
ナンシー・グリフィスは、フォークとカントリーの境界を越えながら、人の人生や土地の記憶を短編小説のような歌にしたシンガーソングライターです。自分の曲だけでなく、先人の作品を歌い継ぎ、若い世代へ渡すことも大切にしました。ここでは生前の本人インタビューから、場所を感じ、物語を受け取り、自分の道を続けるための英語の名言を7つ紹介します。
Contents
ナンシー・グリフィスの英語の名言7選
1. 音楽は、場所の感覚を伝える
Folk music to me is music that captures a sense of place.
Nanci Griffith
「私にとってフォーク音楽とは、場所の感覚を捉える音楽です。」
風景だけでなく、そこに暮らす人の記憶や空気まで音楽に残すという言葉です。a sense of place は「その場所らしさ・土地の感覚」を表します。
出典:The Washington Post|For Nanci Griffith, Folk Is Family
2. 音楽とは、物語を語ること
It’s storytelling.
Nanci Griffith
「それは、物語を語ることです。」
フォーク音楽の本質を、わずか2語で表した一言です。storytelling は「物語を語ること」。事実を並べるだけでなく、人が感じられる形で伝える行為を指します。
出典:The Washington Post|For Nanci Griffith, Folk Is Family
3. 昔の音楽が、若い人へ届く美しさ
That’s the wonder and the beauty of it, too.
Nanci Griffith
「そこにもまた、驚きと美しさがあります。」
自分にはなじみ深い歌が、若い聴き手には初めての出会いになる。その受け渡しを喜んだ言葉です。the wonder and the beauty of… は「〜の驚きと美しさ」を表します。
出典:The Washington Post|For Nanci Griffith, Folk Is Family

4. 自分が続けてきた道を、そのまま進む
Just to continue on with what I’ve been doing is what I always want to do.
Nanci Griffith
「私がずっと望んでいるのは、これまでしてきたことを続けていくことです。」
流行に合わせて自分を作り直すのではなく、積み重ねてきた道を深める。continue on with… は「〜をそのまま続けていく」という表現です。
出典:KCRW|Nanci Griffith’s 1988 Interview
5. ほかの道は考えられなかった
I couldn’t do anything else.
Nanci Griffith
「私は、ほかのことはできませんでした。」
音楽を選んだというより、音楽以外の自分を想像できなかったという率直な言葉です。couldn’t do anything else は「ほかには何もできなかった」という強い必然性を表します。
出典:KCRW|Nanci Griffith’s 1988 Interview
6. 創作は、来た瞬間に受け取る
I do it when it’s there and it’s always been that way.
Nanci Griffith
「それがそこにあるときに私は書きます。ずっとそうしてきました。」
決まった時間に無理やり生み出すより、言葉や旋律が訪れた瞬間を逃さない。when it’s there は「それが現れたとき・そこにあるとき」という感覚的な表現です。
出典:The Clare Champion|Nanci Griffith Interview
7. 曲を書く力は、贈り物
Songwriting is a gift.
Nanci Griffith
「曲を書く力は、贈り物です。」
才能を自分の所有物として誇るより、与えられたものとして受け取る謙虚さがあります。a gift は「贈り物」に加え、「生まれ持った才能」という意味でも使われます。
出典:PopCultureClassics.com|Nanci Griffith Interview
まとめ|自分の物語を、次の誰かへ渡す
ナンシー・グリフィスの言葉から見えるのは、創作を自分だけの表現で終わらせず、土地や人、前の世代から受け取ったものを次へ渡す姿勢です。場所の感覚を持ち、目を閉じれば別の世界へ行ける物語を作り、訪れた言葉を受け取る。そうして続けた仕事は、世代を越えて新しい出会いを生みます。










