deny doingの意味は?deny having done・that節との違いと使い方・例文

deny doingの意味「〜したことを否定する」を表すアイキャッチ

deny doingは、「〜したことを否定する」「自分は〜していないと主張する」という意味です。

He denied taking the money.なら「彼はそのお金を取ったことを否定しました」。お金を取ったという疑いや主張に対して、本人が「自分はしていない」と打ち消している文です。

学習者が特に間違えやすいのが、denyの後ろに置く動詞の形です。「〜すること」と考えてdeny to doにしたくなりますが、行為の事実を否定するときはdeny doingを使います。

しゅみすけ(大山俊輔)

deny doingでは、doingが「その行為」という一つの対象になります。denyは、その行為が事実であることを認めず、「私はしていない」と打ち消す表現です。

Contents

deny doingの基本的な意味

deny doing = say that you did not do something。誰かから疑われたり、ある行為をしたと指摘されたりしたとき、その行為を自分はしていないと主張します。

  • deny taking the money:お金を取ったことを否定する
  • deny sharing the file:ファイルを共有したことを否定する
  • deny making the comment:その発言をしたことを否定する
  • deny breaking the rule:規則を破ったことを否定する
  • deny knowing about the plan:計画を知っていたことを否定する

She denied sending the message.
彼女はそのメッセージを送ったことを否定しました。

The employee denied leaking confidential information.
その従業員は機密情報を漏らしたことを否定しました。

He denies knowing anything about it.
彼はそのことについて何も知らないと主張しています。

なぜdenyの後ろはdoingなのか

動名詞doingは、動作を「行為・出来事」という名詞のまとまりとして扱います。denyは、すでに疑いの対象になっている行為を取り上げ、その事実性を否定するため、doingと相性がよい動詞です。

taking the money
「お金を取る」という行為

deny + taking the money
その行為を事実ではないと否定する

to doは、これから行う動作へ向かう性質があります。一方、denyでは通常、すでに起きたと疑われている行為、または現在行っているとされる行為を対象として打ち消します。そのためdeny to takeではなくdeny takingです。

to不定詞と動名詞の違いをさらに確認したい方は、be-rize.comの不定詞と動名詞の使い分け|to doは行為へ向かい、doingは行為を対象にするも参考になります。

deny doing・deny having done・deny that節の違い

deny doing・deny having done・deny that節の使い分け比較図

deny doing:行為を否定する標準的な形

最も簡潔で、会話・報道・ビジネスのどれでも使いやすい形です。doingでも、文脈からdenyより前の行為を表せます。

He denied deleting the data.
彼はデータを削除したことを否定しました。

削除は否定するより前に起きたと疑われていますが、通常は単純な動名詞deletingで十分です。

deny having done:先に完了した行為を強調する

having + 過去分詞は完了動名詞です。否定した時点よりも前に、その行為が完了したとされている時間関係を明確にします。

He denied having deleted the data.
彼は、それ以前にデータを削除したことを否定しました。

deny doingdeny having doneは、多くの場面で同じ出来事を表せます。完了動名詞は時間の前後関係を特に強調したいときや、やや書き言葉的・厳密に述べたいときに使います。

deny that S + V:主語と文を使って説明する

that節なら、誰が何をしたのかを完全な文で示せます。denyする人と、疑われている行為の主語が異なる場合にも便利です。

She denied that she had shared the password.
彼女は自分がパスワードを共有したことを否定しました。

She denied that her assistant had shared the password.
彼女は、助手がパスワードを共有したという話を否定しました。

二つ目の文では、denyしたのはshe、共有したとされているのはher assistantです。deny doingでは通常、doingの意味上の主語は文の主語と同じだと理解されるため、主語を分けたいときはthat節が分かりやすくなります。

deny doingとrefuse to doの違い

この二つは日本語でどちらも「拒否する・否定する」と訳されることがありますが、時間関係と意味が大きく異なります。

  • deny doing:その行為をしたという事実を否定する
  • refuse to do:求められた行為をすることを拒む

He denied answering the question.
彼は、その質問に答えたことを否定しました。

He refused to answer the question.
彼は、その質問に答えることを拒みました。

一つ目は「答えていない」と言っています。二つ目は、質問はされたものの「答えない」と意思を示しています。見た目は似ていますが、ほぼ反対の状況になる点に注意してください。

