
「昔は仲がよかったけれど、最近は疎遠になってしまった」。人間関係について話すとき、日本語ではよく使う表現です。
英語では、自然に心の距離ができたのか、連絡を取らなくなったのか、成長や環境の変化で合わなくなったのかを分けて表します。
We drifted apart.
まず覚えたい基本表現
私たちはだんだん疎遠になりました。
いちばん幅広く使えるのは drift apart。連絡が途絶えたことに焦点を当てるなら lose touch が自然です。
Contents
「疎遠になる」の基本は drift apart
drift apart は、親しかった二人の間に少しずつ距離ができることです。
drift には「漂う・流される」という意味があります。大きな喧嘩があったというより、時間や生活の変化によって自然に離れていくイメージです。
We used to be close, but we drifted apart.
昔は親しかったのですが、疎遠になりました。
After graduation, we slowly drifted apart.
卒業後、私たちは少しずつ疎遠になりました。
slowly や over time と相性がよく、徐々に変わったことを伝えられます。
We drifted apart over time.
時間がたつにつれて、私たちは疎遠になりました。
drift apart は喧嘩別れとは限らない
We drifted apart. だけでは、相手と揉めたとは限りません。忙しさ、引っ越し、結婚、仕事など、さまざまな事情が考えられます。
明確な喧嘩や対立で関係が終わったなら、fall out や stop speaking to each other など別の表現が合います。
lose touch は「連絡を取らなくなる」
lose touch は、相手の連絡先を文字どおり失うというより、連絡や交流が途絶えることです。
We lost touch after she moved away.
彼女が引っ越してから、私たちは疎遠になりました。
I’ve lost touch with most of my school friends.
学生時代の友人の大半とは疎遠になりました。
誰と連絡が途絶えたかを言うときは、lose touch with+人 の形にします。
- lose touch with her:彼女と連絡を取らなくなる
- lose touch with an old friend:昔の友人と疎遠になる
- lose touch after college:大学卒業後に連絡が途絶える
drift apart は関係や心の距離、lose touch は連絡の有無に焦点があります。
We didn’t have a falling-out. We just lost touch.
仲違いしたわけではなく、ただ連絡を取らなくなっただけです。
反対は keep in touch
lose touch の反対は keep in touch。「連絡を取り続ける」です。
Let’s keep in touch.
これからも連絡を取り合いましょう。
catch up・keep in touch・get in touchの違いでは、久しぶりの友人との連絡に使える表現を詳しく紹介しています。

grow apart は「変化して合わなくなる」
grow apart も「疎遠になる」ですが、二人が成長したり価値観や生活が変わったりして、以前ほど合わなくなったニュアンスがあります。
As we got older, we grew apart.
年齢を重ねるにつれて、私たちは疎遠になりました。
They grew apart because they wanted different things in life.
人生で求めるものが違い、二人は心が離れていきました。
grow apart は友人だけでなく、恋人や夫婦にもよく使われます。
We still cared about each other, but we had grown apart.
お互いを大切には思っていましたが、心が離れていました。
drift apart とよく似ていますが、grow apart は二人それぞれの変化に少し重点があります。
初心者なら We don’t talk much anymore. でも十分
句動詞がすぐに出てこないときは、知っている単語で状況を説明すれば大丈夫です。
We don’t talk much anymore.
最近はあまり話しません。
anymore は否定文で「もう・今では」という意味。以前は話していたという変化が自然に伝わります。
- We don’t see each other now.(今は会っていません)
- We haven’t talked for a long time.(長い間話していません)
- We are not close anymore.(今はもう親しくありません)
- She moved away, and we stopped talking.(彼女が引っ越して、話さなくなりました)
「疎遠になる」を一語で訳そうとせず、今は話さない・会わないと説明するだけでも会話では十分です。
drift apart・lose touch・grow apartの違い
- drift apart:理由を限定せず、自然に心の距離ができる
- lose touch:電話やメッセージなどの連絡を取らなくなる
- grow apart:成長や価値観の変化で以前ほど合わなくなる
迷ったときは、最も中立的な We drifted apart. を使えます。
連絡さえ再開すれば元の関係に戻れそうなら lose touch、考え方や人生の方向が変わったなら grow apart がしっくりきます。
友人関係で使える例文
We were best friends in high school, but we drifted apart.
