issueの意味はなぜ多い?問題・論点・発行号・発行するがつながるイメージ

issueの問題・論点・発行号・発行や支給という意味を示すアイキャッチ

issue を辞書で引くと、「問題」「論点」「雑誌の号」、さらに動詞では「発行する」「支給する」まで出てきます。日本語だけを見ると、まるで関係のない単語が一つに詰め込まれているように感じませんか?

しゅみすけ(大山俊輔)

issueを「問題=problem」とだけ覚えると、雑誌やパスポートの話で急に意味が飛んだように見えます。まずは、意味どうしをつなぐ一本の流れを見てみましょう。

先に結論をいうと、issueには「内側にあったものが外へ出て、人々が扱う対象になる」という流れを感じると、複数の意味を整理しやすくなります。

  • 話し合うべきことが表に出る → 問題・論点
  • 出版物が世に出る → 雑誌などの号
  • 声明や文書を公に出す → 発行する・発表する
  • 旅券や備品を正式に渡す → 交付する・支給する

ただし、これはすべての用法を一枚の絵で断定するための説明ではありません。ここでは、学習者が実際の英文を理解しやすくする見方として紹介します。

学校英語ではissueをどう習う?

名詞のissueは、まず「問題」と習うことが多いでしょう。

Climate change is a serious issue.
気候変動は深刻な問題です。

この訳は正しいのですが、「issue=問題」と一対一で固定すると、次の英文で困ります。

I bought the latest issue of the magazine.
その雑誌の最新号を買いました。

The government issued a statement.
政府は声明を発表しました。

The embassy issued me a new passport.
大使館は私に新しいパスポートを交付しました。

日本語訳はそれぞれ違いますが、英語側では「何かが外に出され、受け取られたり、話題として扱われたりする」というつながりがあります。

issueの意味をつなぐコアイメージ

issueの意味を内側から外へ出て人々が扱う対象になるイメージで示した図解

issueの語の歴史には「外へ出る・流れ出る」という背景があります。現代の用法を考えるときも、箱の中にあったものが外へ出て、社会や相手の前に置かれる場面を思い浮かべると整理しやすくなります。

1.問題・論点:話し合う対象として表に出たこと

We need to discuss this issue.
この問題について話し合う必要があります。

このissueは、単に「困った出来事」というより、検討・議論・対応の対象として取り上げられていることです。そのため、日本語では文脈に応じて「問題」「課題」「論点」「争点」などと訳されます。

The main issue is cost.
主な論点は費用です。

She raised an important issue.
彼女は重要な問題を提起しました。

raise an issue は、まだ前面に出ていなかった話題を「取り上げる」感覚と相性のよい表現です。

2.雑誌の号:世に出た一回分の出版物

Have you read the May issue?
5月号を読みましたか?

雑誌のissueは、出版元から外へ出された一回分です。日本語では「号」と訳すため、「問題」とのつながりが見えにくいだけなのです。

This article appeared in the latest issue.
この記事は最新号に掲載されました。

新聞や雑誌では、the latest issue(最新号)、the next issue(次号)、a special issue(特別号)などの形でよく使われます。

3.発行・発表する:公式なものを外へ出す

動詞のissueは、組織や権限を持つ側が、文書・声明・警告などを正式に外へ出すときに使われます。

The company issued an apology.
会社は謝罪文を発表しました。

The police issued a warning.
警察は警告を出しました。

The bank issued a new card.
銀行は新しいカードを発行しました。

単に手から何かを渡すというより、正式な手続きや権限を背景に「出す」のがポイントです。

4.交付・支給する:相手が使える状態で正式に渡す

They issued uniforms to all employees.
全従業員に制服を支給しました。

All employees were issued with uniforms.
全従業員に制服が支給されました。

パスポート、チケット、許可証、備品などが組織から外へ出て、決められた相手の手に渡る場面です。文脈に合わせて「交付する」「支給する」「発行する」と訳し分けます。

しゅみすけ(大山俊輔)

日本語訳を一つに決める必要はありません。「何が、どこから、誰の前へ出てきたのか」を見ると、自然な訳はあとからついてきます。

issueとproblemの違いは?

どちらも「問題」と訳せますが、いつも同じではありません。

中心となる見方
issue 話し合い・検討・対応の対象 a political issue(政治上の論点)
problem 解決が必要な困難・不具合 a technical problem(技術的な不具合)

We have an issue with the schedule.
スケジュールについて懸念/問題があります。

We have a problem with the engine.
エンジンに不具合があります。

issueは中立的な「テーマ」や「論点」にもなれます。一方、problemは困難さや、正常に進まない状態をはっきり感じさせることが多い語です。ただし、日常会話ではissueをproblemの少し控えめな言い方として使うこともあり、境界は完全に固定されていません。

会話でよく使うissueの形

an issue with …「…に関する問題・不具合」

There seems to be an issue with my order.
私の注文に何か問題があるようです。

店やサポートへの問い合わせで、いきなり強く責めずに状況を伝えたいときにも便利です。

have issues with …「…に問題・抵抗がある」

I have some issues with this plan.
この計画にはいくつか気になる点があります。

He has trust issues.
彼は人を信頼することに問題を抱えています。

複数形のissuesは、繰り返す困難や心理的な問題を表すことがあります。人について使うと評価的に響く場合があるため、相手に直接いうときは文脈と語調に注意しましょう。

raise・address・resolve an issue

  • raise an issue:問題を提起する
  • address an issue:問題に取り組む
  • resolve an issue:問題を解決する

Thank you for raising the issue.
その問題を提起してくれてありがとうございます。

We are working to address the issue.
その問題への対応を進めています。

The issue has been resolved.
問題は解決しました。

日本人学習者が間違えやすいポイント

issueを何でもproblemの言い換えにしない

「数学の問題」をa math issueとは通常いいません。解くために出された設問ならa math problema math questionです。issueは、社会・仕事・人間関係などで検討や対応の対象になった事柄に向いています。

「発行する」の主語を見る

動詞のissueでは、政府・会社・銀行・学校など、公式に何かを出せる主体が主語になりやすいのが特徴です。

The airline issued me a new ticket.
航空会社は私に新しい航空券を発行しました。

友人が個人的に紙を渡しただけなら、普通はgivehandを使います。

issue of …とissue with …を区別する

the issue of privacy は「プライバシーという論点」、an issue with the app は「アプリに生じている問題」です。前置詞が、issueと後ろの名詞の関係を示しています。

この見方が役立つ別の表現

at issue は「問題になっている・争点となっている」という意味です。何が議論の中心に置かれているかに注目すると理解しやすくなります。

また、やや文語的なissue forthでは、水・煙・音などが「中から外へ出てくる」という古い流れが、より直接的に見えます。

まとめ:issueは「外へ出て、扱う対象になる」

  • 問題・論点:話し合うべきことが表に出る
  • 雑誌の号:一回分の出版物が世に出る
  • 発行・発表:公式な文書や声明を外へ出す
  • 交付・支給:権限を持つ側が正式に相手へ出す

しゅみすけ(大山俊輔)

issueを見たら、まず「問題」と訳す前に、外へ出てきたのは話題なのか、出版物なのか、公式な文書なのかを確かめてみてください。意味の選び分けがぐっと楽になります。

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この記事を書いた人
しゅみすけ(大山俊輔)

b わたしの英会話および英語コーチングGRIT/be:RIZE代表。米国MBA取得、外資系企業4社での勤務経験を持ち、これまで多くの大人の英語学習を支援。日本語と英語の処理構造の違いに着目した「英語OS」の考え方をもとに、独学で伸び悩む人の学び直しをサポートしています。

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