
come apart は、「外れる」「ばらばらになる」「ほつれる」という意味の句動詞です。バッグのストラップ、ネックレスの留め具、おもちゃの部品など、もともとつながっていた部分が離れる場面でよく使われます。
たとえば The strap came apart. は、「ストラップの接合部分が外れた」ということです。日本語では「壊れた」と訳すこともありますが、英語の come apart には、壊れ方まで目に浮かぶ具体的なニュアンスがあります。
この記事では、come apart の意味・語順・活用を、よく似た fall apart との違いや、比喩表現 come apart at the seams も含めて解説します。
Contents
come apartの基本的な意味
come apart の中心にあるのは、ひとつにつながっていた物が、複数の部分に分かれるイメージです。
- 接着部分が剥がれる
- 留め具や部品が外れる
- 縫い目がほどける
- 組み立てた物が分解する
The handle came apart in my hand.
持ち手が手の中で外れました。
This necklace comes apart at the clasp.
このネックレスは留め具のところで外れます。
必ずしも粉々に壊れるわけではありません。「接合が外れたので、部品が離れた」という軽い故障にも使えます。
しゅみすけ(大山俊輔)
comeとapartから意味を理解する
come には、単なる「来る」だけでなく、「ある状態になる・至る」という使い方があります。apart は、「離れて」「別々に」という意味です。
つまり、come apart は直感的には、「離れた状態になる」ということ。これが「外れる」「ばらばらになる」という意味につながります。
主語になるのは、離れたり分解したりする物です。
The toy came apart.
そのおもちゃはばらばらになりました。
「誰かが意図的に分解した」と言いたいなら、take it apart が自然です。
I took the toy apart to fix it.
修理するために、そのおもちゃを分解しました。
よく使う形と活用
came apart:外れた・ばらばらになった
過去のトラブルを説明するときは、come の過去形 came を使います。
My bag came apart on the way to work.
通勤途中でバッグが壊れて、部品が外れました。
The zipper came apart after only a week.
たった1週間でファスナーが外れました。
be coming apart:外れかけている
少しずつほつれたり、接合部分が緩んだりしている途中なら進行形が自然です。
The sole of my shoe is coming apart.
靴底が剥がれかけています。
This old book is coming apart at the binding.
この古い本は、綴じ目のところが外れかけています。
come apart easily:簡単に分解できる
製品などが意図的に分解できる構造を説明するときにも使えます。
The frame comes apart easily for storage.
そのフレームは、収納のため簡単に分解できます。
文脈によって、故障ではなく「分解できる設計」を表す点に注意しましょう。
自然な例文で使い方を確認
買い物・返品
The strap came apart the first time I used the bag.
そのバッグを初めて使ったときに、ストラップが外れました。
Can I return this? The stitching is coming apart.
これを返品できますか。縫い目がほつれてきています。
家庭・暮らし
Be careful with that chair. One of the joints is coming apart.
その椅子には気をつけて。接合部のひとつが外れかけています。
The box came apart when I lifted it.
持ち上げたら、箱がばらばらになりました。
仕事
The sample came apart during the test.
試験中にサンプルの部品が外れました。
We need stronger glue so the pieces don’t come apart.
部品が外れないように、もっと強い接着剤が必要です。
旅行
My suitcase handle came apart at the airport.
空港でスーツケースの持ち手が外れました。
come apartとfall apartの違い

どちらも「ばらばらになる」と訳せますが、焦点が少し違います。
| 表現 | 中心となる感覚 | 代表例 |
|---|---|---|
| come apart | つながった部分・接合が離れる | The strap came apart. |
| fall apart | 全体の構造が崩れる・ぼろぼろになる | The old chair fell apart. |
come apart は、留め具や縫い目など「つながっていた箇所が外れる」ことに目が向きやすい表現です。一方、fall apart は、古い家具が崩壊したり、計画や組織が機能しなくなったりするような「全体が持ちこたえられず崩れる」感覚を表しやすくなります。
ただし、物がばらばらになる場面では、両方が使えることもあります。厳密に二分するのではなく、接合の分離を見せたいなら come apart、全体の崩壊を強調したいなら fall apart と考えると選びやすいでしょう。
しゅみすけ(大山俊輔)
come apart at the seamsの意味
come apart at the seams は、直訳すると「縫い目のところからほどける」です。
My jacket is coming apart at the seams.
私のジャケットは縫い目がほつれてきています。
さらに比喩的に、計画・組織・生活などが「綻び始める」「崩壊しかける」という意味でも使われます。
The project started to come apart at the seams.
そのプロジェクトは綻び始めました。
この比喩では、表面上はひとつにまとまっていたものが、弱い接合部分から崩れ始める様子を表します。
日本人が間違えやすいポイント
目的語を取らない自動詞として使う
come apart は、主語自身が外れたり分かれたりする表現です。
○ The watch came apart.
時計がばらばらになりました。
「私は時計を分解した」と、動作をした人を主語にするなら I took the watch apart. と言います。
comeとapartの間に目的語を入れない
come the watch apart のような語順にはしません。基本形は 物 + come apart です。
人の感情的な崩れにはfall apartが一般的
人が精神的に取り乱したり、ひどく落ち込んだりすることには、通常 fall apart が使われます。
She fell apart after hearing the news.
彼女はその知らせを聞いて取り乱しました。
come apart を人に使う可能性がまったくないわけではありませんが、日常会話では fall apart のほうが一般的です。
簡単な英語で言い換えるなら?
come apart がすぐに出てこないときは、状況に合わせて基本的な言葉で説明できます。
- It broke.:壊れました。
- The pieces separated.:部品が離れました。
- The strap came off.:ストラップが外れました。
- The stitching is loose.:縫い目が緩んでいます。
特に、ひとつの部品が本体から取れた場面なら come off が簡単です。複数の部分に分かれたことを伝えたいときは come apart が合います。
関連して覚えたい表現
- take apart:意図的に分解する
- put together:組み立てる・まとめる
- come off:本体から取れる・外れる
- fall apart:崩れる・ぼろぼろになる
- break into pieces:いくつもの破片に壊れる
come を使う別の表現として、come by の意味と使い方も確認できます。come apart と同じく、後ろの副詞・前置詞までひとかたまりで覚えることが大切です。
まとめ
come apart は、「つながっていた部分が離れる」「外れる」「ばらばらになる」という意味です。
- came apart:外れた・ばらばらになった
- be coming apart:外れかけている・ほつれている
- come apart at the seams:縫い目からほつれる・物事が綻び始める
- fall apart:全体が崩れる・機能しなくなる
まずは、買った物の接合部分が外れた場面を想像し、The strap came apart. と声に出して覚えてみましょう。ほかの表現もまとめて学びたい方は、英熟語・定型表現の親記事も参考にしてください。
comeを使った句動詞をまとめて整理したい方は、comeを使った句動詞一覧|意味・使い方・語順もあわせてご覧ください。









