
snap upは、人気商品や限られた機会などを、ほかの人に取られる前に「すぐ買う」「素早く手に入れる」という意味の句動詞です。
ただ買うだけのbuyと違い、「これは逃せない」と判断して素早く確保するニュアンスがあります。セール品、限定チケット、人気物件のほか、人材や会社を獲得する場面でも使われます。
この記事では、snapとupから意味をつかむ考え方、snap A up/snap up Aの語順、代名詞の位置、よく使われる受動態、buy・grabとの違い、簡単な言い換えまで例文で解説します。
Contents
snap upの意味を最初に確認
snap upの中心的な意味は、「魅力的なものを、なくなる前に素早く買う・手に入れる」です。
- セール品や限定品をすぐ買う
- チケットや予約枠を素早く押さえる
- 優秀な人材や有望な会社を獲得する
I snapped up the last pair in my size.
自分のサイズの最後の一足をすぐに買いました。
Fans snapped up all the tickets in minutes.
ファンが数分ですべてのチケットを買い求めました。
The company snapped up a talented designer.
その会社は優秀なデザイナーを素早く獲得しました。
しゅみすけ(大山俊輔)
snap+upから意味の仕組みを理解する
snapには、パチンと音を立てる、素早く動く・つかむという感覚があります。upには、対象を取り上げて自分の側へ確保し、動作を完了させる感覚があります。
二つが合わさると、「パッと手を伸ばし、逃さず確保する」というイメージになります。実際に手でつかむとは限らず、オンラインで商品を買う、チケットを予約する、企業が人材を採用するといった場面にも広がります。

snap upの語順|代名詞はsnap it up
snap upは目的語を取る他動詞型で、目的語が名詞なら次の二つの語順を使えます。
- snap A up:Aを素早く手に入れる
- snap up A:Aを素早く手に入れる
She snapped the bargain up immediately.
彼女はそのお買い得品をすぐに買いました。
Investors snapped up the new shares.
投資家たちは新株をすぐに買い求めました。
ただし、目的語がit・themなどの代名詞なら、動詞とupの間に置きます。
If you like it, snap it up.
気に入ったなら、なくなる前に買っておきましょう。
These seats are cheap. Let’s snap them up.
この席は安いね。すぐ押さえよう。
snap up itではなく、snap it upと覚えましょう。
be snapped up|受動態もよく使われる
人気商品やチケットが「すぐに売れる・買われる」と説明するときは、be snapped upがよく使われます。
The limited-edition bags were snapped up on the first day.
限定バッグは初日にすぐ売り切れました。
Good apartments in this area are snapped up quickly.
この地域の良い物件はすぐに借り手・買い手がつきます。
The early-bird tickets have already been snapped up.
早割チケットはすでに売り切れています。
売り手側から在庫がなくなった事実を述べるsell outに対し、be snapped upは買い手が素早く確保した結果に焦点があります。
買い物・仕事で使える自然な例文
買い物・旅行
I snapped up this coat when it went on sale.
このコートがセールになったとき、すぐに買いました。
We snapped up two cheap flights to Seoul.
ソウル行きの安い航空券を2席すぐに押さえました。
Holiday packages tend to be snapped up early.
休暇用の旅行商品は早めに売れてしまう傾向があります。
仕事・人材
Competitors are trying to snap up experienced engineers.
競合他社は経験豊富なエンジニアを獲得しようとしています。
A larger company snapped up the startup.
大手企業がそのスタートアップをすばやく買収しました。
She was snapped up by a major agency after graduation.
彼女は卒業後すぐに大手エージェンシーに採用されました。
snap upとbuy・grab・stock up onの違い
buy:単に「買う」
buyは購入という事実を表す最も一般的な語です。競争や急ぐニュアンスは必要ありません。
I bought a new jacket.
新しいジャケットを買いました。
snap up:好機を逃さず素早く確保する
I snapped up the jacket before it sold out.
売り切れる前に、そのジャケットをすぐ買いました。
grab:口語的に「さっと取る・買う」
grabも会話で「さっと買う」に使えますが、必ずしも希少性や競争を強調しません。
I’ll grab some coffee on the way.
途中でコーヒーを買っていきます。
stock up on:後に備えて買いだめする
stock up onは、必要な量を今後に備えて蓄える表現です。snap upのような「魅力的な一品を素早く確保する」とは焦点が違います。
We stocked up on water before the storm.
嵐の前に水を買いだめしました。
日本人が間違えやすいポイント
snap upは「衝動買いする」とは限らない
素早く買いますが、深く考えず買うとは限りません。「衝動買いする」ならbuy something on impulseがより明確です。snap upは、価値や希少性を見抜いて素早く確保する場面にも使えます。
人や会社を目的語にできる
商品だけでなく、優秀な人材を採用する、企業を買収するという意味でも使えます。ただし、人については「商品扱い」のように響かないよう、採用・ビジネスの文脈で使います。
「早くしなさい」のSnap it up!とは区別する
Snap it up!は文脈によって「急いで!」という命令表現にもなります。買い物のsnap it upは、前後の文脈に商品やチケットがあり「それを素早く買う」の意味になります。
snap upが出てこなかったら?簡単な英語で言い換える
句動詞を思い出せなくても、何をしたかを中学英語で直接伝えれば十分です。
- I bought it before it sold out.
売り切れる前に買いました。 - I bought it right away.
すぐに買いました。 - We got the last two tickets.
最後の2枚のチケットを取れました。 - The company hired her quickly.
会社は彼女をすぐに採用しました。
しゅみすけ(大山俊輔)
まとめ
snap upは、魅力的な商品・チケット・機会・人材などを、ほかの人に取られる前に素早く買う・手に入れる句動詞です。
- 基本語順:snap A up/snap up A
- 代名詞:snap it up/snap them up
- 受動態:be snapped up(すぐ買われる・獲得される)
- buyよりも「逃さず素早く確保する」ニュアンスが強い
表現が出てこないときは、I bought it right away.やI bought it before it sold out.と言い換えましょう。
買い物とお金に関する表現をまとめて学びたい方は、買い物・お金で使う句動詞30選もあわせてご覧ください。句動詞や定型表現を体系的に確認するなら、英熟語・定型表現のまとめも便利です。









