
propose a toast to … は「〜に乾杯を提案する」「〜を祝って乾杯の音頭を取る」という意味です。結婚式、送別会、記念パーティー、仕事上の祝賀会などで、誰かをたたえたり、成功や未来を願ったりするときに使われます。
ここでの propose は「結婚を申し込む」ではなく「正式に提案する」、toast はパンの「トースト」ではなく「祝意を込めた乾杯・乾杯の言葉」です。実際には I’d like to propose a toast to … の形が特によく使われます。
- 意味:〜に乾杯を提案する、〜を祝って乾杯の音頭を取る
- 場面:結婚式、送別会、祝賀会、記念日など
- 定番:I’d like to propose a toast to …
- to の後ろ:祝う人・組織・成功・未来など
- 短く言うなら:Here’s to …!
Contents
propose a toast toの意味とニュアンス
propose a toast to A は、出席者に対して「Aを祝って、みんなで杯を上げましょう」と呼びかける表現です。日本語の「乾杯の音頭を取る」に近く、単にグラスを合わせるだけでなく、短い言葉を添えて場の全員を乾杯へ導くニュアンスがあります。
I’d like to propose a toast to the happy couple.
新郎新婦のお二人に乾杯したいと思います。
May I propose a toast to our team’s success?
私たちのチームの成功を祝して乾杯させていただけますか。
He proposed a toast to his parents on their 40th anniversary.
彼は両親の結婚40周年に、二人を祝って乾杯の音頭を取りました。
英語の直訳は「乾杯を提案する」ですが、日本語では場面に合わせて「〜に乾杯しましょう」「〜を祝して乾杯」「乾杯の音頭を取る」と訳すと自然です。
単語からニュアンスを理解する
proposeは「改まった形で案を出す」
propose には「提案する」という意味があります。会議で案を提示するときや、正式な行動を申し出るときに使われる、少し改まった動詞です。
そのため propose a toast は、単に「乾杯!」と叫ぶのではなく、その場の人々に乾杯を正式に呼びかける感じになります。
なお、propose to someone なら「人に結婚を申し込む」という意味になることがあります。しかし、propose a toast to someone には目的語の a toast が入っているため、「その人を祝って乾杯を提案する」という別の表現です。
toastは「祝うための乾杯・短いスピーチ」
a toast は、誰かの健康・幸せ・成功などを願って杯を上げる行為や、その前に述べる短い言葉を指します。
- a wedding toast:結婚式の乾杯・乾杯スピーチ
- make a toast:乾杯の言葉を述べる
- give a toast:乾杯スピーチをする
- toast the winner:勝者を祝して乾杯する
長い演説を意味するとは限りません。一言だけ相手をたたえて杯を上げる場合も a toast です。
toは祝意を向ける相手・対象を示す
to の後ろには、乾杯をささげる相手や祝う事柄を置きます。
- to the bride and groom:新郎新婦に
- to our friendship:私たちの友情に
- to a bright future:明るい未来に
- to everyone who made this possible:実現に尽力した皆さんに
日本語の「〜に乾杯」の「〜に」とよく似ています。
しゅみすけ(大山俊輔)
定番フレーズと使い方
I’d like to propose a toast to …
もっとも使いやすい定番です。I want to … よりも丁寧で、結婚式や仕事の会食にも合います。
I’d like to propose a toast to Maya and Ken. May your life together be filled with joy.
マヤとケンに乾杯したいと思います。お二人の人生が喜びに満ちたものになりますように。
I’d like to propose a toast to everyone who worked on this project.
このプロジェクトに携わった皆さんに乾杯したいと思います。
May I propose a toast to …?
「乾杯を提案してもよろしいでしょうか」と、場の注目を集めながら丁寧に切り出す形です。
May I propose a toast to our wonderful host?
すばらしい主催者に乾杯させていただけますか。
実際には相手の許可を一人ずつ求めるというより、少し儀礼的で上品な導入として使われます。
Let’s raise our glasses to …
グラスを上げる動作を直接促す言い方です。乾杯スピーチの締めにも使えます。
Let’s raise our glasses to the new chapter ahead.
これから始まる新しい章に、グラスを上げましょう。
Here’s to …!
短く、親しみのある「〜に乾杯!」です。友人同士の食事や小さなお祝いでも自然です。
Here’s to your new job!
あなたの新しい仕事に乾杯!
Here’s to many more years of friendship!
これからも長く続く友情に乾杯!
乾杯スピーチの簡単な組み立て方
英語で乾杯の音頭を頼まれても、長いスピーチをする必要はありません。次の3段階なら短く自然にまとめられます。
- 注目を集める:May I have everyone’s attention?
- 相手をたたえる・願いを伝える
- 乾杯へ導く:I’d like to propose a toast to …
May I have everyone’s attention? It has been wonderful to watch Emma and Leo build a life together. I’d like to propose a toast to their happiness. To Emma and Leo!
皆さま、少しご注目ください。エマとレオが共に人生を築いていく姿を見られたことを、とてもうれしく思います。お二人の幸せに乾杯したいと思います。エマとレオに乾杯!
Thank you all for your hard work. This achievement belongs to the whole team. I’d like to propose a toast to our success and the challenges ahead. Cheers!
皆さんの努力に感謝します。この成果はチーム全員のものです。私たちの成功と、これから挑む課題に乾杯したいと思います。乾杯!
