
answer backは、親・先生・上司などに注意されたとき、失礼な調子で口答えする・生意気に言い返すという意味の句動詞です。
Don’t answer back.
口答えしないで。
He answered his teacher back.
彼は先生に生意気に言い返しました。
単に質問へ「答える」ことではありません。相手の言葉を受け、その相手へ反抗的な言葉を返すところがポイントです。この記事では、語順、自然な場面、answerやtalk backとの違いまで整理します。
Contents
answer backの基本的な意味
answer backは、目上の人や権威のある相手に、無礼・反抗的・生意気だと受け取られる調子で返事をすることです。日本語では文脈により、次のように訳せます。
- 口答えする
- 生意気に言い返す
- 反抗的な返事をする
My son has started answering back.
息子が口答えするようになりました。
She got in trouble for answering back to her coach.
彼女はコーチに口答えして叱られました。
I was only explaining, not answering back.
私は説明していただけで、口答えしていたのではありません。
最後の例のように、本人は説明したつもりでも、相手にはanswer backと受け取られることがあります。何を言ったかだけでなく、声の調子・表情・上下関係が意味を左右します。
なぜbackで「口答えする」になる?
answerは「答える」、backは「元の方向へ戻る」という感覚を持ちます。相手から来た言葉に対して、言葉を相手の方向へ返すのがanswer backの土台です。
ただ返事を返すだけなら本来は中立にも見えます。しかし、親や先生がDon’t answer back.と言う場面では、「言われたことを素直に受け止めず、反抗的な言葉を返す」という評価が加わります。

しゅみすけ(大山俊輔)
answer backの語順
まず、相手を言わずにanswer backだけで使えます。
Stop answering back.
口答えするのはやめなさい。
相手を明示する形には、主に次の2つがあります。
- answer someone back
- answer back to someone
Don’t answer your mother back.
お母さんに口答えしないで。
He answered back to the manager in front of everyone.
彼は皆の前で責任者に口答えしました。
answer someone backでは、人をanswerとbackの間に置きます。特にDon’t answer me back.は「私に口答えしないで」という定番の形です。
よく使われる形
Don’t answer back.
親が子どもを注意するときなどに使われる短い命令です。かなり強く響くため、大人同士で気軽に使う表現ではありません。
Don’t answer back when I’m talking to you.
私が話しているときに口答えしないで。
answer someone back
「誰に口答えしたか」をはっきり示します。
She never answers her parents back.
彼女は両親に決して口答えしません。
keep answering back
keep doingを使えば、何度も口答えを続ける様子を表せます。
He kept answering back, so the teacher asked him to leave.
彼は口答えを続けたため、先生は彼に退出するよう言いました。
answer backとanswerの違い
answerは「答える・返事をする」という中立的な動詞です。一方、answer backには「言い方や態度が失礼だ」という否定的な判断が含まれます。
She answered the teacher’s question.
彼女は先生の質問に答えました。
She answered the teacher back.
彼女は先生に生意気に言い返しました。
上の2文では、同じanswerでも意味が大きく異なります。質問に正しく答えたことを言いたいときは、backを付けません。
answer backとtalk backの違い
talk backも「口答えする」という意味で、answer backと非常に近い表現です。
- answer back:相手の注意や発言に対して、反抗的な返事を返すことに焦点
- talk back:目上の人へ生意気な態度で言い返すこと全般
Don’t talk back to your father.
お父さんに口答えしないで。
Don’t answer me back.
私に口答えしないで。
実際には意味が重なる場面が多く、どちらでも状況は伝わります。傾向として、answer backはイギリス英語で特によく見られ、アメリカ英語ではtalk backがより一般的です。学習者が自分で使うなら、地域を問わず通じやすいtalk backも覚えておくと便利です。
反抗に関する表現全体は、「反抗する」の英語|defy・disobey・rebel・talk backの違いで比較できます。
answer backは普通の「言い返す」に使える?
対等な相手との議論で反対意見を述べただけなら、answer backは強すぎることがあります。answer backには「口答えと見なされている」という上下関係や否定的評価が入りやすいためです。
中立的に言いたいなら、次の表現が自然です。
- reply:返事をする
- respond:反応する・返答する
- disagree:意見が違うと言う
- defend yourself:自分を弁護する
She disagreed with her boss politely.
彼女は上司に丁寧に反対意見を述べました。
He defended himself when he was criticized.
彼は批判されたとき、自分の立場を説明しました。
日本人が間違えやすいポイント
単なる「返事をする」に使う
メールへ返事をするならreply to the email、質問に答えるならanswer the questionです。answer backにすると「反抗的に言い返す」という意味になりかねません。
丁寧な反論にも使う
会議で丁寧に異論を述べたなら、disagree respectfullyやpush back politelyが適切です。answer backは話し手が態度を無礼だと見ている表現です。
answer back to a questionとする
質問に答える意味ならanswer a questionです。answer backの後ろには、口答えの相手となる人が来ます。
answer backが出てこないときの簡単な言い換え
この句動詞が出てこなくても、「失礼な言い方で返事をした」と基本語で説明できます。
- He answered rudely.
彼は失礼な言い方で返事をしました。 - She spoke to her mother in a rude way.
彼女は母親に失礼な話し方をしました。 - He didn’t listen. He argued with his teacher.
彼は聞き入れず、先生と言い争いました。 - She said, “No,” in an angry voice.
彼女は怒った声で「嫌だ」と言いました。
しゅみすけ(大山俊輔)
場面別の自然な例文
家庭
The child was sent to his room for answering back.
その子は口答えしたため、自分の部屋へ行かされました。
Why do you always answer me back?
どうしていつも私に口答えするの?
学校
She apologized for answering the teacher back.
彼女は先生に口答えしたことを謝りました。
He wasn’t trying to be rude, but it sounded like he was answering back.
彼に失礼なつもりはありませんでしたが、口答えしているように聞こえました。
仕事
The supervisor accused him of answering back.
上司は彼が口答えしたと非難しました。
I disagreed with the decision, but I didn’t answer back.
私はその決定には反対でしたが、反抗的に言い返したわけではありません。
短い会話で使い方を確認
A: Why did your daughter lose her phone privileges?
どうして娘さんはスマホを使えなくなったの?
B: She kept answering back when I asked her to do her homework.
宿題をするよう言ったら、ずっと口答えしていたからです。
A: Did you argue with your manager?
上司と言い争ったの?
B: No. I was trying to explain, but she thought I was answering back.
いいえ。説明しようとしていただけですが、彼女は私が口答えしていると思ったんです。
まとめ
answer backは、注意・命令・批判などに対して、失礼または反抗的な調子で「口答えする・生意気に言い返す」という句動詞です。
- answer back:口答えする
- answer someone back:人に口答えする
- answer back to someone:人に反抗的な返事をする
- answerだけなら中立的な「答える」
- talk backは非常に近く、特にアメリカ英語で一般的
まずはDon’t answer back.とI wasn’t answering back.の2つを覚えると、家庭・学校・職場の人間関係を説明しやすくなります。出てこないときはHe answered rudely.で十分です。
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