高校時代は親友でしたが、疎遠になりました。
I lost touch with her when I changed jobs.
転職したころから、彼女とは連絡を取らなくなりました。
We took different paths and gradually grew apart.
別々の道を進み、徐々に疎遠になりました。
We haven’t spoken in years, but I still think about her sometimes.
何年も話していませんが、今でも時々彼女を思い出します。
「昔は仲がよかった」は We used to be close. が簡単で自然です。
家族・親戚との「疎遠になる」
家族や親戚にも同じ表現が使えます。ただし、家族の場合は be estranged from という、より強い表現もあります。
I’ve lost touch with some of my relatives.
親戚の何人かとは疎遠になっています。
He and his brother drifted apart after their parents died.
両親が亡くなった後、彼と弟は疎遠になりました。
She is estranged from her father.
彼女は父親と疎遠です。
estranged は、単に忙しくて会わないよりも、確執や深い断絶がある響きです。日常の軽い「疎遠」には強すぎることがあります。
恋人・夫婦の心が離れる
恋愛関係では grow apart や drift apart がよく使われます。すぐに「別れた」とは限らず、関係の中で心の距離が広がった状態も表せます。
We started to drift apart after we moved.
引っ越してから、私たちは次第に心が離れ始めました。
They had been growing apart for years.
二人は何年もかけて心が離れていました。
すでに別れたことを明確に言うなら break up、離婚なら get divorced を使います。
「心が離れた」と「破局した」は同じではありません。関係の変化と結果を分けて考えると、表現を選びやすくなります。
「仲違いする」との違い
疎遠になる原因が喧嘩なら、have a falling-out や fall out with が使えます。
We had a falling-out and stopped speaking.
私たちは仲違いして、口をきかなくなりました。
She fell out with her longtime friend.
彼女は長年の友人と仲違いしました。
drift apart には「誰が悪い」という響きがほとんどありません。一方、fall out は対立や喧嘩があったことを示します。
疎遠だった人と再びつながる
疎遠になった相手と再び連絡を取るなら、get back in touch や reconnect が使えます。
We recently got back in touch.
私たちは最近また連絡を取り始めました。
I’d like to reconnect with some old friends.
昔の友人たちともう一度つながりたいです。
We met again after twenty years and picked up where we left off.
20年ぶりに再会し、以前の続きのように付き合い始めました。
長年の関係を説明するときは、「付き合いが長い」の英語表現も役立ちます。
よくある間違い
× We became far.
far は物理的な距離には使えますが、人間関係の「疎遠になる」をこの形では表せません。
We drifted apart. や We’re not close anymore. と言いましょう。
△ We separated.
separate は物理的に分かれる、または夫婦が別居する意味に聞こえやすく、友人との自然な疎遠には不向きです。
× I lost contact her.
contact を使うなら I lost contact with her. と with が必要です。
ただし日常会話では I lost touch with her. のほうが柔らかく自然です。
ミニ会話で使い方を確認
A: Do you still talk to Naomi?
今もナオミと話すの?
B: Not really. We drifted apart after college.
あまり。大学卒業後に疎遠になったんです。
A: Did you two have an argument?
二人は喧嘩したの?
B: No, we just lost touch.
いいえ、ただ連絡を取らなくなっただけです。
A: Are you still close to your childhood friends?
幼なじみとは今も親しいの?
B: Some of us grew apart, but we’re still on good terms.
疎遠になった人もいますが、今も関係は良好です。
人間関係の変化を表す関連記事
人との距離は、近づくときもあれば、離れるときもあります。反対方向の表現も一緒に覚えると使いやすくなります。
まとめ
「疎遠になる」の基本は drift apart。喧嘩ではなく、時間の流れの中で自然に心の距離ができたことを表します。
連絡を取らなくなったなら lose touch、成長や価値観の変化で合わなくなったなら grow apart が自然です。
難しければ We don’t talk much anymore. で十分伝わります。まずは「以前は親しかったけれど今は違う」という変化を、知っている単語で説明してみましょう。
最初の一文には We drifted apart.。理由を聞かれたら after college や when she moved away を足すと、会話が自然に続きます。









