let upの意味は?「弱まる・手を緩める」の使い方とease upとの違い

let upの意味・使い方・似た表現との違いを示すアイキャッチ画像

let upは、続いていた雨・痛み・圧力・忙しさなどが「弱まる」「和らぐ」「手加減する」という意味の句動詞です。

The rain finally let up.
雨がようやく弱まりました。

My headache hasn’t let up all day.
頭痛が一日中ずっと治まりません。

Don’t let up now. We’re almost there.
今、気を緩めないで。もう少しです。

天気にも人の行動にも使えるため、日本語訳を一つに固定するより、続いていた強い状態が少し緩むという共通感覚で理解すると使いやすくなります。

let upの基本的な意味

let up・ease up・ease off・die downのニュアンスの違いを比較する図解

雨・雪・風などが弱まる

悪天候が続いたあと、その強さが落ちる場面でよく使います。完全に止んだとは限らず、まずは勢いが弱くなったという意味です。

Let’s leave when the rain lets up.
雨が弱くなったら出発しましょう。

The snow didn’t let up until midnight.
雪は真夜中まで弱まりませんでした。

The wind seems to be letting up.
風が弱まってきたようです。

痛み・音・問題などが和らぐ

長く続いている不快な状態が弱くなるときにも使えます。特に否定文のwon’t let uphasn’t let upは「なかなか治まらない」という実感を表します。

The pain let up after I took the medicine.
薬を飲んだあと、痛みが和らぎました。

The noise from upstairs never lets up.
上の階からの騒音が少しも収まりません。

Work has finally let up a little.
仕事の忙しさがようやく少し落ち着きました。

人が圧力を弱める・手加減する

人が追及、攻撃、努力などの強さを落とす意味でも使います。単独のDon’t let up.なら「気を抜かないで」「その調子で続けて」という励ましになります。

The reporter wouldn’t let up with the questions.
記者は質問の追及を緩めようとしませんでした。

She kept practicing and never let up.
彼女は気を緩めず練習を続けました。

Let up on him. He’s doing his best.
彼への追及を少し緩めてください。彼も精いっぱいやっています。

しゅみすけ(大山俊輔)

The rain stopped.なら「雨が止んだ」、The rain let up.なら「雨脚が弱まった」です。let upは、完全にゼロにならなくても使えます。

なぜlet upで「弱まる」になる?

letには「そのまま〜させる・許す」、upには動きが上へ抜け、圧力や締め付けから解放される感覚があります。

強く押さえつけていた力を少し解放する、と考えると、雨・痛み・圧力などの強さが緩む意味につながります。ここでのupは「増える」ではありません。

  • 激しい雨の力が緩む → 雨が弱まる
  • 痛みの締め付けが緩む → 痛みが和らぐ
  • 人から加える圧力が緩む → 手加減する
  • 努力の強さが緩む → 気を抜く

let upの語順と文法

基本は自動詞:A lets up

雨や痛みなど、弱まるものを主語に置きます。

  • The rain let up. 雨が弱まりました。
  • The pain is letting up. 痛みが和らいできています。
  • Things haven’t let up. 状況はまだ落ち着いていません。

letは現在形・過去形・過去分詞がすべてletです。時制は周囲の語や助動詞で判断します。

人への圧力を緩める:let up on+人・物事

let up on Aは「Aへの圧力・要求・取り組みを弱める」です。

The coach finally let up on the players.
コーチはようやく選手への厳しい要求を緩めました。

We can’t let up on safety checks.
安全確認を緩めるわけにはいきません。

Could you let up on the criticism?
批判を少し控えてもらえますか。

よく使う否定形

  • It won’t let up. 一向に弱まりません。
  • It hasn’t let up. まだ治まっていません。
  • never let up 決して手を緩めない
  • without letting up 手を緩めずに

It’s been raining for hours, and it still hasn’t let up.
何時間も雨が降っていて、まだ弱まっていません。

会話で自然に使える例文

海外旅行・外出

We’ll wait here until the storm lets up.
嵐が弱まるまで、ここで待ちましょう。

Has the rain let up enough to walk to the station?
駅まで歩けるくらい雨は弱まりましたか。

仕事

My workload usually lets up after the end of the month.
私の仕事量は、たいてい月末を過ぎると落ち着きます。

