
「あなたと話していた時間が恋しい」と言いたくて、I miss to talk with you. としていませんか。
結論からいうと、missの後ろに行為を置く基本形はmiss doingです。
I miss to talk with you.- I miss talking with you.
あなたと話していた時間が恋しいです。
miss doingには、大きく分けて次の2つの使い方があります。
- 以前していた行為がなくて寂しい・恋しい
- 行為をする機会を逃した・し損なった
どちらも、doingで表した「行為・経験のまとまり」が、自分の現在や経験から欠けている景色です。
しゅみすけ(大山俊輔)
Contents
- 1 結論:missの後ろに行為を置くならdoing
- 2 学校文法ではどう説明される?
- 3 missのコアイメージは「あるはずのものが届かない」
- 4 意味1:以前していたことが恋しい
- 5 意味2:する機会を逃す・し損なう
- 6 なぜmiss to doではないの?
- 7 miss doingとforget to doの違い
- 8 miss doingとmiss out on doingの違い
- 9 miss having doneは使える?
- 10 日本人がmiss to doを作りやすい理由
- 11 会話で使えるmiss doingの例文
- 12 よくある間違いを直してみよう
- 13 迷ったときの3秒判定
- 14 まとめ:miss doingは「経験がここにない」
結論:missの後ろに行為を置くならdoing
| 形 | 意味 | 例 |
|---|---|---|
| miss+人・物 | いなくて寂しい/見逃す/乗り損なう | miss you / miss the train |
| miss+doing | 〜することが恋しい/〜し損なう | miss talking / miss seeing |
| miss+chance/opportunity to do | 〜する機会を逃す | miss the chance to talk |
miss to doは標準的な英語では通常使いません。「〜し忘れた」ならforget to do、「〜できなかった」ならfail to doなど、意図に合う別の動詞を使います。

学校文法ではどう説明される?
学校文法では、missは「動名詞を目的語に取る動詞」と説明されます。動名詞とは、動詞に-ingを付け、文の中で名詞のように働かせる形です。
I miss living near the sea.
海の近くで暮らしていたころが恋しいです。
living near the sea全体が「何を恋しく思うのか」に答える目的語です。British Councilも、missを-ing形が続く動詞の一つに挙げています。
このルールは正確です。ただし「missの後ろは-ing」とだけ覚えると、「人が恋しい」と「行為をし損なう」がなぜ同じmissで表せるのか分かりにくいかもしれません。
missのコアイメージは「あるはずのものが届かない」
missには、ばらばらに見える意味があります。
- I miss you.:あなたがいなくて寂しい
- I missed the train.:電車に乗り損なった
- I missed the target.:的を外した
- I missed what she said.:彼女の言葉を聞き取れなかった
共通するのは、人・乗り物・的・情報など、自分とつながるはずだった対象に届かないことです。
doingが後ろに来ると、対象が物ではなく行為・経験になります。
- miss working with the team:チームと働く経験が今はない
- miss seeing the beginning:冒頭を見る経験を取り逃す
ここでは学習者が理解しやすい見方として「経験が自分のところにない」と説明しています。ただし、doingとto doの選択は動詞ごとに定着した語法でもあります。イメージだけで全動詞を断定せず、miss doingという型も例文と一緒に覚えましょう。
意味1:以前していたことが恋しい
今はしていない活動を懐かしく思うとき、現在形のmiss doingをよく使います。
- I miss talking with you.
あなたと話していた時間が恋しいです。 - She misses living in London.
彼女はロンドンで暮らしていたころを恋しく思っています。 - We miss having dinner together.
私たちは一緒に夕食を食べていた時間が恋しいです。 - He misses playing soccer with his friends.
彼は友達とサッカーをしていたころを懐かしく思っています。
この用法では、doingの行為は以前の習慣や経験として存在していました。今はそれがないため、心の中に空白を感じています。
意味2:する機会を逃す・し損なう
missは「予定・期待されていた経験をしないまま終わる」という意味でも使えます。
- I missed seeing her at the station.
駅で彼女に会い損ないました。 - We missed hearing the announcement.
私たちはそのアナウンスを聞き損ないました。 - He narrowly missed being hit by the car.
彼はもう少しで車にはねられるところでした。
ただし、I missed talking with her.のような短い文は、文脈によって「彼女と話していたころが恋しかった」と「彼女と話し損なった」の両方に読める場合があります。
「機会を逃した」と確実に伝えたいなら、次の形が明確です。
- I missed the chance to talk with her.
彼女と話す機会を逃しました。 - I didn’t get a chance to talk with her.
