
look down on は「〜を見下す」「〜を自分より劣っていると思う」という意味です。単に相手が嫌いなのではなく、自分を上、相手を下に置いて価値・能力・地位が低いと判断する態度を表します。
意味:〜を見下す、〜を軽く見る
例:Don’t look down on people because of their jobs.
(職業を理由に人を見下してはいけません)
look・down・on が並ぶため、「下を見る」という物理的な動作と混同しやすい表現です。また、despise、underestimate、look down at とは意味が異なります。
この記事では、なぜ「見下す」になるのか、自然な語順、受動態、類似表現との違い、日常・仕事・人間関係で使える例文を詳しく解説します。
Contents
look down onの意味は「〜を見下す」
look down on someone は、その人を自分より価値・能力・教養・社会的地位などが低いと考え、対等に扱わないことです。
(彼女は大学へ行かなかった人を見下しています)
He looked down on his younger coworkers.
(彼は年下の同僚を見下していました)
I hate being looked down on.
(見下されるのは嫌です)
They shouldn’t look down on manual work.
(彼らは肉体労働を軽く見るべきではありません)
相手を直接侮辱する発言がなくても、話し方、表情、扱い方から「自分のほうが上だ」という態度が伝わる場合に使えます。
しゅみすけ(大山俊輔)
なぜlook down onで「見下す」になる?
この表現には、上下方向と社会的・心理的な評価を結び付ける比喩があります。
down:下の方向へ
on:視線や態度が向かう対象
↓
look down on:相手を下に置いて見る
実際に高い場所から見ている必要はありません。心の中で相手を「自分より下」と位置付けることが意味の中心です。
英語では「上」が尊敬や高い評価、「下」が低い評価と結び付く表現が多くあります。反対の look up to は、相手を仰ぎ見るイメージから「〜を尊敬する」という意味になります。
look down onとlook up toの違い

この2つは上下の方向も、評価の方向も反対です。
相手を自分より下に見る → 見下す
She looks down on him.
(彼女は彼を見下しています)
look up to + 人
相手を自分より上に見る → 尊敬する
She looks up to him.
(彼女は彼を尊敬しています)
look down on の最後は on、look up to の最後は to です。方向だけを入れ替えて look up on としないようにしましょう。
look down onの語順と形
look down on + 人・集団・物事
on の後ろに、見下す対象を置きます。
(専業で子育てをする親を見下す人もいます)
He looks down on popular culture.
(彼は大衆文化を低く見ています)
Never look down on someone who is still learning.
(まだ学んでいる途中の人を決して見下してはいけません)
人だけでなく、職業、学歴、趣味、地域、文化、仕事の種類などを低く評価する場合にも使えます。
代名詞はonの後ろ
(彼女は私を見下しています)
Why do they look down on us?
(なぜ彼らは私たちを見下すのですか)
look down on は一まとまりで覚えますが、目的語は必ず最後の on の後ろです。
○ She looks down on me.
be looked down on:見下される
受動態も非常によく使われます。
(見下されたくありません)
Workers in that field were once looked down on.
(その分野の労働者は、かつて見下されていました)
She felt looked down on because of her accent.
(彼女は訛りのせいで見下されていると感じました)
句動詞全体を受動態にするので、on は残ります。be looked down だけにしないことがポイントです。
look down upon:やや硬い形
look down upon も同じ意味です。upon は on より文章的・改まった響きがあります。
(そのような行為は、かつて軽蔑されていました)
日常会話では通常 look down on が自然です。
look down onとlook down atの違い
ここは特に間違えやすいところです。
look down on:人や物事を見下す
(彼は自分よりお金のない人を見下しています)
心理的な評価を表します。
look down at:物理的に下にあるものを見る
(彼女は自分の靴へ視線を落としました)
We looked down at the city from the plane.
(私たちは飛行機から街を見下ろしました)
こちらは実際の視線の方向です。ただし、人に対して look down at someone と言うと「高い位置からその人を見下ろす」という物理的な意味になります。
(彼はその子どもを見下ろしました)
He looked down on the child.
(彼はその子どもを見下していました)
at と on の違いで、身体的な視線か、心理的な軽視かが変わります。
despise・underestimate・patronizeとの違い
despise:強く嫌い、軽蔑する
despise は、相手や行為を強く嫌い、尊敬する価値がないと感じる強い動詞です。look down on は「自分より下だと見る」という優越感に焦点があります。
(私は彼の不誠実さを軽蔑しています)
He looks down on people who work for him.
