
「崩壊する」は英語で、建物や構造物なら collapse が基本です。ただし、組織や関係がばらばらになるなら fall apart、機械・仕組み・心身が機能しなくなるなら break down、計画や交渉が成立せず崩れるなら fall through が自然です。
日本語一語から英単語を選ぶのではなく、何が、どのように機能しなくなったのかで考えましょう。
Contents
「崩壊する」の主な英語表現
| 英語 | 中心的な意味 | 使う場面 | 代表例文 |
|---|---|---|---|
| collapse | 支えを失って崩れる | 建物、経済、制度 | The roof collapsed. |
| fall apart | ばらばらになる | 組織、関係、物 | The team fell apart. |
| break down | 機能しなくなる | 機械、交渉、心身 | The system broke down. |
| fall through | 実現せず流れる | 計画、契約、交渉 | The deal fell through. |
一番自然な表現は?
建物が物理的に崩れるなら collapse が第一候補です。経済・政府・制度が支えを失って崩れる比喩にも使えます。
- The bridge collapsed during the storm.(嵐の最中に橋が崩壊しました)
- The economy nearly collapsed.(経済は崩壊寸前でした)
人間関係やチームのまとまりが失われるなら fall apart、仕組みや心身が正常に働かなくなるなら break down が自然です。
しゅみすけ(大山俊輔)
日本語の「崩壊する」と英語の意味のズレ
日本語では「建物の崩壊」「家庭崩壊」「経済崩壊」「計画の崩壊」のように、幅広い対象へ同じ語を使えます。英語では、物理的な崩れ、まとまりの喪失、機能停止、計画の不成立を区別します。
「会社が崩壊した」も、倒産したなら The company collapsed.、内部のまとまりが失われたなら The company fell apart. と焦点が変わります。

各表現の使い方と語順
collapse:建物・制度が崩れる
collapse は通常、自動詞として「崩壊する」と使います。名詞も同じ形で、the collapse of the economy は「経済の崩壊」です。
- The old building suddenly collapsed.(古い建物が突然崩壊しました)
- The government collapsed after the crisis.(政府は危機のあと崩壊しました)
- She collapsed from exhaustion.(彼女は疲労で倒れました)
人を主語にすると「倒れる」という意味にもなる点に注意しましょう。
fall apart:まとまりがなくなる
fall apart は物がばらばらになるほか、家族・チーム・関係が崩れる場合にも使える会話的な表現です。
- The chair is falling apart.(その椅子は壊れかけています)
- Our relationship began to fall apart.(私たちの関係は崩れ始めました)
- The whole organization fell apart.(組織全体が崩壊しました)
詳しい語順とニュアンスは、fall apartの意味と使い方でも解説しています。
break down:機能しなくなる
break down は機械や仕組みが故障・機能停止する場合に使います。人なら、感情的に耐えきれなくなる意味もあります。
- Communication broke down.(意思疎通が崩壊しました)
- The payment system broke down.(決済システムが機能しなくなりました)
- He broke down in tears.(彼は泣き崩れました)
fall through:計画・契約が流れる
fall through は、予定していた計画・取引・交渉などが実現しない場合に使います。主語には計画や契約を置きます。
- Our travel plans fell through.(旅行計画がだめになりました)
- The negotiations fell through at the last minute.(交渉は土壇場で決裂しました)
詳しくはfall throughの意味と使い方をご覧ください。
場面別の例文
独り言・英語日記
- This shelf looks like it’s about to collapse.(この棚、崩れそう)
- My schedule completely fell apart today.(今日は予定が完全に崩れた)
- I almost broke down from stress.(ストレスで崩れそうになった)
日常会話
- The cake fell apart when I cut it.(ケーキを切ったら崩れました)
- Their marriage is falling apart.(彼らの結婚生活は崩壊しつつあります)
仕事
- The supply chain collapsed.(供給網が崩壊しました)
- Communication between the departments broke down.(部署間の意思疎通が機能しなくなりました)
- The deal fell through because of the cost.(費用が原因で取引は成立しませんでした)
類似表現との違い
collapse と fall apart
collapse は支えを失って一気に崩れる印象、fall apart はまとまりが失われ、ばらばらになる印象です。
fall apart と come apart
fall apart は物だけでなく関係・組織にも使えます。come apart は部品や接合部分が外れる物理的な意味が中心です。詳しくはcome apartの意味と使い方も参考にしてください。
break down と fall through
交渉の途中で意思疎通が機能しなくなったなら negotiations broke down、最終的に成立しなかった結果なら the deal fell through が自然です。
この英語を知らなかったら?【しゅみすけ式】
難しい表現が出てこないときは、何がどうなったかを基本語で言い切りましょう。
- The building came down.(建物が崩れました)
- The team could not work together anymore.(チームはもう一緒に働けなくなりました)
- The system stopped working.(システムが動かなくなりました)
- Our plan did not work.(計画はうまくいきませんでした)
- We could not make the deal.(取引を成立させられませんでした)
「崩壊した」という一語を訳せなくても、何が止まったのか、誰が一緒に動けなくなったのか、結果どうなったのかを伝えれば十分です。
しゅみすけ(大山俊輔)
よくある間違い
× The building was collapsed.
自然に崩れたなら自動詞を使い、The building collapsed. とします。意図的に破壊された場合は was destroyed などが自然です。
× Our team was fallen apart.
fall apart は自動詞句なので受け身にしません。○ Our team fell apart.
× The system broke.
物理的に壊れたなら使えますが、システムが機能しなくなったなら The system broke down. が明確です。
× We fell through the plan.
fall through の主語は、実現しなかった計画や取引です。○ The plan fell through.
FAQ
Q1. 「経済が崩壊する」は英語で?
The economy collapses. が基本です。「崩壊寸前」は on the brink of collapse と言えます。
Q2. 「家庭が崩壊する」は?
The family falls apart. が自然です。家庭内の関係やまとまりが失われることを表します。
Q3. 「精神的に崩壊する」は?
感情的に耐えられなくなるなら break down。状態を説明するなら I couldn’t handle the stress anymore. とも言えます。
Q4. 「計画が崩壊した」は?
計画が実現しなかったなら The plan fell through.、計画の構成がばらばらになったなら The plan fell apart. が合います。
Q5. collapseは他動詞でも使える?
使われる場合もありますが、学習者が「崩壊する」と言うときは、まず自動詞の Something collapsed. を押さえると安全です。
まとめ
「崩壊する」は、建物や制度なら collapse、組織や関係なら fall apart、機械・仕組み・心身なら break down、計画や取引なら fall through と分けましょう。
単語が出てこなければ、It stopped working. や Our plan did not work. のように、実際に起きた結果を基本語で伝えれば大丈夫です。








