
「共感する」を辞書で調べると empathize や sympathize が出てきます。でも、友達との日常会話では I can relate.(分かる、それ)も非常によく使われます。
相手の立場を理解するのか、つらさをいたわるのか、自分にも似た経験があるのか。気持ちの重なり方に合わせて、3つを使い分けましょう。
Contents
結論:「共感する」は3つを使い分ける

- empathize with:相手の立場に立って気持ちを理解する
- sympathize with:つらい状況に同情し、いたわる
- relate to:自分の経験と重ねて「分かる」と感じる
日常会話で「それ、分かる!」と言うなら、まずは I can relate. が使いやすい表現です。
empathize with:相手の立場で気持ちを理解する
empathize with は、自分が同じ経験をしていなくても、相手の視点や感情を想像して理解しようとする表現です。
I can empathize with her.
私は彼女の気持ちに共感できます。
It’s important to empathize with others.
他者の気持ちを理解することは大切です。
empathize の後ろに人を置くときは、with が必要です。
❌ I empathize her.
✅ I empathize with her.
empathy は名詞の「共感」
- empathy:相手の感情を内側から理解する共感
- show empathy:共感を示す
- have empathy for …:~に共感を持つ
She showed empathy for his situation.
彼女は彼の状況に共感を示しました。
sympathize with:つらさに同情・いたわる
sympathize with は、相手の不幸・困難・悩みを気の毒に思い、いたわる表現です。日本語の「同情する」に近い場合が多いですが、相手の意見や立場に賛同する意味にもなります。
I sympathize with what she’s going through.
彼女が経験しているつらさに同情します。
I sympathize with their concerns.
彼らの懸念には共感できます。
こちらも人や立場を続けるときは with を使います。
❌ I sympathize her.
✅ I sympathize with her.
sympathy はお悔やみにも使う
You have my deepest sympathy.
心よりお悔やみ申し上げます。
sympathy は、悲しみや不幸に寄り添う意味が強いため、日常の軽い「分かる!」に使うと少し重くなることがあります。
relate to:自分の経験から「分かる」
relate to は、相手の話・人物・作品などに自分との共通点を感じ、「自分にも分かる」「共感できる」と言うカジュアルな表現です。
I can relate to her.
彼女の気持ち、分かります。
I can really relate to that story.
その話には本当に共感できます。
relate の後ろに共感の対象を置くときは to が必要です。対象を言わず、短く I can relate. とだけ返すこともできます。
❌ I can relate her.
✅ I can relate to her.
✅ I can relate.
relatable:共感できる
The main character is very relatable.
主人公はとても共感しやすい人物です。
SNSや映画・ドラマの感想では、形容詞の relatable もよく登場します。
3つを同じ悩みで比較してみよう
empathize
I empathize with her.
彼女の立場を想像して理解する。
sympathize
I sympathize with her.
彼女のつらさを気の毒に思う。
relate
I can relate to her.
自分にも似た経験があり分かる。
実際の気持ちは重なるため、常に厳密に分けられるわけではありません。ただ、日常の軽い共感には relate、相手の視点を丁寧に理解する話には empathize、苦しみに寄り添う話には sympathize が目安になります。
「分かるよ」と言うなら、もっと簡単な英語でもいい
日本語の「共感する」は少し硬い言葉ですが、会話では難しい動詞を使わず、短い反応のほうが自然なことも多いです。
- I know how you feel.:その気持ち分かるよ
- I understand how you feel.:お気持ちは分かります
- I hear you.:言いたいこと分かるよ
- That makes sense.:そう感じるのも分かります
- Me too.:私もです
特に初心者には I know how you feel. が便利です。ただし、自分がまったく同じ経験をしていないときは、言い切りを避けて I can imagine how you feel.(どんなお気持ちか想像できます)とすると丁寧です。
しゅみすけ(大山俊輔)
初心者なら、これでOK!
英会話では、難しい単語を思い出すことより、伝えたい中身を分けることが大切です。「共感する」も、まずは I know how you feel. や I understand how you feel. のような短い文で言ってみましょう。
共感と同意は同じではない
相手の気持ちを理解することと、意見に賛成することは別です。
I understand how you feel, but I see it differently.
気持ちは分かりますが、私は違う見方をしています。
この形なら、相手を否定せずに自分の意見を伝えられます。仕事でも人間関係でも役立つ一文です。
「共感しました」は何に共感したかで変える
- 話や経験に共感した:I could really relate to your story.
- 気持ちを理解した:I could empathize with how you felt.
- 意見に賛同した:I agreed with your point.
- 言葉が心に響いた:Your words really resonated with me.
日本語の「共感しました」には、理解・同意・感動まで含まれることがあります。英語では具体的に言うほど自然です。
紹介した表現が出てこないときの簡単な言い換え
empathize や sympathize が出てこなくても大丈夫。短い基本文を組み合わせれば、寄り添う気持ちは伝わります。
- I understand.(分かります)
- That must be hard.(それはつらいでしょうね)
- I’ve felt the same way.(私も同じように感じたことがあります)
- You’re not alone.(あなたは一人ではありません)
- I’m here for you.(あなたの力になるよ)
たとえば That must be hard. I’m here for you. だけでも、相手に寄り添う温かい英語になります。
よくある間違いをチェック
- ❌ I empathize her. → ✅ I empathize with her.
- ❌ I sympathize her. → ✅ I sympathize with her.
- ❌ I can relate her. → ✅ I can relate to her.
- 軽い「分かる!」→ I can relate.
覚え方は、empathize with、sympathize with、relate to。前置詞までひとかたまりにしましょう。
会話で使ってみよう
A: I get nervous before every presentation.
A:プレゼンの前は毎回緊張するんだ。/B:分かる。私も同じだよ。
B: I can relate. I feel the same way.
A: I’ve been having a hard time lately.
A:最近つらいことが続いていて。/B:それはつらいね。いつでも力になるよ。
B: I’m sorry to hear that. I’m here for you.
まとめ
- empathize with:相手の立場で気持ちを理解する
- sympathize with:つらい状況に同情し、いたわる
- relate to:自分の経験と重ねて共感する
- 日常の「分かる!」には I can relate. が便利
まずは誰かの「私も緊張する」「朝が苦手」といった身近な話に、I can relate. と返してみてください。短い一言でも、英語の会話はぐっと温かくなりますよ。









