「論駁する」は英語で?refute・rebut・counterの違いと簡単な言い換え

「論駁する」は英語で?と根拠を示して議論する場面

「論駁する」は、英語では主に refuterebutcounterargue against などで表します。

証拠や論理によって相手の主張が誤りだと示すなら refute、相手の主張に反証を述べるなら rebut、反対の論点を返すなら counter、基本語で「反対論を述べる」なら argue against が自然です。

日本語の「論駁する」は硬い言葉ですが、英語でも表現によって専門性と強さが異なります。日常会話なら、難しい一語にこだわらず explain why it is wrong と言い換えることもできます。

「論駁する」の主な英語表現

英語 中心的な意味 使う場面 代表例文
refute 誤りを証明する 証拠・論理・研究で主張を崩す The evidence refuted his claim.
rebut 反証を述べる 討論・裁判・論文で反論する She rebutted the criticism.
counter 反対の論点を返す 議論・交渉・会議 He countered their argument with new data.
argue against 反対論を述べる 日常から文章まで幅広く使う I argued against the proposal.

一番自然な表現は場面で変わる

証拠で誤りを示すなら refute

refute は、単に「私は反対です」と言うだけではありません。証拠や論理を使い、主張・説・批判などが誤っていることを示す語です。

  • The new evidence refuted his claim.
    新しい証拠が彼の主張を論駁しました。
  • The study refutes the idea that the method is unsafe.
    その研究は、この方法が危険だという考えを反証しています。
  • She refuted each accusation with facts.
    彼女は事実によって一つひとつの非難を論駁しました。

形は refute + claim / argument / theory / accusation が基本です。refute someone と人を直接目的語にするより、その人の主張を目的語にするほうが自然です。

反証を正式に述べるなら rebut

rebut は、相手の主張・批判・証言などに対し、根拠を示して反論する語です。討論、裁判、論文など、やや正式な場面でよく使われます。

  • The lawyer rebutted the witness’s statement.
    弁護士は証人の陳述に反証しました。
  • She rebutted the criticism point by point.
    彼女はその批判に一点ずつ反論しました。
  • The report attempts to rebut these claims.
    その報告書はこれらの主張への反証を試みています。

rebut + argument / criticism / claim / allegation の形で使います。名詞は rebuttal です。

反対の論点を返すなら counter

counter は、相手の主張に対して別の論点や証拠を返すイメージです。相手の主張を完全に誤りだと証明するところまでは含まず、議論の中で「それに対してこう考えます」と応じるときに使えます。

  • He countered my argument with a practical example.
    彼は実例を挙げて私の議論に反論しました。
  • She countered that the plan would cost too much.
    彼女は、その計画は費用がかかりすぎると反論しました。
  • I countered their proposal with an alternative.
    私は代案を示して彼らの提案に反論しました。

counter + 名詞 + with + 根拠、または counter that + 文 が使えます。

基本語で反対論を述べるなら argue against

argue against は、ある考え・提案・変更などに反対する理由を述べる表現です。refuterebut より理解しやすく、日常的な議論にも使えます。

  • I argued against changing the schedule.
    私は予定変更に反対する意見を述べました。
  • They argued against the new rule.
    彼らは新しい規則に反対しました。
  • She gave several reasons against the proposal.
    彼女はその提案に反対する理由をいくつか示しました。

しゅみすけ(大山俊輔)

refuteは「反対した」だけではなく、根拠によって誤りを示した場合に使います。単なる意見の違いなら disagree や argue against のほうが自然です。

日本語の「論駁する」と英語の意味のズレ

日本語では「相手の説を攻撃して打ち破る」という意味で「論駁する」を使います。しかし英語では、結果と行為を分けて考えます。

  • refute:誤りであることを示す結果まで含む
  • rebut:反証を述べる行為に焦点を置く
  • counter:反対の論点を返す
  • argue against:反対する理由を述べる

