
子役から世界的な俳優へ、そして監督・プロデューサーへ。ジョディ・フォスター(Jodie Foster)は、華やかな成功の一方で、学ぶこと、静かに考えること、自分の人生を自分で選ぶことを大切にしてきました。
この記事では、大学の公式スピーチや信頼できる本人インタビューから、人生・年齢・恐れ・仕事についての英語の名言を7つ厳選します。自然な和訳、言葉の背景、英語表現のポイントに加え、初心者でも使いやすい「やさしい英語」も紹介します。
ジョディ・フォスターとは?
ジョディ・フォスターは1962年生まれのアメリカの俳優・映画監督です。『告発の行方』『羊たちの沈黙』でアカデミー主演女優賞を受賞。幼い頃から仕事を続けながらイェール大学で学び、のちに監督としても作品を手がけてきました。
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ジョディ・フォスターの英語の名言7選
1.迷っているように見える時間にも、道はできている
There is nothing more beautiful than finding your course as you believe you bob aimlessly in the current.
Jodie Foster, University of Pennsylvania Commencement Address, 2006
和訳:流れの中をあてもなく漂っていると思っていたときに、自分の進む道を見つけることほど美しいものはありません。
背景:2006年、ペンシルベニア大学の卒業式で語った言葉です。経験という袋には成功だけでなく、痛みや失敗も入っていき、振り返ったときに初めて一つの道筋が見える、とフォスターは話しました。
英語ポイント:course は「授業」だけでなく「進路・方向」。bob は水面で上下に揺れる動きを表し、先が見えない感覚を鮮やかに伝えます。
やさしい英語で:My way becomes clear little by little.(私の道は少しずつ見えてくる。)
2.誰かになろうとして、人生を無駄にしない
Do not waste it trying to become someone you’re not. Use it to become who you are already.
Jodie Foster, University of Pennsylvania Commencement Address, 2006
和訳:自分ではない誰かになろうとして、人生を無駄にしないで。その力を、すでに自分の中にいる本当の自分になるために使ってください。
背景:教育や才能は、他人が期待する人物を演じるためではなく、自分の人生に意味をつくるために使うものだ、という卒業生へのメッセージです。
英語ポイント:waste A doing は「〜してAを無駄にする」。who you are already には、「答えは外ではなく、すでに自分の中にある」という響きがあります。
やさしい英語で:Be yourself. Your life is yours.(自分らしくいよう。あなたの人生はあなたのもの。)

3.好きなもの、信じるものを追いかける
You pursue the things you love and believe in. You cast off the images of yourself that don’t fit.
Jodie Foster, University of Pennsylvania Commencement Address, 2006
和訳:自分が愛し、信じるものを追いかけてください。そして、自分に合わない「自分像」は脱ぎ捨ててください。
背景:人生の方向は、最初から完成した計画として現れるのではありません。好きなものを選び、合わない役割を手放す。その積み重ねが、自分の輪郭をつくると語っています。
英語ポイント:pursue は「追求する」、cast off は服や古い考えを「脱ぎ捨てる」。fit はサイズだけでなく、「自分に合う」という意味でもよく使います。
やさしい英語で:Follow what you love. Let go of what is not you.(好きなものを追い、自分らしくないものは手放そう。)
4.60歳で「競わなくていい」と気づいた
I’m excited about what’s left of my life and who I’ve become that I can bring to the table.
Jodie Foster, Golden Globes press room, 2025
和訳:これから残っている人生と、今の私だからこそ差し出せるものに、わくわくしています。
背景:62歳でゴールデングローブ賞を受賞した後、60歳を境に自分自身と競わなくなり、キャリアで最も満ち足りた時期を迎えたと話しました。年齢を「失うこと」ではなく、「持ち寄れるものが増えること」と捉えた言葉です。
英語ポイント:bring to the table は直訳すると「テーブルへ持ってくる」。会議やチームに「能力・経験・価値を提供する」という定番表現です。
やさしい英語で:I like who I am now. I still have much to give.(今の自分が好き。まだ多くのものを与えられる。)
年齢を強みに変える言葉なら、ヘレン・ミレンの英語の名言7選にも、同じく軽やかで力強い視点があります。
5.美しいものは、注目ではなく働くことから生まれる
It’s not because you wanna get your picture taken, it’s because you wanna work hard to make something beautiful.
Jodie Foster, Emmy Awards red carpet interview, 2024
和訳:写真を撮られたいからやるのではありません。一生懸命働いて、美しいものをつくりたいからやるのです。
背景:映画やテレビ制作は、多くの情熱と地道な労働を必要とするチームの仕事だと語った場面です。名声よりも、作品と仲間に仕える姿勢が伝わります。
英語ポイント:get your picture taken は「写真を撮ってもらう」。get+目的語+過去分詞 で、「〜してもらう/〜される」を表せます。
やさしい英語で:Work hard and make something good.(一生懸命働いて、よいものをつくろう。)
6.自分を一つの肩書きに閉じ込めなくていい
I don’t think we have to attach to one identity over others. I would like us to become more varied and more diverse as a culture.
Jodie Foster, The Talks interview, 2018
和訳:ほかのすべてを差し置いて、一つのアイデンティティだけに自分を結びつける必要はないと思います。文化として、もっと多彩で多様になれたらと思います。
背景:母、娘、俳優、監督、二つの文化を知る人。人は複数の面を持っており、どれか一つだけで説明される必要はない、という考えです。
英語ポイント:attach to は「〜に結びつける」。varied は「変化に富んだ」、diverse は「多様な」で、似ていますが後者は人や文化の違いを語る場面で頻出します。
やさしい英語で:I am many things. I do not need one label.(私はいろいろな面を持つ。一つのラベルはいらない。)
7.育てることは、その人らしさを見守ること
The most interesting thing about being a parent is being witness and supporting what they already are.
Jodie Foster, Esquire “What I’ve Learned,” 2011
和訳:親であることのいちばん興味深い点は、子どもを見届け、その子がすでに持っているものを支えることです。
背景:子どもを親の望む形へ変えるのではなく、その人の中にすでにある個性を見つめ、応援する。フォスター自身の母親としての姿勢が表れています。
英語ポイント:be witness は「目撃者になる/見届ける」。ここでの what they already are は「その子がすでに持っている本質」を指します。
やさしい英語で:See who they are, and help them grow.(その人らしさを見て、成長を助けよう。)
ジョディ・フォスターの名言から学べる英語表現
- find your course:自分の進む道を見つける
- cast off:不要なものを脱ぎ捨てる
- bring something to the table:経験や価値を提供する
- attach to:〜に結びつける
- support what someone already is:その人が本来持つものを支える
まとめ|自分の道は、経験のあとから見えてくる
ジョディ・フォスターの言葉には、「完璧な計画を立ててから始めなければならない」という焦りを静かにほどく力があります。迷いや失敗も袋に入れて進み、合わない自分像を手放す。そうして振り返ったとき、自分だけの道が見えてくるのです。
今日ひとつ覚えるなら、Be yourself. Your life is yours. と声に出してみてください。短い英語でも、自分の生き方を支える言葉になります。
主な出典
- University of Pennsylvania Almanac: Commencement Address by Jodie Foster (2006)
- The Talks: Jodie Foster interview (2018)
- Esquire: Jodie Foster — What I’ve Learned (2011)
- People: Emmy Awards interview (2024)
- People: Golden Globes press room comments (2025)
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