
build onは、「すでにあるアイデア・経験・成果などを土台にして、さらに発展させる」という意味です。ゼロから始めるのではなく、今あるものの上へ次の価値を積み重ねる感覚があります。
仕事の会議だけでなく、学習、人間関係、過去の経験についても自然に使える表現です。この記事では、build onの意味、onが加えるニュアンス、語順、自然な例文、類似表現との違いを分かりやすく解説します。
Contents
build onの基本的な意味
build on Aは、基本的に「Aを土台にして発展させる」「Aを生かして先へ進める」という意味です。
- build on an idea:アイデアをさらに発展させる
- build on experience:経験を生かして次へ進む
- build on success:成功を足がかりにさらに伸ばす
- build on a relationship:関係を土台にしてさらに深める
We need to build on what we learned.
私たちは学んだことを生かして、さらに前へ進む必要があります。
単なる「建てる」ではありません。ここでのbuildは、考えや成果を少しずつ組み立てる比喩的な使い方です。
しゅみすけ(大山俊輔)
なぜonで「土台にして」になるの?
onには「〜の上に」「〜に接して」という基本感覚があります。テーブルの上に本を置くように、build onではアイデア・経験・成果を下の土台として、その上に新しいものを積むイメージになります。

反対に、何もない状態から始めるならfrom scratchが合います。詳しくはfrom scratchの意味と使い方も参考にしてください。
build onの語順とよく使う形
1.build on+名詞
最も基本的な形です。onの後ろに「土台になるもの」を置きます。
Let’s build on her suggestion.
彼女の提案をもとに、さらに話を進めましょう。
The course builds on basic grammar.
その講座は基礎文法を土台にして内容を発展させます。
2.build on+what節
「〜したこと」「今あるもの」をまとめて表すときは、what節がよく使われます。
We can build on what worked last time.
前回うまくいったことを生かせます。
3.build upon
build uponも意味はほぼ同じです。ただし、uponはonより少し改まった響きがあり、文書やプレゼンで見かけやすい形です。日常会話ではbuild onのほうが自然です。
4.be built on
be built on Aは「Aを基盤として成り立っている」という受け身の形です。
Trust is built on honest communication.
信頼は率直なコミュニケーションの上に築かれます。
建物についてThe house is built on a hill.と言えば、「その家は丘の上に建てられている」という文字どおりの意味にもなります。前後の話題から判断しましょう。
場面別の自然な例文
仕事・会議
I’d like to build on Ken’s point.
ケンの指摘を受けて、もう少し話を発展させたいです。
Let’s build on the progress we made this month.
今月の進展を足がかりに、さらに進めましょう。
学習
This lesson builds on what you learned yesterday.
このレッスンは、昨日学んだ内容を土台にしています。
I want to build on my speaking skills.
今あるスピーキング力をさらに伸ばしたいです。
人間関係・暮らし
We had a good first date, and I hope we can build on that.
初デートはうまくいったので、そこから関係を深められたらと思います。
She built on her travel experience and started a new business.
彼女は旅行経験を生かして、新しい事業を始めました。
build onと似た表現の違い
- build on:既存のものを土台に、次の段階へ発展させる
- build up:量・強さ・信用などを徐々に増やす
- expand on:説明や発言に情報を加えて詳しく述べる
- base A on B:Aの根拠・基礎をBに置く
- develop:広く「発展させる・開発する」を表す
Could you expand on that idea?なら「そのアイデアをもう少し詳しく説明してもらえますか」。一方、Could we build on that idea?なら「そのアイデアを土台に、さらに良いものへ進められますか」という意味になります。
アイデアを採用して勢いよく進めるrun withとの違いは、run withの意味と使い方で詳しく解説しています。
日本人が間違えやすいポイント
onの後ろに「土台」を置く
発展後の完成物ではなく、もとになるものがonの後ろです。
○ We built on our previous success.
私たちは以前の成功を足がかりに発展しました。
何でも「改善する」と訳さない
build onは必ずしも欠点を直すことではありません。良い点や成功を残し、それを次へつなげる表現です。単純に問題点を改善するならimproveのほうが自然な場合があります。
build onが出てこないときの簡単な言い換え
会話中にbuild onが出てこなければ、意味を直接説明すれば十分です。
- Let’s use this idea and make it better.
このアイデアを使って、もっと良くしましょう。 - We can use what we learned.
学んだことを生かせます。 - Let’s take the next step from here.
ここから次の一歩へ進みましょう。
しゅみすけ(大山俊輔)
まとめ
build on Aは、「Aを土台にして、さらに発展させる」という表現です。buildの「組み立てる」とonの「上に」という感覚を合わせると、意味を覚えやすくなります。
会議ではbuild on someone’s idea、学習ではbuild on what you learned、成果についてはbuild on successがよく使われます。表現が出てこないときは、use this idea and make it betterのような簡単な英語で伝えてみましょう。
ほかの重要表現は、英熟語・定型表現A〜Z一覧から確認できます。









