usher inの意味は?「新時代の幕を開ける」の使い方とbring aboutとの違い

usher inの意味と「新時代・変化の到来を告げる」の使い方を解説するアイキャッチ画像

The new technology ushered in a major change in the way we work.
その新技術は、私たちの働き方に大きな変化をもたらし、新しい時代の幕を開けました。

usher in は、「新しい時代・変化・季節などの到来を告げる」「〜の幕を開ける」という句動詞です。単に変化を起こすだけでなく、ある出来事が入口となり、その後に新しい流れが始まるニュアンスがあります。

usher inの意味と基本の語順

基本の形は次のとおりです。

A + usher in + B
AがBの到来を告げる/AがBの幕を開ける

  • The reform ushered in a new era.
    その改革は新時代の幕を開けました。
  • The warm wind ushered in spring.
    暖かい風が春の訪れを告げました。
  • Her appointment ushered in a period of rapid growth.
    彼女の就任を機に、急成長の時期が始まりました。

usher は本来、劇場や式典などで人を席へ案内する人、または「人を案内する」という動詞です。in は「中へ」。そこから、比喩的に「新しい時代や変化をこちら側へ案内してくる」という意味になりました。

しゅみすけ(大山俊輔)

usher inは、新しい時代がドアの向こうから入ってくる場面を想像すると分かりやすいです。出来事Aがドアを開け、変化Bを中へ案内するイメージです。

usher inの目的語になりやすい言葉

usher in の後ろには、時代・変化・時期・季節など、「新しく始まるもの」がよく置かれます。

a new era / a new age:新時代

  • The invention ushered in a new era of communication.
    その発明はコミュニケーションの新時代を切り開きました。
  • The agreement could usher in a new age of cooperation.
    その合意によって、新たな協力の時代が始まる可能性があります。

change / reform:変化・改革

  • The election ushered in sweeping changes.
    その選挙を機に、大規模な変化が始まりました。
  • The new CEO ushered in a series of reforms.
    新しいCEOは一連の改革の幕を開けました。

a period / a phase:時期・段階

  • The merger ushered in a period of uncertainty.
    合併を機に、不確実な時期が始まりました。
  • Graduation ushered in a new phase of her life.
    卒業によって、彼女の人生の新しい段階が始まりました。

季節・行事

  • Cherry blossoms usher in spring across Japan.
    桜の花は、日本各地に春の訪れを告げます。
  • Fireworks ushered in the New Year.
    花火とともに新年が始まりました。

受け身のbe ushered inも使える

「新しい時代などが、ある出来事によって迎えられる」と言いたいときは、受け身にできます。

B + be ushered in + by A

  • A new era was ushered in by the internet.
    インターネットによって新時代が幕を開けました。
  • The changes were ushered in by new leadership.
    その変化は新しい経営陣によって始まりました。

ただし、能動態の The internet ushered in a new era. のほうが短く、力強い文になります。

usher in・bring about・lead toの違い

usher in、bring about、lead toの意味と焦点の違いを比較する解説イラスト

usher in:新しい流れの始まりを強調

ある出来事を境に、新しい時代・時期・変化が始まることに焦点があります。

Remote work ushered in a new way of managing teams.
リモートワークによって、チーム管理の新しい形が始まりました。

bring about:変化を引き起こす原因を強調

行動や出来事が、変化・結果を実際に生み出すことに焦点があります。

The new policy brought about major improvements.
新しい方針は大きな改善をもたらしました。

詳しくは、bring aboutの意味・語順と使い方で解説しています。

lead to:原因から結果へのつながりを強調

ある原因が、結果へつながるという因果関係を表します。結果が「新時代の始まり」である必要はありません。

Poor communication can lead to mistakes.
コミュニケーション不足はミスにつながることがあります。

詳しくは、lead toの意味・語順とresult inとの違いも参考にしてください。

bring inとの違い

bring in は、人・制度・収入などを「中へ持ち込む」「導入する」という意味です。一方、usher in は、その導入をきっかけに新しい時代や流れが始まることを表します。

  • The company brought in a new manager.
    会社は新しいマネージャーを迎え入れました。
  • The new manager ushered in a more open culture.
    その新しいマネージャーは、より開かれた企業文化の幕を開けました。

bring in は具体的に何かを導入する行為、usher in はそこから始まる新しい流れです。

日常・仕事で使える自然な例文

仕事・ビジネス

The new system will usher in a more efficient way of working.
新システムによって、より効率的な働き方が始まるでしょう。

Her promotion ushered in several changes within the team.
彼女の昇進を機に、チーム内でいくつもの変化が始まりました。

テクノロジー

Smartphones ushered in a new age of mobile communication.
スマートフォンはモバイル通信の新時代を切り開きました。

This discovery may usher in better treatments.
この発見によって、よりよい治療法の時代が始まるかもしれません。

暮らし・人生

Moving abroad ushered in a new chapter in my life.
海外への移住によって、私の人生の新しい章が始まりました。

The first cool breeze ushered in autumn.
最初の涼しい風が秋の訪れを告げました。

日本人が間違えやすいポイント

人を部屋へ案内する意味との違い

usher は、人を場所へ案内する場合にも使います。

She ushered the guests into the room.
彼女は来客を部屋へ案内しました。

この形は usher + 人 + into + 場所 です。一方、「新時代を迎える」は usher in + 時代・変化 です。

小さな日常動作には大げさになりやすい

usher in は、時代・制度・人生の段階など、ある程度まとまりのある新しい流れに使います。「新しいペンを使い始めた」のような小さな変化には通常使いません。

目的語を間に置かない

○ The reform ushered in a new era.
× The reform ushered a new era in.

usher in は、通常 usher in + 目的語 の順で使います。代名詞でも usher it in より、文脈に応じて usher in a new era のように具体的な名詞を置くのが自然です。

表現が出てこないときの簡単な言い換え

  • This started a new era.
    これによって新しい時代が始まりました。
  • This was the beginning of a major change.
    これは大きな変化の始まりでした。
  • After this, many things changed.
    この後、多くのことが変わりました。
  • This introduced a new way of working.
    これによって新しい働き方が導入されました。
  • Spring began with the warm weather.
    暖かい気候とともに春が始まりました。

しゅみすけ(大山俊輔)

usher inが出てこなければ、This started a new era.やAfter this, many things changed.と短く分けましょう。「何が始まったか」「その後どう変わったか」を言えれば、十分に伝わります。

関連表現

  • mark the beginning of:〜の始まりを示す
  • open the door to:〜への道を開く
  • pave the way for:〜への道を切り開く
  • signal the start of:〜の始まりを告げる
  • herald:〜の到来を告げる

ほかの句動詞や定型表現は、英熟語・定型表現の専門記事一覧から確認できます。

まとめ

usher in は、「新しい時代・変化・季節などの到来を告げる」「〜の幕を開ける」という句動詞です。usher が新しい流れを案内し、in がそれを中へ迎え入れるイメージです。

変化を生み出す原因なら bring about、原因から結果へのつながりなら lead to が自然です。迷ったときは、This started …After this, … changed. と簡単に言い換えましょう。

この記事を書いた人
しゅみすけ(大山俊輔)

b わたしの英会話および英語コーチングGRIT/be:RIZE代表。米国MBA取得、外資系企業4社での勤務経験を持ち、これまで多くの大人の英語学習を支援。日本語と英語の処理構造の違いに着目した「英語OS」の考え方をもとに、独学で伸び悩む人の学び直しをサポートしています。

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