そのため、反論したものの相手の説を崩せなかった場合、He tried to refute the claim.He argued against the claim. とするほうが正確です。

refute・rebut・counter・argue againstの違い

場面別に使える例文

仕事・会議

  • I countered the proposal with sales data.
    私は売上データを示してその提案に反論しました。
  • She argued against reducing the budget.
    彼女は予算削減に反対する意見を述べました。
  • The team refuted the criticism with clear results.
    チームは明確な結果によって批判を退けました。

研究・文章

  • This paper refutes the earlier theory.
    この論文は以前の理論を反証しています。
  • The author rebuts three common objections.
    著者は三つの一般的な反対意見に反論しています。

日常会話・英語日記

  • I explained why I thought his idea was wrong.
    私はなぜ彼の考えが間違っていると思うのか説明しました。
  • I disagreed and gave her my reasons.
    私は反対し、その理由を彼女に伝えました。
  • I didn’t want to argue, so I just showed the facts.
    口論したくなかったので、事実だけを示しました。

類似表現との違い

disagree は単に意見が一致しないことを表し、相手の誤りを証明する意味はありません。より具体的な反論表現については、「反論する」の英語表現も参考にしてください。

disprove は、説や考えが誤りであることを証明する語です。「反証する」の英語表現では、disproverefuteprove wrong の違いを解説しています。

この英語を知らなかったら?【しゅみすけ式】

難しい動詞が思い出せないときは、「相手は何と言ったか」「自分は何を示したか」「その結果どうなったか」に分けます。

  • I explained why it was wrong.
    私はなぜそれが間違っているのか説明しました。
  • I showed them the facts.
    私は彼らに事実を示しました。
  • I gave a different answer.
    私は別の答えを示しました。
  • I said I didn’t agree and explained why.
    私は同意しないと言い、その理由を説明しました。
  • Her idea didn’t match the data.
    彼女の考えはデータと一致しませんでした。
  • The evidence showed that his claim was wrong.
    証拠は彼の主張が誤りだと示しました。

しゅみすけ(大山俊輔)

「論駁する」が出てこなくても、show the facts、explain why、say it was wrongに分ければ伝えられます。難しい一語より、何をしたかを順番に話すことが大切です。

よくある間違い

refuteを「否定する」だけの意味で使わない

× He refuted the claim, but gave no reason.

理由も根拠もなく否定しただけなら、denied the claimdisagreed with the claim が自然です。

rebutの後ろにagainstを置かない

× She rebutted against the criticism.

○ She rebutted the criticism.

rebut は他動詞なので、対象を直接後ろに置きます。

counterの語順に注意する

○ He countered my argument with new evidence.

○ He countered that the evidence was unreliable.

何に反論したかを名詞で置く形と、反論内容を that 節で置く形があります。

FAQ

refuteとrebutの違いは何ですか?

refute は証拠や論理によって誤りを示すこと、rebut は相手の主張に反証を述べることです。反証を述べても完全には崩せない場合があるため、結果まで言うなら refute のほうが強い語です。

「主張を論駁する」は英語で何と言いますか?

refute a claimrebut a claim が基本です。反対意見を返す程度なら counter a claim も使えます。

日常会話でrefuteは使いますか?

使えますが、やや硬い語です。日常会話では show that it is wrongexplain why I disagree のほうが自然なことも多くあります。

denyとrefuteは同じですか?

同じではありません。deny は「事実ではないと否定する」、refute は「証拠や論理で誤りを示す」です。

まとめ

  • 証拠や論理で誤りを示す:refute
  • 正式に反証を述べる:rebut
  • 反対の論点を返す:counter
  • 基本語で反対論を述べる:argue against

表現が思い出せないときは、I showed the facts.I explained why it was wrong.I said I didn’t agree. のように、根拠・説明・反対の三つに分ければ十分伝えられます。

この記事を書いた人
しゅみすけ(大山俊輔)

b わたしの英会話および英語コーチングGRIT/be:RIZE代表。米国MBA取得、外資系企業4社での勤務経験を持ち、これまで多くの大人の英語学習を支援。日本語と英語の処理構造の違いに着目した「英語OS」の考え方をもとに、独学で伸び悩む人の学び直しをサポートしています。

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