
会議で「次の議題へ進みましょう」と言うときも、別れた相手を忘れて「前へ進む」と言うときも、英語ではmove onがよく使われます。ただし、次の対象にはto、離れる対象にはfromを使うのがポイントです。
Contents
move onの意味は?最初に結論
move onの中心的な意味は「今いる場所・話題・段階・過去にとどまらず、次へ進む」です。代表的な使い方は次の3つです。
- その場を離れて先へ進む:After lunch, we moved on.(昼食後、私たちは先へ進みました)
- 次の話題・仕事・段階へ移る:Let’s move on to the next item.(次の項目へ進みましょう)
- 過去を受け入れて気持ちを切り替える:It took her months to move on.(彼女が気持ちを切り替えるまで数か月かかりました)
しゅみすけ(大山俊輔)
move+onから意味を理解する
moveは「位置や状態を変える」、onは「その先へ続いていく」という感覚です。合わせると、「一つの地点で止まらず、その先へ動く」となります。物理的な移動だけでなく、話題、仕事、関係、感情などの抽象的な場面へ自然に広がります。
ネイティブが感じるニュアンスは、過去を消すことよりも、区切りをつけて現在の行動を前へ進めることです。そのため、失恋した人に Just move on. と言うと「もう忘れなよ」と突き放す響きになる場合があります。

move on toとmove on fromの使い分け
move on to+次の対象
move on to Aは「次はAへ進む」です。会議、授業、作業、職歴などでよく使います。
- Let’s move on to the budget.(予算の話へ移りましょう)
- Once you finish this exercise, move on to page 20.(この練習が終わったら20ページへ進んでください)
- She moved on to a management role.(彼女は管理職へ移りました)
move on from+離れる対象
move on from Aは「Aを過去のものとして、そこから前へ進む」です。失敗、別れ、古い仕事、議論など、離れる起点を示します。
- We need to move on from this mistake.(この失敗を引きずらず、先へ進む必要があります)
- He has finally moved on from his previous relationship.(彼はようやく以前の恋愛から立ち直りました)
- It is time to move on from that old system.(その古い仕組みから移行するときです)
自動詞なので、目的語を直接置かない
move onは基本的に自動詞です。したがって、move on the next topic のように目的語を直接続けず、move on to the next topicと言います。
- ○ Let’s move on.
- ○ Let’s move on to the next topic.
- × Let’s move on the next topic.
分離可能な他動詞ではないため、move it onを「それから気持ちを切り替える」という意味では通常使いません。move on from itなら自然です。
しゅみすけ(大山俊輔)
よく使われる形とコロケーション
- move on to the next topic / item / question:次の話題・項目・質問へ進む
- move on to a new job / role / project:新しい仕事・役職・計画へ移る
- move on from the past / a breakup / a mistake:過去・別れ・失敗を乗り越える
- be ready to move on:前へ進む準備ができている
- It’s time to move on.:もう次へ進むときだ
活用は move on – moved on – moved on – moving on です。完了形の have moved on は「すでに気持ちを切り替えた」「もう次の段階にいる」という結果を強調します。
場面別の自然な例文
仕事・会議
We’re running short of time, so let’s move on.
時間がなくなってきたので、次へ進みましょう。
Can we move on to the hiring plan?
採用計画の話へ移ってもいいですか。
恋愛・人間関係
I still miss him, but I’m trying to move on.
今でも彼が恋しいですが、前へ進もうとしています。
She realized he had already moved on.
彼女は、彼がすでに気持ちを切り替えていたと気づきました。
旅行・日常
We took a few photos and moved on to the next village.
私たちは写真を何枚か撮って、次の村へ向かいました。
The guard asked the crowd to move on.
警備員は群衆に立ち止まらず進むよう求めました。
move on・move along・get overの違い
- move on:区切りをつけて次の場所・話題・段階へ進む
- move along:道や流れに沿って先へ進む。その場を空けるよう促す場合もある
- get over:病気、衝撃、別れなどから回復する
I’ve moved on. は「私は今、次へ進んでいる/もう次へ進んだ」という選択や状態に焦点があります。I’ve gotten over it. は「それによる痛みや影響から回復した」に焦点があります。
日本人が間違えやすいポイント
- 「次の議題へ」は move on to。toを抜かさない
- 「過去から前へ」は move on from。離れる対象にはfrom
- Move on! は文脈によって「立ち止まらないで」「もう忘れなよ」と強く聞こえる
- 恋愛の He moved on. は、単に移動したのではなく「気持ちを切り替えた/新しい相手へ進んだ」ことが多い
しゅみすけ式:move onが出てこなかったら?
難しい一語に置き換えず、「何を終えて、次に何をするか」を直接言えば伝わります。
- 次の話題へ:Let’s talk about the next topic.(次の話題について話しましょう)
- 次の作業へ:We finished this. Let’s do the next thing.(これは終わりました。次をやりましょう)
- 過去から前へ:I want to stop thinking about the past and start again.(過去について考えるのをやめて、やり直したいです)
- その場を離れる:Let’s leave here and go to the next place.(ここを出て、次の場所へ行きましょう)
関連表現
まとめ
move onは「今いるところに区切りをつけ、その先へ進む」が中心です。次の話題・段階にはmove on to、過去・問題など離れる起点にはmove on fromを使います。目的語を直接はさまず、move on from itの語順で覚えましょう。
moveの句動詞をまとめて学ぶ:moveを使った句動詞一覧|意味・使い方・語順を整理