(彼は自分の部下を見下しています)
「軽蔑する」の表現全体を比較したい方は「despise・look down on・have contempt forの違い」も参考にしてください。
underestimate:能力や難しさを実際より低く見積もる
underestimate は「過小評価する」です。見下す態度がなくても使えます。
(彼女を甘く見ないで。優秀な交渉人です)
He looks down on her because she’s young.
(彼は彼女が若いという理由で見下しています)
前者は能力の見積もり、後者は人に対する上下意識です。
patronize:上から目線で子ども扱いする
patronize は、相手が分からない・できないと決めつけ、親切そうにしながら上から接することです。
(子ども扱いしないでください。状況は理解しています)
look down on は内心の評価や一般的な態度、patronize は実際の話し方・扱い方に焦点を当てやすい違いがあります。
場面別の自然な例文
職場
(よい管理職は若手社員を決して見下しません)
I felt like my client was looking down on me.
(顧客が私を見下しているように感じました)
She doesn’t look down on anyone, regardless of their position.
(彼女は立場にかかわらず、誰のことも見下しません)
He was looked down on until his idea became successful.
(彼は自分のアイデアが成功するまで軽く見られていました)
恋愛・人間関係
(私を見下す人とは一緒にいられません)
She never made me feel looked down on.
(彼女は私が見下されていると感じさせることはありませんでした)
Do you think he looks down on my family?
(彼は私の家族を見下していると思いますか)
学習・文化
(間違えるからといって初心者を見下してはいけません)
We shouldn’t look down on another culture just because it’s different.
(違うというだけで別の文化を見下すべきではありません)
Some learners look down on simple English, but clarity matters most.
(簡単な英語を軽く見る学習者もいますが、最も大切なのは明確さです)
社会・暮らし
(まっとうな仕事なら、どんな仕事も見下されるべきではありません)
People used to look down on working from home.
(以前は在宅勤務を軽く見る人がいました)
She was looked down on because of where she came from.
(彼女は出身地を理由に見下されました)
よくある間違い
onを落とさない
○ He looks down on me.
「見下す」は look down on で一まとまりです。
物理的に下を見るならatを使う
○ She looked down at the floor.
床へ視線を落としただけなら at です。on では、床を価値の低いものとして扱うような不自然な意味に聞こえます。
見下される側を主語にするなら受動態
○ I am looked down on by them.
(私は彼らに見下されています)
軽い「嫌い」に使わない
look down on は、人や物事を低く評価する否定的な表現です。「彼の服が好みではない」程度なら I don’t like his clothes. で十分です。
中学英語での簡単な言い換え
look down on が出てこないときは、「尊敬していない」「自分のほうが上だと思っている」と説明できます。
(彼女は彼を尊敬していません)
He thinks he is better than everyone else.
(彼は自分がほかの誰よりも優れていると思っています)
They treat me like I’m not important.
(彼らは私を重要でない人のように扱います)
He thinks my job is not important.
(彼は私の仕事を重要でないと思っています)
She doesn’t treat us as equals.
(彼女は私たちを対等に扱いません)
感情そのものより、相手がどう考え、どう扱うかを具体的に言えば十分伝わります。
しゅみすけ(大山俊輔)
関連表現
- look up to:〜を尊敬する
- despise:〜を強く嫌い、軽蔑する
- have no respect for:〜を尊敬していない
- underestimate:〜を過小評価する
- patronize:〜を上から目線で扱う
- treat someone as an equal:人を対等に扱う
- think highly of:〜を高く評価する
- look at:〜に視線を向ける
物理的に視線を向ける基本表現は「look atの意味とsee・watchとの違い」、人を尊敬する表現は「respect・look up to・admireの違い」もご覧ください。
英熟語全体を整理したい方は「英熟語・句動詞・イディオムの違いと覚え方」も参考になります。
まとめ
look down on は「〜を見下す」「〜を自分より劣っていると思う」という意味です。相手を単に嫌うのではなく、自分を上、相手を下に置く優越的な態度を表します。
実際に下を見るなら look down at、能力を低く見積もるなら underestimate、強く軽蔑するなら despise と使い分けましょう。反対の look up to とセットにすると、上下のイメージから覚えやすくなります。
まずは Don’t look down on others.(他人を見下してはいけません)と、I don’t want to be looked down on.(見下されたくありません)の2つを使えるようにしてみてください。









