しいバッテリーで、この古いノートパソコンを元気にできるかもしれません。 - They juiced the motor up for better acceleration.
加速をよくするために、モーターを強化しました。
日常生活
- Let me juice up my phone for ten minutes.
10分だけスマホを充電させて。 - Upbeat music juiced up the party.
明るい音楽でパーティーが盛り上がりました。
jazz up・boost・beef upとの違い
| 表現 | 中心的な意味 | よく合う対象 |
|---|---|---|
| juice up | 力・性能・勢いを加える | 機械、企画、活動、充電 |
| jazz up | 華やかに・面白くする | 服、部屋、文章、プレゼンの見せ方 |
| boost | 数値・効果・量を高める | 売上、士気、性能、免疫、信頼 |
| beef up | 中身・人員・安全性を強化する | 警備、チーム、予算、内容 |
juice upはエネルギーを注ぐ比喩、jazz upは魅力や彩りを足す比喩です。たとえばプレゼンのデザインを華やかにするならjazz up、説得力や勢いを強めるならjuice upが合います。
jazz upの意味・語順・類似表現との違いは、別の記事で詳しく解説しています。
しゅみすけ(大山俊輔)
日本人が間違えやすいポイント
飲み物のジュースを加える意味とは限らない
料理で実際に果汁を加える文脈を除き、句動詞のjuice upは比喩的な「力を加える」が基本です。画像や文脈から判断しましょう。
juice up itとは言わない
代名詞はjuice it upの語順です。ほかの分離型句動詞と同じく、itをupの後ろへ置かないようにします。
フォーマルな技術文書には口語的
juice upは生き生きした口語です。仕様書や正式な報告書なら、upgrade、improve、increase、enhanceなど、変化を正確に表す動詞が適しています。
簡単な英語で言い換えるなら
- make it more powerful
もっと強力にする - make it work better
もっとよく動くようにする - improve the performance
性能を改善する - give it more energy
もっと勢いを与える - charge my phone
スマホを充電する - make the presentation more effective
プレゼンをもっと効果的にする
まとめ
- juice up=機械の性能を上げる・物事に力や勢いを加える
- くだけて、スマホなどを「充電する」の意味でも使う
- 代名詞はjuice it upの語順
- juiced upは元気・興奮を表す一方、薬物使用を示す場合がある
- jazz upは華やかさ、juice upはパワーや勢いを加える
- 簡単に言うならmake it more powerfulやmake it work better
まずはWe need to juice it up.(もっと勢いをつける必要があります)をひとかたまりで覚えると、企画や改善の会話に応用できます。
ほかの句動詞も意味・語順・ニュアンスまで学びたい方は、英熟語・定型表現のまとめもご覧ください。









