admit to doが不自然なのはなぜ?admit doing・admit to doingの違い

admit to doはなぜ不自然でadmit doingが自然かを示すアイキャッチ

「窓を割ったことを認めた」と言いたくて、She admitted to break the window.She admitted to do it. としていませんか。

結論からいうと、admitの後ろに行為を置く基本形はadmit doingです。

  • She admitted to break the window.
  • She admitted breaking the window.
    彼女は窓を割ったことを認めました。

admitは、すでに事実として存在する行為を「そうした」と認める動詞です。doingはその行為をひとまとまりの事実としてadmitの対象にします。

しゅみすけ(大山俊輔)

admitの後ろでは、「これから何をする?」ではなく「何をしたと認める?」と考えてみましょう。認める対象が行為ならdoingです。

結論:admitの後ろに行為を置くならdoing

使い方
admit+名詞 事実・責任などを認める admit the mistake
admit+doing 〜したことを認める admit making a mistake
admit to+doing 〜したことを認める admit to making a mistake
admit+that節 文の形で事実を認める admit that I was wrong

admit doingadmit to doingは、どちらも標準的な形です。一方、admit to doは通常使いません。

先に起きた行為をあとで認めるadmit doingの時間関係を示す図

学校文法ではどう説明される?

学校文法では、admitは「動名詞を目的語に取る動詞」と説明されます。動名詞とは、動詞に-ingを付け、文の中で名詞のように働かせる形です。

He admitted stealing the money.
彼はそのお金を盗んだことを認めました。

stealing the money全体が「何を認めたのか」に答える目的語です。このルールは正確ですが、admit doingを一つずつ暗記するだけでは、なぜto doではないのかが見えにくいかもしれません。

admit doingが見せる景色

admitには「本当だと受け入れる、特に不本意ながら認める」という意味があります。認める時点では、対象となる出来事や状態は、すでに話題の中に存在しています。

  • 窓を割った → その行為を認める
  • 間違えた → その事実を認める
  • 知らない → 知らない状態を認める

doingは、動きのある行為を「〜すること/〜したこと」という一つの対象にまとめます。admitは、そのまとまりを受け止めて「事実です」と認めるのです。

  • She admitted lying.
    彼女はうそをついたことを認めました。
  • He admitted taking the file.
    彼はそのファイルを持ち出したことを認めました。
  • They admitted not knowing the answer.
    彼らは答えを知らないことを認めました。

ここでは学習者が理解しやすい見方として「すでにある行為を事実として扱う」と説明しています。ただし、doingとto doの選択を一つのイメージだけですべて予測できるわけではありません。動詞ごとに定着した語法もあるため、admit doingという型も例文と一緒に覚えましょう。

なぜadmit to doではないの?

to不定詞は、これから実現する行為、意図、約束、決定などと結び付きやすい形です。

  • decide to tell the truth:真実を話すと決める
  • promise to tell the truth:真実を話すと約束する
  • refuse to tell the truth:真実を話すことを拒む

これらは、決定・約束・拒否の時点から「話す」という行為へ視線が向かいます。admitは、行為を実現しようとする動詞ではなく、行為が事実だと認める動詞です。そのため、直後に行為を置くときはdoingが定着しています。

表現 中心となる景色
promise to tell これから話すと約束する
refuse to tell これから話すことを拒む
admit telling 話した行為を事実として認める

しゅみすけ(大山俊輔)

promiseは行為の前から未来を見る動詞、admitは行為を事実として振り返る動詞、と並べると違いが見えやすくなります。

admit doingとadmit to doingの違い

どちらも「〜したことを認める」で、通常は大きな意味の違いはありません。

  • He admitted taking the money.
  • He admitted to taking the money.