彼女と話す機会がありませんでした。
しゅみすけ(大山俊輔)
なぜmiss to doではないの?
to不定詞は、これから実現する行為、目的、意思などと結び付きやすい形です。
- want to talk:これから話したい
- plan to talk:これから話す計画を立てる
- promise to talk:これから話すと約束する
一方、missは行為を未来へ送り出す動詞ではありません。行為・経験が今ないことを感じたり、その機会が自分を通り過ぎたことを表したりします。そのため、行為を一つの経験としてまとめるdoingが続く型が定着しています。
| 表現 | 見ている方向 |
|---|---|
| want to talk | これから話す方向へ気持ちが向く |
| plan to talk | これから話す行為を計画する |
| miss talking | 話す経験が今ないことを感じる |
miss doingとforget to doの違い
日本語ではどちらも「〜し損なう」と訳せますが、焦点が違います。
- I forgot to call her.
彼女に電話するのを忘れました。 - I missed the chance to call her.
彼女に電話する機会を逃しました。
forget to doは、記憶から抜けて行為を実行しなかったこと。missは、機会やタイミングが通り過ぎ、経験に届かなかったことです。
miss doingとmiss out on doingの違い
miss out on doingは、よい経験・機会・利益を得られず「損をする」というニュアンスをはっきり出します。
- I missed seeing the final scene.
最後の場面を見損ないました。 - I missed out on seeing the final scene on the big screen.
最後の場面を大画面で見る貴重な機会を逃しました。
miss doingは単に経験しなかったことも表せます。miss out on doingは「本来なら得られたのに、参加できず損をした」という残念さが強くなります。
miss having doneは使える?
miss having doneは文法的に可能で、過去にしていた経験を今恋しく思うことを明示できます。
- I miss having lived near my family.
家族の近くで暮らしていたころが恋しいです。 - She misses having worked with that team.
彼女はそのチームと働いていた経験を懐かしく思っています。
ただし、多くの場合は短いmiss livingやmiss workingで十分です。前後関係を特に強調したいときだけhaving doneを使えばよいでしょう。
日本人がmiss to doを作りやすい理由
1.「〜すること」を全部to doにする
doingもto doも日本語では「〜すること」と訳せます。しかし英語では、前の動詞ごとに自然な型が異なります。
2.「し損なう」を未来の未実行だと考える
行為をしなかったのだからto doに見えますが、missが捉えるのは「これからする行為」ではなく、すでに通り過ぎた経験です。
3.miss youの後ろにも動詞をそのまま置く
miss youのyouは名詞相当の目的語です。同じ場所へ行為を置くには、doingで名詞のように扱います。
会話で使えるmiss doingの例文
- I miss chatting with you after work.
仕事の後にあなたと話していた時間が恋しいです。 - Do you miss living in Japan?
日本で暮らしていたころが恋しいですか。 - I really miss working with everyone.
みんなと働いていた時間が本当に恋しいです。 - She misses seeing her grandchildren every week.
彼女は毎週孫に会っていたころを恋しく思っています。 - We missed hearing the first part.
私たちは最初の部分を聞き損ないました。 - Don’t miss seeing the night view.
その夜景を見るのをお見逃しなく。
よくある間違いを直してみよう
I miss to talk with you.
→ I miss talking with you.She misses to live near her family.
→ She misses living near her family.We missed to hear the announcement.
→ We missed hearing the announcement.I missed to call her.
→ 忘れたなら I forgot to call her.
機会を逃したなら I missed the chance to call her.
迷ったときの3秒判定
- 人・物・乗り物が対象? → miss+名詞
- 以前の活動が恋しい? → miss+doing
- 行為をし損なった? → miss+doing、明確にするならmiss the chance to do
- 単に忘れた? → forget to do
しゅみすけ(大山俊輔)
まとめ:miss doingは「経験がここにない」
- missの後ろに行為を置く基本形はmiss doing
- miss to doは標準的な英語では通常使わない
- 以前していた活動がなくて恋しいときに使える
- 行為をする機会を逃した意味にもなる
- 曖昧さを避けるならmiss the chance to doが明確
- 忘れて実行しなかったならforget to do
doingとto doを取る動詞の全体像は、be:RIZEの不定詞と動名詞の使い分け|to do・doingを取る動詞と意味の違いで体系的に解説しています。
同じdoing型を感覚で理解したい方は、b-cafe.netのpractice to doが不自然なのはなぜ?practice doingになる理由と、admit to doが不自然なのはなぜ?admit doingとの違いも参考にしてください。
参考:British Council: Verbs followed by ‘-ing’ or infinitive、British Council: Verbs followed by the ‘-ing’ form、Cambridge Dictionary: miss