短いスピーチでは、難しい表現よりも「感謝・祝福・未来への願い」を一つずつ入れるほうが伝わります。
propose a toast to・raise a glass to・Cheersの違い

| 表現 | 中心の意味 | 主な場面 |
|---|---|---|
| propose a toast to | 〜を祝う乾杯を正式に提案する | 結婚式・祝賀会・改まった会食 |
| make/give a toast | 乾杯の言葉・短いスピーチを述べる | 乾杯スピーチ全般 |
| raise a glass to | 〜を祝って杯を上げる | フォーマルにも日常にも使える |
| Here’s to | 〜に乾杯 | 短く親しみのある乾杯 |
| Cheers! | 乾杯! | 掛け声・カジュアルな場面 |
propose a toastとmake a toast
propose a toast は「この対象を祝って乾杯しましょう」と乾杯を呼びかけることに焦点があります。make a toast は、乾杯に伴う言葉や短いスピーチを述べることに焦点があります。実際の場面では重なる部分も多く、どちらも「乾杯の音頭を取る」と訳せることがあります。
The best man made a funny but touching toast.
新郎の付添人は、面白くも心温まる乾杯スピーチをしました。
propose a toastとraise a glass
raise a glass to … は「〜を祝って杯を上げる」という、動作の見える表現です。必ずしも正式な提案やスピーチを伴う必要はありません。
We raised a glass to her retirement.
私たちは彼女の退職を祝って乾杯しました。
propose a toastとCheers!
Cheers! は乾杯する瞬間の掛け声です。誰を祝うのかを説明する表現ではありません。I’d like to propose a toast to our hosts. Cheers! のように、乾杯の提案を述べた最後に Cheers! を添えることもできます。
Cheersの「乾杯」以外の意味も知っておくと、イギリス英語での「ありがとう」「じゃあね」との使い分けが分かります。
場面別の自然な例文
結婚式
The bride’s sister proposed a toast to the newlyweds.
花嫁の姉は新郎新婦に乾杯の音頭を取りました。
I’d like to propose a toast to a lifetime of love and laughter.
愛と笑いに満ちた末永い人生に乾杯したいと思います。
送別会・退職祝い
Before dinner, our manager proposed a toast to Daniel’s new adventure.
夕食の前に、上司がダニエルの新たな門出に乾杯しました。
Let me propose a toast to thirty years of dedicated service.
30年間の献身的な勤務をたたえ、乾杯させてください。
仕事・チームの成功
The CEO proposed a toast to the partnership between the two companies.
CEOは両社のパートナーシップに乾杯しました。
I propose a toast to the team that made tonight possible.
今夜の実現に尽力したチームに乾杯を提案します。
友人同士の小さなお祝い
親しい友人との食事で propose a toast を使うと、少し改まった感じや、あえて大げさに言うユーモアが出ることがあります。普通は次のように短く言えます。
Here’s to finally finishing the exam!
ついに試験を終えたことに乾杯!
日本人が間違えやすいポイント
propose to Aと混同しない
He proposed to Anna.
彼はアンナにプロポーズしました。
He proposed a toast to Anna.
彼はアンナに乾杯を提案しました。
a toast があるかどうかで意味が変わります。後者は結婚を申し込んだという意味ではありません。
toastをパンの意味だけで考えない
I’d like to make a toast. は、通常パーティーや会食の文脈なら「トーストを作りたい」ではなく「乾杯の言葉を述べたい」です。パンを焼くなら make some toast や toast some bread と言います。
toの後ろに祝う対象を置く
○ propose a toast to the bride and groom
× propose a toast for the bride and groom
「〜に乾杯」という定型では基本的に to を使います。for は、乾杯スピーチを誰かのために用意する、といった別の関係では使えますが、乾杯をささげる対象を示す基本形は to です。
乾杯の掛け声として全文を叫ぶ必要はない
Propose a toast! を日本語の「乾杯!」のような掛け声にはしません。掛け声なら Cheers!、対象も入れるなら To the happy couple! や Here’s to the happy couple! が自然です。
お酒でなくてもtoastはできる
a toast は祝意を表す行為なので、必ずアルコールを飲む必要はありません。水、ジュース、ノンアルコール飲料などでも乾杯できます。
しゅみすけ(大山俊輔)
中学英語で簡単に言い換えるなら
propose a toast to がすぐ出てこないときは、次の短い形が使えます。
- Let’s celebrate Emma and Leo.
エマとレオをお祝いしましょう。 - Let’s drink to our success.
私たちの成功に乾杯しましょう。 - Here’s to your future!
あなたの未来に乾杯! - To our friendship!
私たちの友情に乾杯! - Cheers!
乾杯!
正式な場でなければ、Here’s to …! が簡単で応用しやすい表現です。
関連する表現
- make/give a toast:乾杯の言葉を述べる
- raise a glass to:〜を祝って杯を上げる
- drink a toast to:〜に祝杯を挙げる
- Here’s to …:〜に乾杯
- Cheers!:乾杯!
- make a speech:スピーチをする
乾杯より長い挨拶や演説については、make a speechの意味とgive・deliverとの違いで詳しく解説しています。パーティー全体で使うフレーズは、既存の英語でパーティー!も参考になります。
まとめ:propose a toast toは乾杯を正式に呼びかける表現
propose a toast to … は「〜に乾杯を提案する」「〜を祝って乾杯の音頭を取る」という意味です。
- 結婚式・送別会・祝賀会など、少し改まった場面で使う
- 定番は I’d like to propose a toast to …
- to の後ろには祝う人・成功・友情・未来などを置く
- propose to someone の「結婚を申し込む」と混同しない
- 簡単に言うなら Here’s to …! や To …!
ほかの表現も意味だけでなく、ニュアンスや実際の使い方まで学びたい方は、英熟語・定型表現の総合ガイドもあわせてご覧ください。