2文とも「彼はそのお金を取ったことを認めた」です。admit to doingでは、toは不定詞の印ではなく前置詞です。前置詞の後ろには名詞相当のものが必要なので、動詞を置くならdoingになります。

  • admit to the mistake:その間違いを認める
  • admit to making the mistake:その間違いを犯したことを認める

見た目がto+動詞に似ていても、ここでのtoは「to不定詞」ではありません。したがってadmit to makeではなくadmit to makingです。

admit doingとadmit having doneの違い

admit doingだけでも、文脈上「〜したことを認める」と自然に表せます。admit having doneは、認めた時点より前に行為が完了していることを、より明示する形です。

  • She admitted leaking the information.
    彼女は情報を漏らしたことを認めました。
  • She admitted having leaked the information.
    彼女はそれ以前に情報を漏らしていたことを認めました。

多くの日常会話では短いadmit doingで十分です。出来事の前後関係をはっきりさせたい場面ではhaving doneが役立ちます。

admit doingとadmit that節の使い分け

行為そのものを短く置くならdoing、主語や時制を含む完全な内容を伝えるならthat節が便利です。

向いている内容
admit doing 自分がした行為 I admit making a mistake.
admit that節 主語・時制を含む事実 I admit that I was wrong.

admit doingでは、doingの意味上の主語は通常、文の主語と同じです。別の人や複雑な内容について認めるなら、that節のほうが明確になります。

日本人がadmit to doを作りやすい理由

1.「〜すること」を全部to doにする

日本語ではdoingもto doも「〜すること」と訳せます。しかし英語では、前にある動詞によって自然な型が異なります。

2.admit to doingのtoを不定詞だと思う

admit to doingのtoは前置詞です。後ろのdoingはtoの目的語になっています。

3.「認める」を未来の意思だと捉える

admitが表すのは「今後そうする」という意思ではなく、「その事実は本当だ」と受け入れることです。

会話で使えるadmitの例文

  • I admit making a mistake.
    間違えたことは認めます。
  • I have to admit being nervous.
    緊張していることは認めざるを得ません。
  • He admitted forgetting the appointment.
    彼は約束を忘れていたことを認めました。
  • She admitted to checking his phone.
    彼女は彼の携帯を見たことを認めました。
  • They admitted not following the rules.
    彼らは規則に従わなかったことを認めました。
  • I admit that I was too harsh.
    自分が厳しすぎたことは認めます。

よくある間違いを直してみよう

  • He admitted to steal the money.
    He admitted stealing the money.
  • She admitted to lie.
    She admitted lying.
  • I admit to make a mistake.
    I admit making a mistake.
  • They admitted to break the rule.
    They admitted breaking the rule.

迷ったときの3秒判定

  1. 名詞・事実を認める? → admit+名詞
  2. 自分がした行為を認める? → admit+doing
  3. toを入れたい? → 前置詞なのでadmit to+名詞/doing
  4. 主語や時制を含む文を認める? → admit+that節

しゅみすけ(大山俊輔)

まずは「I admit doing…」を一つの型で覚えましょう。toを入れる場合も、その後ろはdoing。この2本が会話で使えれば十分です。

まとめ:admitはdoingで行為を事実として受け止める

  • admitの後ろに行為を置く基本形はadmit doing
  • admit to doingも正しく、toは前置詞
  • admit to doは標準的な英語では通常使わない
  • doingは認める対象となる行為をひとまとまりにする
  • admit having doneは先に完了したことをより明示する
  • 複雑な事実はadmit that節で表せる

doingとto doを取る動詞の全体像は、be:RIZEの不定詞と動名詞の使い分け|to do・doingを取る動詞と意味の違いで体系的に解説しています。

「認める」と「否定する」を対比したい方は、b-cafe.netのdeny doingの意味は?deny having done・that節との違いも参考にしてください。

参考:British Council: Verbs followed by ‘-ing’ or infinitiveBritish Council: Patterns with reporting verbsCambridge Dictionary: admit

この記事を書いた人
しゅみすけ(大山俊輔)

b わたしの英会話および英語コーチングGRIT/be:RIZE代表。米国MBA取得、外資系企業4社での勤務経験を持ち、これまで多くの大人の英語学習を支援。日本語と英語の処理構造の違いに着目した「英語OS」の考え方をもとに、独学で伸び悩む人の学び直しをサポートしています。

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