丁寧・公式に行動を断るdecline to doについては、decline to doの意味とrefuse・turn downとの違いで詳しく解説しています。

deny + 名詞・deny doing・deny that節の使い分け

deny + 名詞:疑惑・主張・責任などを否定する

  • deny the allegation:疑惑を否定する
  • deny the accusation:非難・告発内容を否定する
  • deny responsibility:責任を否定する
  • deny any involvement:一切の関与を否定する

The company denied responsibility for the accident.
会社はその事故に対する責任を否定しました。

deny doing:具体的な行為を否定する

The company denied ignoring the safety warnings.
会社は安全上の警告を無視したことを否定しました。

deny that節:主張全体を文で否定する

The company denied that it had ignored the safety warnings.
会社は、安全上の警告を無視したという主張を否定しました。

短く行為を示すならdoing、主語・時制・状況まで明確にしたいならthat節が便利です。

denyは「その主張は事実ではないと言う」表現

denyを使ったからといって、その人が本当にしていないことまで証明されたわけではありません。denyはあくまで、本人や組織が「事実ではない」と主張していることを表します。

The politician denied accepting the money.
その政治家は金銭を受け取ったことを否定しました。

この文だけでは、実際に受け取ったかどうかは分かりません。報道では、客観性を保つためにdeniedを使い、「本人は否定している」という発言事実だけを伝えることがあります。

よく使われるdeny doingの定番表現

deny knowing …:知っていることを否定する

She denied knowing the man.
彼女はその男性を知っていることを否定しました。

He denied knowing about the change.
彼はその変更を知っていたことを否定しました。

deny knowing Aは「Aという人・物を知っていることを否定」、deny knowing about Aは「Aについて知識があることを否定」です。

deny saying …:言ったことを否定する

She denied saying that the plan had failed.
彼女は、その計画は失敗したと言ったことを否定しました。

deny receiving …:受け取ったことを否定する

We never received the notice.と言う代わりに、第三者がThey denied receiving the notice.と報告できます。

The tenant denied receiving the warning letter.
借主は警告書を受け取ったことを否定しました。

deny being involved:関与を否定する

Both employees denied being involved in the leak.
従業員2人はいずれも情報漏えいへの関与を否定しました。

deny breaking/violating …:規則違反を否定する

The athlete denied breaking the rules.
その選手は規則を破ったことを否定しました。

場面別の自然な例文

仕事・職場

  • He denied changing the figures in the report.
    彼は報告書の数字を変更したことを否定しました。
  • The manager denied promising anyone a promotion.
    マネージャーは誰かに昇進を約束したことを否定しました。
  • She denied forwarding the email outside the company.
    彼女は社外へメールを転送したことを否定しました。
  • The supplier denied knowing about the defect.
    供給業者は欠陥について知っていたことを否定しました。

日常生活・人間関係

  • My son denied eating the last cookie.
    息子は最後のクッキーを食べたことを否定しました。
  • She denied reading my messages.
    彼女は私のメッセージを読んだことを否定しました。
  • He denied telling anyone our secret.
    彼は私たちの秘密を誰かに話したことを否定しました。
  • They both denied starting the argument.
    二人とも口論を始めたことを否定しました。

ニュース・公式発表

  • The actor denied making the comment.
    その俳優はその発言をしたことを否定しました。
  • The organization denied using customer data without permission.
    その組織は顧客データを許可なく使用したことを否定しました。
  • Officials denied having received any warning before the incident.
    当局者は事件前に警告を受けていたことを否定しました。
  • The government denied that the policy had been changed.
    政府は政策が変更されたという話を否定しました。

It cannot be denied that … の意味

It cannot be denied that …は、「〜は否定できない」「〜は認めざるを得ない」という少し改まった定型表現です。

It cannot be denied that the internet has changed the way we work.
インターネットが私たちの働き方を変えたことは否定できません。

There is no denying that …も同じように使えます。

There’s no denying that she has talent.
彼女に才能があることは否定できません。

ここでのdenyingは「否定すること」という動名詞です。会話ではWe have to admit that …(〜と認めなければならない)でも言い換えられます。

deny oneself … は「自分に与えない」

denyには、「人に必要な物・機会・権利などを与えない」という別の使い方があります。

deny someone access
人にアクセスを認めない

The guard denied us entry.
警備員は私たちの入場を認めませんでした。

deny oneself somethingなら、「自分に〜を与えず我慢する」です。

You shouldn’t deny yourself the chance to rest.
自分から休む機会を奪うべきではありません。

この用法は「事実を否定する」deny doingとは文型が異なります。

日本人が間違えやすいポイント

deny to doとする

行為をしたことを否定する場合は動名詞を使います。

× He denied to take the money.
He denied taking the money.
彼はそのお金を取ったことを否定しました。

doingを現在進行形だと思う

deny doingのdoingは、be動詞を伴う現在進行形ではありません。「〜すること・〜したこと」を表す動名詞です。

She denied copying the file.は「彼女はファイルをコピーしている最中ではない」ではなく、「コピーしたという行為を否定した」です。

deny doingとrefuse to doを混同する

× He denied to answer.

