
「同じ間違いをするのを避けたい」と言いたくて、I want to avoid to make the same mistake. としていませんか。
avoid は「避ける」、to do は「〜すること」と訳せるため、日本語から組み立てると自然に見えます。しかし、標準的な英語でavoidの直後に行動を置くときはdoingを使います。
I want to avoid to make the same mistake.- I want to avoid making the same mistake.
avoid doingは、doingで表した行動を一つの対象としてまとめ、その対象と接触しないよう距離を取る形です。人・場所・問題をavoidできるのと同じように、「〜すること」もdoingで避ける対象にします。
しゅみすけ(大山俊輔)
Contents
結論:avoidの後ろで行動を表すならdoing
| 避ける対象 | 自然な形 | 例 |
|---|---|---|
| 物・問題 | avoid+名詞 | avoid traffic |
| 人 | avoid+人 | avoid him |
| 行動 | avoid+doing | avoid driving |
| 望ましくない状態 | avoid+being+補語 | avoid being late |
すべて「避ける対象」がavoidの直後に置かれています。
- We left early to avoid traffic.
渋滞を避けるため早く出ました。 - Try to avoid driving during rush hour.
ラッシュ時の運転は避けてください。 - She avoided answering the question.
彼女は質問に答えるのを避けました。 - I want to avoid being late.
遅刻は避けたいです。

学校文法ではどう説明される?
学校文法では、avoidは後ろに動詞を続けるとき、to不定詞ではなく動名詞を目的語に取る動詞だと説明されます。
- avoid doing:正しい
- avoid to do:通常使わない
動名詞とは、動詞に-ingを付けて「〜すること」という名詞の働きをさせる形です。making the same mistake 全体がavoidの目的語、つまり「何を避けるのか」になっています。
このルールは正確です。ただ、avoid=doing とだけ覚えると、to avoid making… のようにtoがavoidの前へ来る文を見たとき混乱しやすくなります。まずはavoidが避ける対象を後ろに置く他動詞であることから考えてみましょう。
avoid doingが見せる景色
avoidは、好ましくない人・物・状況に近づかない、またはそれが起こらないようにする動詞です。
- avoid the crowds:人混みを避ける
- avoid eye contact:目を合わせるのを避ける
- avoid unnecessary risks:不要なリスクを避ける
行動も、doingにすると同じ席へ置けます。
- avoid the crowds:人混みという対象から離れる
- avoid talking about money:お金の話をする行動から離れる
- avoid making the same mistake:同じ間違いをする行動から離れる
doingは、実際に進行中という意味だけではありません。ここでは動きを「一つの行動・出来事」としてまとめ、avoidの目的語にしています。
なぜavoid to doではないの?
to不定詞は、主語がこれから向かう行動・目的・意図を表す動詞と結び付きやすい形です。
- plan to leave:出発する計画を立てる
- decide to leave:出発すると決める
- want to leave:出発したい
ところがavoidは、ある行動へ向かうことを表すのではなく、その行動を避ける対象として遠ざけます。そのため、行動を対象化するdoingが標準的な型です。
| 表現 | 見せる動き |
|---|---|
| decide to drive | 運転する方向へ決定する |
| plan to drive | 運転する方向へ計画を立てる |
| avoid driving | 運転という行動から距離を取る |
ただし、すべてのdoingとto doの選択を一つのイメージだけで断定できるわけではありません。動詞ごとに定着した語法もあります。イメージは理解の手掛かりにし、avoid doing という自然な型を例文と一緒に覚えてください。
しゅみすけ(大山俊輔)
to avoid doingはなぜ正しい?
avoid to do は不自然なのに、to avoid doing は正しいため、語順がややこしく見えます。
I left early to avoid getting stuck in traffic.
渋滞にはまるのを避けるため、早く出ました。
このtoはavoidの目的語を作っているのではありません。「何のために早く出たのか」という目的を文全体へ足すtoです。
構造を分けると、次のようになります。
- I left early:私は早く出た
- to avoid…:〜を避けるために
- avoid getting stuck…:はまることを避ける
つまり、toの後ろには動詞avoidの原形があり、avoidの後ろにはdoingがあります。
早く出た → 目的はavoidすること → avoidする対象はgetting stuck
同じ形の例を見てみましょう。
- Speak clearly to avoid being misunderstood.
