
周りの声もスマートフォンの通知も気にならないほど、一つのことに集中している。そんな様子を日本語では「一心不乱」と表します。
英語では、集中している状態なら be completely focused、何かに夢中になっているなら be absorbed in、目標へひたむきに進む姿勢なら single-mindedly など、場面によって表現を使い分けます。
Contents
「一心不乱」の意味は?
「一心不乱」とは、心を一つのことに集中させ、ほかのことに気を取られない様子です。「一心」は心を一つに集中すること、「不乱」は心が乱れないことを表します。
勉強、仕事、スポーツ、創作活動などに深く集中している人について、肯定的に使われることが多い四字熟語です。
「一心不乱」は英語でどう言う?
be completely focused
be completely focused は、「完全に集中している」という最も分かりやすい表現です。人の状態を説明するときに使いやすく、仕事にも学習にも自然に使えます。
She was completely focused on her work.
彼女は一心不乱に仕事へ集中していました。
focus on の後ろには、集中している対象を置きます。
with complete concentration
with complete concentration は、「完全な集中力で」「一心不乱に」という少し文章的な表現です。動作をどのように行ったかを説明します。
He practiced the piano with complete concentration.
彼は一心不乱にピアノを練習しました。
be absorbed in
be absorbed in は、「~に夢中になっている」「~に没頭している」という意味です。集中のあまり、周りが目に入っていない様子によく合います。
She was so absorbed in the book that she missed her stop.
彼女は本に夢中になりすぎて、降りる駅を通り過ぎました。
single-mindedly
single-mindedly は、一つの目標だけを考えて「ひたむきに」「一心に」行動する様子を表す副詞です。
She worked single-mindedly toward her goal.
彼女は目標に向かって一心不乱に努力しました。
ただし single-minded には、文脈によって「一つのことしか考えない」という少し頑固な響きが出ることもあります。日常会話では completely focused のほうが無難です。

「一心不乱」を難しい一語に訳そうとしなくても大丈夫です。「一つのことに集中した」「よそ見をしなかった」「取り組み続けた」と、目に見える行動を短い英語で順番に話せば、集中していた様子は十分伝わりますよ!
ぱっと英語で言うなら
会話で一番使いやすいのは、次の表現です。
She was completely focused.
彼女は一心不乱でした。
集中していた対象も伝えるなら、on を加えます。
- She was completely focused on studying.:彼女は勉強に一心不乱でした。
- He was completely focused on the game.:彼は試合に集中しきっていました。
- I need to focus completely on this task.:私はこの作業だけに集中する必要があります。
初心者でも言える簡単な英語

concentration や absorbed が出てこなくても、基本動詞を使った三つの短い文で説明できます。
I focused on one thing.
私は一つのことに集中しました。
focus on は覚えておくと便利ですが、出てこなければ I did one thing. でも話を始められます。
I did not look away.
私はよそ見をしませんでした。
look away は「視線をそらす」という意味です。否定形にすることで、ほかへ気を取られなかったことを表せます。
I kept working.
私は取り組み続けました。
keep+動詞のing形 で「~し続ける」という意味になります。難しければ I worked for a long time. と言い換えても大丈夫です。
I focused on one thing. I did not look away. I kept working.
私は一つのことに集中しました。よそ見をせず、取り組み続けました。
会話ではどう使う?
英語学習について話す場合
A: You didn’t check your phone at all.
B: I was completely focused on my English lesson.
A: That’s impressive. You looked really absorbed in it.
B: I want to improve, so I’m giving it my full attention.
A: まったくスマートフォンを見なかったね。
B: 英語のレッスンに一心不乱に集中していたの。
A: すごいね。本当に夢中になっているように見えたよ。
B: 上達したいから、全力で集中しているの。
仕事について話す場合
A: Is Mia still working on the proposal?
B: Yes. She has been completely focused for two hours.
A: Should we talk to her now?
B: Let’s wait. She’s deeply absorbed in her work.
A: ミアはまだ企画書を作っているの?
B: うん。2時間ずっと集中しているよ。
A: 今、話しかけてもいいかな?
B: 待とう。仕事に深く没頭しているよ。
focus・concentrate・be absorbed inの違い
- focus on:意識や注意を特定の対象へ向ける
- concentrate on:精神を集中させて取り組む
- be absorbed in:周囲を忘れるほど夢中になる
focus と concentrate は多くの場面で似ていますが、be absorbed in は「集中しようと努力する」というより、自然に夢中になっている状態を表します。詳しい使い分けは、「集中する」は英語で?でも解説しています。
give it your full attentionも使える
give it your full attention は、「それに全注意を向ける」「全神経を集中させる」という意味です。
This task is important, so give it your full attention.
この作業は重要なので、一心不乱に取り組んでください。
命令形は少し強く聞こえる場合があるため、自分について話すなら次の形が自然です。
I’m giving this project my full attention.
私はこのプロジェクトへ全力で集中しています。
「一心不乱」と「一心不乱に」の使い分け
- 一心不乱の状態:be completely focused / be absorbed in
- 一心不乱に取り組む:work with complete concentration
- 一心不乱に目標を追う:work single-mindedly toward a goal
- 一心不乱に勉強する:study with full concentration
表現の使い分け
- be completely focused:日常会話で最も使いやすい
- with complete concentration:集中して行った動作を説明する
- be absorbed in:周囲を忘れるほど夢中になっている
- single-mindedly:一つの目標へひたむきに進む
- give it your full attention:全注意を向ける
まとめ
「一心不乱」を英語で自然に表すなら、be completely focused が最も使いやすい表現です。周囲を忘れるほど夢中な状態なら be absorbed in、一つの目標へひたむきに進むなら single-mindedly が合います。
難しい表現を思い出せないときは、I focused on one thing. I did not look away. I kept working. と三つの短い文に分けましょう。SVO中心の簡単な英語でも、一心不乱に取り組んだ様子はしっかり伝えられます。
四字熟語のほかの英語表現は、四字熟語を英語で表す一覧でもまとめています。