「答えたことを否定した」ならHe denied answering.。「答えるのを拒んだ」ならHe refused to answer.です。

deny not doingで意味を複雑にする

deny not doingは「しなかったことを否定する」となり、結果的に「した」と認める方向へ意味が重なります。二重否定になりやすいため、通常は肯定文で言い直すほうが明確です。

分かりにくい:He denied not paying.
明確:He said he had paid.
彼は支払ったと言いました。

denyが事実判定だと思う

He denied doing it.は「彼はしていない」と断定する文ではなく、「彼はしていないと主張した」という文です。書き手・話し手は、その主張が真実かどうかを保証していません。

主語が違うのにdoingで曖昧にする

行為者がdenyする人と異なるならthat節を使うと明確です。

曖昧:She denied sharing the file.
通常の解釈:彼女は自分が共有したことを否定した

明確:She denied that her colleague had shared the file.
彼女は同僚がファイルを共有したという話を否定した

中学英語で簡単に言い換えるなら

denyが出てこなくても、sayを使って本人の言葉を説明できます。

  • He said he didn’t do it.
    彼は自分はしていないと言いました。
  • She said it wasn’t true.
    彼女はそれは本当ではないと言いました。
  • They said they didn’t know about it.
    彼らはそのことを知らなかったと言いました。
  • He said, “It wasn’t me.”
    彼は「自分ではない」と言いました。
  • She said she never sent the email.
    彼女はそのメールを送っていないと言いました。

難しい日本語の「否認する」を一語に変換しようとせず、「誰が、何をしていないと言ったのか」を短い文にすると伝えやすくなります。

しゅみすけ(大山俊輔)

deny taking …が出てこなければ、He said he didn’t take it.で十分です。短い文に分けると、本人が否定したという大切な情報を正確に伝えられます。

ミニクイズ

空欄に適切な語を入れてください。

  1. He denied ___ the money.
    彼はそのお金を取ったことを否定しました。
  2. She denied having ___ the password.
    彼女は、それ以前にパスワードを共有したことを否定しました。
  3. The company denied ___ it had ignored the warning.
    会社は警告を無視したという話を否定しました。
  4. He ___ to answer the question.
    彼はその質問に答えることを拒みました。
  5. There is no ___ that the plan was successful.
    その計画が成功したことは否定できません。

答え:1. taking 2. shared 3. that 4. refused 5. denying

まとめ

  • deny doingは「〜したことを否定する」
  • doingは疑いの対象となる行為を名詞のまとまりとして扱う
  • 通常はdeny doingで十分で、先行完了を強調するならdeny having done
  • 行為者や時制を文で明示するならdeny that S + V
  • deny doingは「したことを否定」、refuse to doは「することを拒む」
  • denyは本人の主張を伝えるだけで、真偽を確定するわけではない
  • deny to doは誤りになりやすい
  • 簡単に言うならHe said he didn’t do it.でも伝えられる

D表現を順番に学ぶなら、前の記事define A as Bの意味・語順・受動態もあわせてご覧ください。

deny・dispute・plead not guiltyを日本語の「否認する」から比較したい方は、既存の「否認する」は英語で?deny・dispute・plead not guiltyの違いも参考になります。

英熟語・定型表現をまとめて探したい方は、英熟語・イディオム・定型表現の総合ガイドをご活用ください。

この記事を書いた人
しゅみすけ(大山俊輔)

b わたしの英会話および英語コーチングGRIT/be:RIZE代表。米国MBA取得、外資系企業4社での勤務経験を持ち、これまで多くの大人の英語学習を支援。日本語と英語の処理構造の違いに着目した「英語OS」の考え方をもとに、独学で伸び悩む人の学び直しをサポートしています。

ご相談専門お電話番号

※『すぐに体験してみたい!』派のあなたには、<無料体験レッスン>WEB見た、で特典あり。

無料体験レッスン

※『すぐに体験してみたい!』派のあなたには、<無料体験レッスン>WEB見た、で特典あり。

無料体験レッスン

恋と仕事に効く英語:News Letterの一覧