誤解されないよう、はっきり話してください。 - Back up your files to avoid losing them.
失わないようファイルをバックアップしてください。 - We booked ahead to avoid waiting in line.
列で待つのを避けるため、事前予約しました。
avoid doingとstop doingの違い
どちらも「〜しない」に関係しますが、行動との距離が違います。
| 表現 | 中心となる意味 | 例 |
|---|---|---|
| avoid doing | その行動をしないよう近づかない | avoid eating late |
| stop doing | している行動をやめる | stop eating late |
- I avoid drinking coffee at night.
夜はコーヒーを飲まないようにしています。 - I stopped drinking coffee at night.
夜にコーヒーを飲むのをやめました。
avoidは、その行動に入らないよう避ける表現です。stopは、すでにしていた習慣・行動を中止する表現です。
avoid doingとprevent A from doingの違い
日本語ではどちらも「〜するのを防ぐ」と訳せますが、構造が違います。
- I avoided making a mistake.
私は間違いをしないで済みました。 - The checklist prevented me from making a mistake.
チェックリストのおかげで、私は間違いをせずに済みました。
avoid doing は、主語がその行動・結果を避けます。prevent A from doing は、何かがAをその行動から遠ざけます。
| 形 | 景色 |
|---|---|
| 主語+avoid+doing | 主語が行動を避ける |
| 主語+prevent+A+from doing | 主語がAを行動から離す |
avoidの否定で意味が重なることに注意
avoid doing 自体に「しないようにする」という否定的な意味があります。そのため、不必要にnotを加えると意味が変わることがあります。
- Try to avoid interrupting people.
人の話を遮らないようにしてください。 - Don’t avoid talking to your manager.
上司と話すことを避けないでください。
後者は「上司と話さないで」ではなく、「上司と話すことから逃げないで」という意味です。notはavoidを否定しているため、結果として話すことを勧めています。
会話でよく使うavoid doingの例文
- Try to avoid checking your phone before bed.
寝る前にスマホを見るのは避けてみてください。 - I avoid taking that road during rush hour.
ラッシュ時はその道を使わないようにしています。 - She avoided answering my question.
彼女は私の質問に答えるのを避けました。 - We should avoid making assumptions.
決めつけるのは避けたほうがよいです。 - How can I avoid getting nervous?
緊張しないためにはどうすればよいですか。 - It’s hard to avoid comparing yourself to others.
自分を他人と比べないようにするのは難しいです。
日本人がavoid to doを作りやすい理由
1.doingもto doも「〜すること」と訳せる
日本語訳だけを見ると、どちらを選んでもよさそうに感じます。しかし英語では、前の動詞によって自然な型が決まります。
2.「〜しないようにする」を未来の意図だと考える
これから避けるのだからto doと思いやすいのですが、avoidの後ろでは、避ける対象となる行動をdoingで置きます。
3.to avoidとavoid toを混同する
to avoid traffic のtoは「渋滞を避けるために」という目的を表します。avoidの直後にto doが続く形ではありません。
迷ったときの3秒判定
- 「何を避ける?」の答えが行動? → avoid doing
- 「〜を避けるために」と目的を足す? → to avoid+名詞/doing
- すでにしている行動をやめる? → stop doing
しゅみすけ(大山俊輔)
まとめ:avoidは避ける行動をdoingで対象化する
- avoidの後ろで行動を表すなら avoid doing
- avoid to do は標準的な英語では通常使わない
- doingは行動を一つの避ける対象としてまとめる
- to avoid doing のtoは「〜を避けるために」という目的
- avoidは行動へ入らないようにし、stopは行動を中止する
avoid doing を使うときは、人・物・問題と同じように、避けたい行動をdoingでひとかたまりにして遠ざける景色を思い浮かべてください。すると、avoid traffic と avoid driving が同じ仕組みとしてつながります。
場面ごとのavoidの使い方は、b-cafe.netの「結婚の話を避ける・はぐらかす」は英語で?avoid talkingとchange the subjectの違いでも紹介しています。
不定詞と動名詞の全体的な使い分けは、be:RIZEの不定詞と動名詞の使い分け|to do・doingを取る動詞と意味の違いも参考にしてください。