Don’t let up on the follow-up just because the meeting went well.
会議がうまくいったからといって、その後のフォローを緩めないでください。

家庭・暮らし

The baby’s cough seems to be letting up.
赤ちゃんのせきが治まってきたようです。

The construction noise finally let up around six.
工事の音は6時ごろようやく静かになりました。

人間関係

My parents won’t let up about my career plans.
両親は私の進路についてずっと口を出してきます。

I wish he’d let up on the jokes for a minute.
彼が少しの間、冗談を控えてくれたらと思います。

let up・ease up・ease off・die downの違い

表現 中心的な感覚 自然な対象
let up 続いていた強さや圧力が緩む 雨、痛み、忙しさ、追及
ease up 人が力・速度・態度を緩める 仕事、運転、批判、運動
ease off 強さ・量を徐々に減らす アクセル、薬、圧力、雨
die down 騒ぎや自然現象が次第に静まる 音、風、炎、興奮、議論

let upとease up

let upは雨や痛みのように状態自体が弱まる場合に自然です。ease upは人に「少し力を抜いて」「厳しくしすぎないで」と促す場合によく使います。

The rain is letting up.
雨が弱まっています。

Ease up. You’re working too hard.
少し力を抜いて。働きすぎです。

ease upの意味・使い方とlet upとの違いもあわせて確認できます。

let upとdie down

die downは音、風、騒ぎ、興奮などが「次第に静まっていく」過程を強く感じさせます。let upは、弱まったという変化をより会話的に伝えます。

The wind let up enough for us to leave.
出発できる程度に風が弱まりました。

The applause slowly died down.
拍手が徐々に静まりました。

詳しい使い分けはdie downの意味・使い方でも解説しています。

日本人が間違えやすいポイント

let it upとは言わない

雨が弱まると言いたいときはThe rain let up.またはIt let up.です。通常、letとupの間にitを入れてlet it upとはしません。

「止まる」と決めつけない

let upは「完全に止まる」ではなく「強さが緩む」です。

  • The rain stopped. 雨が止んだ。
  • The rain let up. 雨が弱まった。

let goと混同しない

let go (of A)は「Aから手を離す・執着を手放す」、let upは「強さが弱まる・手を緩める」です。

Let go of my arm.
私の腕を離してください。

The pain in my arm finally let up.
腕の痛みがようやく和らぎました。

let goの語順や意味はlet go (of)の専門記事で確認できます。

しゅみすけ(大山俊輔)

let upがすぐ出てこなければ、The rain is getting weaker.やThe pain is getting better.で十分に伝わります。何がどう変化しているかを基本語で説明しましょう。

簡単な英語で言い換えるなら?

伝えたいこと 簡単な言い換え
雨が弱まった The rain got weaker.
痛みが和らいだ The pain got better.
仕事が落ち着いた I’m not as busy now.
手加減して Don’t be so hard on me.
気を緩めないで Keep going.

句動詞を思い出せなくても、get weaker / get better / not as busy / keep goingのような中学英語で状況を具体的に描けば、会話は止まりません。

関連表現

まとめ

let upは、続いていた雨・痛み・圧力・忙しさなどの強さが弱まる、または人が手を緩めることを表します。

  • The rain let up. 雨が弱まった。
  • The pain hasn’t let up. 痛みがまだ治まらない。
  • Don’t let up. 気を緩めないで。
  • Let up on him. 彼への追及を緩めて。

中心にあるのは「強く続いていた状態の圧力が緩む」という感覚です。完全に止まったと言いたいならstop、静かになっていく過程ならdie down、人が意識的に力を抜くならease upも選択肢になります。

この記事を書いた人
しゅみすけ(大山俊輔)

b わたしの英会話および英語コーチングGRIT/be:RIZE代表。米国MBA取得、外資系企業4社での勤務経験を持ち、これまで多くの大人の英語学習を支援。日本語と英語の処理構造の違いに着目した「英語OS」の考え方をもとに、独学で伸び悩む人の学び直しをサポートしています。

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